岡山県観光ガイド笹畝坑道

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Vol . 287

笹畝坑道

Okayama

岡山県

3つ星評価

笹畝坑道

Presented By 星★聖

笹畝坑道(岡山)

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笹畝坑道をご覧の皆様へ

笹畝坑道ささうねこうどうとは?

ベンガラの産地として繁栄した岡山県高梁市成羽町の 吹屋ふるさと村 にある、平安時代の807年に発見され戦国時代には毛利氏と尼子氏で利権争いをした戦の記録も残る、「吹屋銅山」こと「吉岡銅山」の支山だった坑道。

江戸時代には天領として幕府直轄地となり、元禄年間の1681年からは泉屋こと住友家が経営を35年間担い、西国一の銅山として 日本六大銅山 に数えられた。1722年からの享保~天保年間は、福岡屋こと大塚家が二度にわたり計107年間経営を担った。

1873年からは三菱財閥の三菱金属が経営を引継ぎ、近代化とともに 日本三大鉱山 の一つに数えられるほど隆盛を誇ったが、1931年に一時閉山。戦後再開されるも、次第にその勢いは衰え1972年に閉山。

その後、1977年に高梁市吹屋が重要伝統的建造物群保存地区(笹畝坑道は含まず)に選定されると、採掘現場の遺構の保全・整備が行われ、1979年11月に延長320mの坑道が一般公開されるようになり、2007年に 近代化産業遺産 に選定、2020年6月19日には 日本遺産 の構成文化財に指定されている。

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笹畝坑道見どころ

笹畝坑道
笹畝坑道

笹畝坑道

写真正面の道路と面一なのが笹畝坑道の入口で、左側の階段をぐるっと回って上った先の中央やや左手にある案内板の所が出口だ。吹屋銅山の繁栄期は大きく3つの時代に分かれ、最盛期は江戸時代の元禄年間で、西国一の銅山として「日本六大銅山」に数えられた。その次が享保~天保年間で、この頃の繁栄の証として大塚理右衛門により寄進された吉備津神社の大鳥居が挙げられる。最後が明治~昭和期で、水力自家発電により選鉱・精錬やトロッコの敷設による鉱石の軌道搬出、削岩機による機械化、日本初の洋式溶鉱炉など、最先端の技術で採掘が行われ「日本三大鉱山」の一つに数えられた。

吹屋銅山笹畝坑道 坑内図
吹屋銅山笹畝坑道 坑内図

吹屋銅山笹畝坑道 坑内図

1972年に閉山した笹畝坑道だが、1977年に赤褐色の塩田瓦とベンガラ色の外観が特徴的な吹屋の町並みが重要伝統的建造物群保存地区に選定されると、黄銅鉱や磁硫鉄鉱を産出していた笹畝坑道の採掘現場の遺構の保全・整備が行われ、1979年11月に延長320mの坑道が一般公開されるようになった。

吹屋銅山 笹畝坑口
吹屋銅山 笹畝坑口

吹屋銅山 笹畝坑口

かつての笹畝坑道の入口。現在は入口周辺がコンクリート等でキレイに整備し直されていて、少々味気ない感じになっている。入口頭上の石積みも簡素化され以前の趣は無くなった。観光施設として安全第一であり老朽化対策は避けられないのだが、ちょっと残念だ。2007年に"地域と様々な関わりを持ちながら我が国の銅生産を支えた瀬戸内の銅山の歩みを物語る近代化産業遺産群"として近代化産業遺産に選定され、2020年6月19日には"「ジャパンレッド」発祥の地"として日本遺産の構成文化財にも指定されているので、これも致し方ないことか…。

笹畝坑道の木枠
笹畝坑道の木枠

夏は涼しく、冬は暖かく感じるよ!

味気ないコンクリートのトンネルを抜けると、昔ながらの木枠によるリアルな坑道が現れる。夏場だと天然のエアコンといった感じで、坑道内に入るとすぐにヒンヤリとする。年間を通じて気温は15℃前後を保っているので快適だ。富士山麓の風穴や氷穴のように、真夏に凍えるようなことはない。

笹畝坑道の岩壁
笹畝坑道の岩壁

頭上と腰痛に注意!

さらに進むと木枠が無くなり岩壁が迫り、天井もかなり低くなる。観光での坑道見学というよりも坑道探検といった感じだ。注意していても頭を打つので、必ずヘルメットを着用するように! またしばらく腰を曲げたまま歩くようになるため、出てから腰痛になる人もいるので注意しよう!

吹屋銅山の採掘場
吹屋銅山の採掘場

吹屋銅山の採掘場

狭い坑道を奥へ奥へと進んで行くと、急にパッと開け秋芳洞などのような感じでかなりの大空間が現れる。腰痛持ちの方はやれやれといった感じで、まずは腰を伸ばそう! かなりの天井高で、見渡すとまさに近代化産業遺産と言った感じで、当時の採掘現場の様子がよくわかる。写真右手に伸びている階段を上って行くと出口へと向かうのだが、早まってはいけない。まだまだ中間地点で、ここから先にさらに坑道は伸びている。

笹畝坑道の蝋人形
笹畝坑道の蝋人形

笹畝坑道の蝋人形

採掘場に入ってすぐに視線を感じたのだが、それがこの坑夫の蝋人形。暗闇で思わずビビる人も多い。驚くと言えば、坑道内にはコウモリもいる。事前に知っているのと知らないのとでは心持ちが違うわけで、知らずに遭遇してパニくる人もいるので注意!

