岡山県旅行観光ガイド『閑谷学校
閑谷学校 Vol . 120
閑谷学校
(岡山県 備前市)
‐ Okayama ‐
岡山
Presented By 星★聖
閑谷学校(岡山 備前)
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閑谷学校の評価
閑谷学校の評価
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■ 閑谷学校とは?

 焼物で知られる岡山県備前市にある、江戸時代の1670年に、庶民教育に熱心で123ヶ所もの郡中手習所を開設した岡山藩主 池田光政が、津田永忠に命じ開校させた日本最古の庶民学校。当初岡山城下にあったが、並行して本格的な学校建設がすすめられ、30余年の年月をかけ1701年に完成したのが現在の建物。1950年に「講堂」をはじめ「聖廟」や「閑谷神社」などの建築物が国の重要文化財に指定され、1953年には講堂が国宝に、1954年には敷地全体が特別史跡となっている。
 観光客以外にも、春は花見で、秋は紅葉の名所として多くの見物客で賑わい、特に中国の孔子墓から実を持ち帰り育てられたと聖廟の楷の木の紅葉の美しさは特筆もの。
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おすすめシーズン
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花見 紅葉
火灯窓が印象的な「鶴鳴門」「講堂」、独特の丸みのある「石塀」に注目!
中国の孔子墓から実を持ち帰り育てられた楷の木の紅葉が素晴らしい!
学房からの延焼を防いだ「火除山」や「文庫」の造りなど防火対策に注目!
~ 閑谷学校 編 ~ 温泉マイスター 星★聖(ほし たかし)
閑谷学校の見所
特別史跡 閑谷学校 案内図 校内の眺め
校内の眺め
駐車場からはん池越しに眺める、のどかな校内の風景は、それだけで癒されるもの。現代において、こんな環境で学べたら…と思うほど。
石橋
特別史跡 閑谷学校 案内図 石橋
特徴的な丸みを帯びた全長765mの石塀により囲まれた閑谷学校。南面には受付門、鶴鳴門(校門)、御成門(公門)、飲室門、校厨門と5つの門があり、それぞれその門の正面に閑谷神社、聖廟、講堂、飲室、資料館(学房跡)がある。旧学校を巡るというよりは、壮大な史跡巡りをする感じで、実にいろいろなモノがある。 はん池に架かる石橋を渡って行くのだが、周囲の景色に見とれて、単なる石橋と思って何気に渡らないように! この石橋は国の重要文化財。
石塀 拝観受付 梅林横の休憩所
石塀 拝観受付 梅林横の休憩所
1701年に、河内屋治兵衛を棟梁とする石工によって築かれた、城の石垣で馴染のある切り込み接ぎによる石塀だが、独特の丸みが素晴らしい。国の重要文化財。 ここからが拝観料を払っての入場となる。この門は閑谷神社の正面にあるが、特別な門というわけではない。それでも石塀や瓦により美しく感じる。 受付前の梅林横にある休憩所。お弁当でも広げてゆっくり閑谷学校ののどかな景色を楽しみたい。まだ入場前で拝観料も払う前なのにすでに満足!
