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蔵王温泉

蔵王温泉に宿泊するならこの宿！

岩清水料理の宿 季の里

岩清水料理の宿 季の里

四季折々の自然が楽しめる蔵王温泉。特に秋の紅葉から冬の樹氷、そしてスキーに雪遊びと、やはり寒いシーズンにこそ、ほっこりしに行きたくなる温泉地だ。そんな蔵王連峰を一望できる静かな地に、かがり火で迎えてくれるのが、この「蔵王･岩清水料理の宿 季の里」だ。

日本の宿本来のあり方を追求したという、この温泉宿は、蔵王の四季を楽しみながら、山の幸・川の幸など旬の味覚を地酒とともに味わい、硫黄泉に浸かり疲れを癒す…という、昔ながらの湯宿での過ごし方を、あへて提案し続け追求している宿だ。

正直、お部屋もお風呂もこれと言って特筆すべきものは無く、紹介文を書くのも困るような感じだが、それでも高評価を得ている宿には、それなりの訳がある。

館内は広間以外「草」の名で統一しており、お部屋や内湯には、それぞれ草の名が付けられている。部屋に入ると、昔ながらのごくごく普通の和室で、デザイナー旅館や豪勢な造りの宿を点々としていると、どこか懐かしさとともにホッ！とする感じもあるが、それがウリとなるようなものでもない。

お風呂も、駐車場を挟み建つ離れ棟の半露天風呂の「代吉の湯」と、内湯の大浴場があるが、残念ながら内湯は温泉ではない。だがこれも蔵王温泉の泉質を鑑みるに、スキー客をはじめ団体利用や家族内でも幼児など、肌が弱く強酸性泉が苦手な人もいるわけで、ある意味考えようによっては、この宿ならではの利用客にやさしい配慮ともとれる。だが決して自慢できるようなことではなく、当然宿のウリになることでもない。

一方の半露天風呂の「代吉の湯」の方は、正真正銘の源泉かけ流しで、蔵王温泉特有のピリッ！としたお湯が存分に楽しめ快適だが、蔵王の泉質は特筆すべきものながら、施設としての魅力はやはりそこまでではない。山形の旬の素材にこだわった宿オリジナルの和会席も、これまた料理の量には驚くものの、やはり同様だ。

ここまで書くとなんで1位なのか？、昔ながらのごくごく普通の宿での過ごし方をあへて提案し追求した宿とは、単なる普通の宿なのか？と思われてしまうが、実はこの宿が追い求めたのは、徹底した「おもてなしの心」なのだ。これがこの宿が出した答えなのだ。

宿として当り前のことかもしれないが、さらに一歩そしてまた一歩と追求した結果が、今の「蔵王･岩清水料理の宿 季の里」を支えており、それが人気の秘訣なのだ。

言われなくてもすぐ動き、すぐに差し出されたり、気づかう声がすぐかけられたり、そっと最適なモノが用意されたり、徹底したおもてなしが、この宿にはある。そしてそこが最大の魅力であり、最大のウリとなっているのだ。

人のあたたかさやぬくもりを肌で感じ、もてなされることの素晴らしさを再発見できる宿、それがこの「蔵王･岩清水料理の宿 季の里」なのだ。

人は人でしかもてなせない。人と人との接点から生まれる印象は、宿の印象を変え、その人の旅の思い出までも変える。それを実践している宿であり、そこに高評価を得るこの宿の秘密があるのだ。

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