笹畝坑道の坑夫の蝋人形
坑夫の蝋人形

坑夫の蝋人形

北海道の石炭の歴史村もそうだったが、あちこちで坑道探検にはつきものの、もくもくと作業を行う蝋人形の坑夫に出逢う。暗がりに突然現れたりするので、子供でなくともドキッとするのだが、江戸時代の採掘の様子がリアルに感じられわかりやすい。懐中電灯持参で行くとよく見えるよ!

長期熟成清酒 笹畝坑道貯蔵庫
長期熟成清酒 笹畝坑道貯蔵庫

長期熟成清酒 笹畝坑道貯蔵庫

現在見学できる坑道の一番奥にあるのが、長期熟成清酒 笹畝坑道貯蔵庫だ。岡山の地酒の『大典白菊たいてんしらぎく』で知られる、高梁市に蔵を構える白菊酒造株式会社の貯蔵庫のようだ。ここまで来たら折り返しだ!

鉱物の違いによる色彩
鉱物の違いによる色彩

鉱物の違いによる色彩

照明やカメラのホワイトバランスの関係で、実際の色とは違いがあるものの、素人目にも岩肌に筋や色の違いがハッキリと見てとれる。昔は全く気にもしなかったが、ブラタモリの影響でこういう所にも目が行くようになった…。

笹畝坑道の岐路
笹畝坑道の岐路

出口へと向かう岐路

ここまで戻ってきたら、もう一度採掘場を見渡してみよう。行きには見えなかったものが見えてくるかもしれない。採掘場の光景を目に焼き付けたら、左手の階段を上って出口へと向かおう。健脚の人は問題ないが、そこそこ階段が続くので、自信の無い方は立ち止まりながら休み休み行こう!

笹畝坑道の採掘現場
笹畝坑道の採掘現場

笹畝鉱山の地質

こんな所にも…と、ここにも採掘現場で働く坑夫がいたりする。井ノ辻山の北山麓にある笹畝鉱山は、粘板岩ねんばんがんとそれが変質した輝石岩きせきがんのホルンフェルスが多く見られる所だが、この笹畝坑道は石英玢岩せきえいひんがんと粘板岩の接触面に沿って掘られており、多量の黄銅鉱おうどうこう磁硫鉄鉱じりゅうてっこう(硫化鉄鉱)を産出していた。

笹畝坑道の採掘場の光景
上から眺める笹畝坑道の採掘場

上から眺める採掘場の光景

階段を上ったら、必ず振り返って採掘場を上から眺めるのを忘れずに! 上から眺める採掘場の光景はなかなか圧巻で、昔の飯場頭はんばがしらはこんな感じで坑夫の働きぶりをチェックしていたのだろうか…などと考えたりする。くれぐれも健脚だからといって、一目散に出口へと向かわないように!

笹畝坑道 出口からの眺望
笹畝坑道 出口からの眺望

笹畝坑道 出口からの眺望

笹畝坑道の暗闇を抜け坑道出口から外に出ると、吹屋の山々が出迎えてくれる。狭い所を抜けてきたせいか一際開放感を感じる瞬間だ。採掘場からそれなりに階段を上ってきたが、入口とこんなに高低差があったとは…と改めて思う。ここから右手の階段を下って行けば入口へと戻るのだが、その前に…。

笹畝坑道の露頭
笹畝坑道の露頭

元祖 露頭を見逃さずにね!

笹畝坑道の出口を出たら、そのまま下りずに左手に進もう。鉱山探しの原点とも言える、鉱石が地表に顔を覗かせている元祖 "露頭" があるよ! その周辺には露頭探しの手掛かりとなるヘビノネゴザが生えている。枯れやすい亜鉛やカドミウム・鉛・銅などの重金属を含む土壌でも育つシダ植物だ。

笹畝坑道の床場跡
床場跡

床場跡(銅の精錬所跡)

帰り道の途中に、江戸時代~明治初期まで鉱石から銅を取り出した精錬所跡がある。精錬した"出来銅"を、ここから馬の背に載せ成羽川にあった成羽藩の陣屋町の総門まで運び、そこから高瀬舟で高梁川流域の物資の集散地だった倉敷の玉島港まで行き、さらに海路で大阪の銅役所へ運ばれた。

笹畝坑道の3つのポイント

日本遺産で近代化産業遺産でもあるよ!

吹屋ふるさと村を訪れたなら、日本三大鉱山とも言われた吹屋銅山の笹畝坑道で貴重な坑道探検を楽しもう!

ヘルメットは必ず着用しよう!

天井が低く頭をぶつけずに歩く方が難しい所もあるので、頭上注意!腰痛注意!コウモリにも注意!

開館日・営業時間に注意!

冬期は休館日が多く営業時間も短いので、訪れる前に確認を! 懐中電灯を持参するといいよ!

笹畝坑道魅力

温泉マイスター 星★聖(ほしたかし) 星★聖

笹畝坑道見頃・おすすめ時期

1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月 

笹畝坑道基本情報

名称 笹畝坑道
読み方 ささうねこうどう
英訳 Sasaune Kodo
Sasaune mine tunnel
郵便番号 〒719-2342
所在地 岡山県 高梁市 成羽町中野1987
駐車場 あり
お問合せ 0866-29-2145
アクセス 現在地 からの ルート所要時間
登録・指定 日本遺産
近代化産業遺産
選定・表彰

笹畝坑道カテゴリー

笹畝坑道地図

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