山形県旅行観光ガイド『済生館
済生館 Vol . 77
済生館
(山形県 山形市)
‐ Yamagata ‐
山形
Presented By 星★聖
済生館(山形 霞城公園)
国内旅行観光ガイド『名勝・史跡★百景』 > 済生館 済生館をご覧になるにあたって
済生館の評価
済生館の評価
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■ 済生館とは?

 山形県の山形市の中心部にある山形城跡(霞城公園)内にある建物で、明治時代に県令としてこの地に赴任した三島通庸により、1879年に建てられた。通称「三層楼」と言われるこの建築物は、もともと病院として使用されたもので、正式には「旧済生館本館」といい、国の重要文化財の指定を受けている。現在も山形市内には、同名の市立病院がある。
 見るからに奇抜な外観の建物は、その構造においても目を見張るものがあり、日本の洋館を紹介する本などでしばしば登場する有名な建築物となっている。
済生館のPR
おすすめシーズン
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
ここまで複雑な洋館建築はまずない。技術的にも最高傑作に近い!
見るからにユニークな多角形建築の美しさを細部に至るまで堪能しよう!
内部に済生館に関する資料があるので、その造りを確認してみよう!
~ 済生館 編 ~ 温泉マイスター 星★聖(ほし たかし)
済生館の見所
済生館 病院だった済生館 奇抜な多角形の造り
済生館 病院だった済生館 奇抜な多角形の造り
山形城跡を訪れていながら、復元された城郭建築や最上義光像だけ見て帰ってしまう方がいるが、現在、山形市郷土館となっているここが一番の見所。 病院の純白なイメージとは程遠い、ド派手な色彩ながら、正式には旧済生館本館といい、今も市内にある山形市立病院の旧建物である。 実に複雑な造りの済生館。1階が14角形、2階は16角形、途中に4角形があり、最上階は8角形という、とにかく奇抜で変化のある建物となっている。
三層楼 オシャレなデザイン ドーナツ状の建物
三層楼 オシャレなデザイン ドーナツ状の建物
通称「三層楼」と言われるこの済生館は、国の重要文化財の指定も受けている建物で、日本の洋館を紹介する本などで表紙も飾るほど有名な建築物。 色彩からその造りと、外観もオシャレながら内部はもっと凄かった。病院ながらストリップ式の螺旋階段まであったというからとても珍しい。 正面から見ていると、単なる塔状の建築物かなと思いきや、廻り込んでみると実は複雑な造りであることがわかる。建物全体が中庭を中心にドーナツ状となっている。
済生館の地図
基本情報
■名称:済生館
■読み方:さいせいかん
■ホームページ:
■所在地:山形県山形市霞城町1-1
■問合せ:023-644-0253(山形市郷土館)
観光情報
山形県グルメ情報
星★聖の名勝・史跡探訪記 『済生館』 編

これがホントに病院!?

山形県の県庁所在地山形の町で、「文翔館」と並び美しい洋館として知られている、ひとつの建物があります。

文翔館とは対照的とも思える奇抜で斬新なこの洋館は、山形城址の「霞城公園」(かじょうこうえん)内に建っています。

最上義光像」を抜けて、さらに公園の奥に進んでいくと、ピンクというか、オレンジというか、クリーム色というか・・・、とにかくド派手な色彩をはなっている、一風変わった建物が見えてきますが、この洋館が、『済生館』(さいせいかん)です。

通称「三層楼」と言われるこの済生館は、正式には、「旧済生館本館」といい、国の重要文化財の指定も受けている建物で、日本の洋館を紹介する本などでは、しばしば登場する有名な建築物です。

明治時代県令として、この山形の地に赴任した「三島通庸」(みしまみちつね)により、1879年に建てられた済生館は、もともと病院として使用された建物でした。

もとは山形市七日町に建っており、山形の人々の医療の為に活躍した済生館でしたが、時代の移り変わりとともに、その座を新たな病棟に譲るとともに、珍しい建築物であったこの済生館は、保存の為、この霞城公園に移築され、「山形市郷土館」として、その役割を変え現在に至っています。


ドーナツ状の多角形な洋館

今見ても斬新な済生館の稀に見るそのユニークなつくりは、建築当時から、多くの人の注目の的となり、一躍有名になりました。

この済生館は、建設された翌年には、今でいうところの観光ガイドにあたる、「山形県下名所図会」に描かれ、山形の新名所として、広くアピールされていきました。

病院の純白なイメージとは程遠い、ド派手な配色もさることながら、この済生館の造りは、建物全体がドーナツ状となっており、一階が14角形、二階は16角形、途中に4角形があり、最上階は8角形という、とにかく奇抜で変化のある建物となっています。

間取り図を見れば、その形状がおわかり頂けるのですが、ドーナツ状の一角が正面玄関となっており、その頭上には、塔がそびえているため、一見、それだけの建物に見えてしまいますが、実はその背後に、ぐるりと円形に部屋が繋がっています。

この間取りのユニークさが、そのまま病院施設に生かされており、済生館のその内部は、受付から診察室、手術室、病室などが、ドーナツ状にぐるりと中庭を中心に一周するという、これまたユニークな発想のもとに造りあげられています。

済生館の医師や看護婦さんたちは、毎日毎日、このドーナツ状の病院内を、ぐるぐると何周もしていたことでしょう。

現在でも、大学病院などでは、四角形の建物で、真ん中が吹き抜けになっていたり、やはり中庭になっていて、ぐるりと一周できる病院が多いのを考えると、この済生館は、ある意味先進的な病院建築だったのかもしれません。


人の生命を救う館「済生館」!

そんな済生館には、さらに、最近のデザイン住宅でお目にかかるような、ストリップ式の螺旋階段まであったという、今では考えられないような、とても珍しい病院でした。

当時の洋館としては、螺旋階段はよくあるものですが、ストリップ式であることや、さらにそれが病院ということを考えると、やはり奇抜だったと言えます。

すべてが全く新しい発想の元に造られていた済生館、建設当時大騒ぎしたのもわかる気がします。

病気で診てもらう地元の方々以上に、「山形県下名所図会」片手に、遠くからこの済生館見たさに、多くの観光客が訪れ、賑わいをみせていたのかもしれません。

そんな済生館の名は、「人の生命を救う館」・・・として、時の太政大臣「三条実美」(さんじょうさねとみ)が名づけたとされています。

そして、この済生館という名前は、今も受け継がれており、山形市立病院として生き続けています。

洋館建築物としてすばらしい済生館、そして幾度も山形の人々の命を救ってきた済生館、その現代に生きる姿を見に行かれたい方は、山形城跡、霞城公園を訪れてみてください。
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