鶴鳴門(校門)
鶴鳴門(校門)
江戸時代の1686年に造られた、閑谷学校のシンボル的な存在の火灯窓が印象的な中国様式の門で、正面にある「聖廟」の正門として建てられた閑谷学校の校門。中国最古の詩集である「詩経」の小雅の鶴鳴と題された「鶴鳴于九皐、声聞于野。魚潜在淵・・・它山之石、可以為錯。」の詩に因んで「鶴鳴門」と呼ばれる。なじみ無さそうな気がするが、実は最後の一節が、「他人の誤った言行でも、自分を磨く修養の助けとなる…」という故事「他山の石」として知られる詩だ。国の重要文化財。
講堂 火灯窓
火灯窓
外から見るとシンプルそうに見える建物だが、近づけば周囲の広縁に設けられた中国様式の火灯窓が、実に大胆かつ特徴的で魅力的。
内室
講堂 内室
1701年に建造された7間×6間の入母屋造りの建物で国宝。講釈や講経などが行われた。閑谷学校の建築物のほんどに利用されている、釉薬を使用しない一枚一枚丁寧に焼かれた備前焼の技法を応用した瓦が、独特の色合いを見せ印象的。一枚たりとも同じモノが無い瓦たちが、なんとも言えないやさしい色合いで建物を惹きたてる。 広々とした講堂内部には、下がり壁と10本の柱に囲まれた内室が設けられている。火灯窓から差し込むやさしい光が、なんとも幻想的。
御成門(公門) 小斎 飲室門
御成門(公門) 小斎 飲室門
1701年に、石塀とともに建造された藩主が訪れた際に使用した公門で、御成門という。前がかりな切妻洋式の薬医門が特徴的な国の重要文化財。 他とは異なる柿板葺きで数寄屋造りと和風な、1677年に建てられた最古の建築物。藩主臨学の際の御成の間で、浴室や雪隠も付属している。国の重要文化財。 飲室と習芸斎へと向かう、学房生以外の通学生や教師、聴講者が日常的に使用した通用門で、もっとも一般的な出入り口で質素ながら国の重要文化財。
飲室と習芸斎 文庫 火除山
飲室と習芸斎 文庫 火除山
左が飲室で、火の用心らしき言葉が刻まれる、生徒がお茶する談話室のような休憩室。妻側の建物が習芸斎で、講話や講釈が行われた場所。国の重要文化財。 教科書など書物8000点を収めた耐火・防犯のための書庫で、置屋根に四方を漆喰で塗り固めた強固な土蔵造り。戸はなんと六層になっている。国の重要文化財。 火除山とは、文字通り延焼防止の目的で造られた山で、この先には生活の場である学舎や学房があったため、講堂などの木造建築物を守る意味で設けられた。
資料館(旧閑谷中学校) 聖廟両脇の楷の木
資料館(旧閑谷中学校) 聖廟両脇の楷の木
学房跡に1905年に、私立中学閑谷黌として建てられた洋風の校舎で、旧閑谷中学校としても利用された。現在は資料館として資料展示が行われている。 1915年に、林学博士で初代林業試験場長だった白沢保美が、中国山東省曲阜にある孔子墓から実を持ち帰り、育苗したのが日本初の楷の木。その内2本が、1925年に閑谷学校に寄贈され植えられ見事な紅葉を見せる。ちなみに閑谷学校以外にも、孔子にゆかりのある湯島聖堂に3本、足利学校に1本、多久聖廟に1本寄贈された。
聖廟(孔子廟・西御堂) 楷の木の紅葉
聖廟(孔子廟・西御堂)
毎年10月に開扉される孔子像が安置される、1684年に建てられた大成殿を中心に、聖龕、東階、西階、文庫などからなる儒学の始祖を祀る廟。国の重要文化財。
繋牲石
繋牲石 楷の木の紅葉
孔子廟への捧げものとしての供物用の動物などをつなぐための石だが、閑谷学校では形式的に設けてあるもので、実際には利用されていないらしい。 孔子にゆかりのある中国原産のウルシ科の落葉高木である楷の木は、中国では「学問の木」とされ、合格祈願の木ともされている。聖廟の両脇に植えられた高さ15m近くとなった楷の木は、幹回りが約2mとなり、実に不思議な魅力のある木に育っている。毎年紅葉の季節には、なんとも言えぬ色鮮やかな姿を見せ楽しませてくれる。
閑谷神社(芳烈祠・東御堂) 閑谷神社 拝殿 閑谷神社 本殿
閑谷神社(芳烈祠・東御堂) 閑谷神社 拝殿 閑谷神社 本殿
1686年に、閑谷学校の創設者であり、芳烈公として地元で親しまれている岡山藩主 池田光政を祀るために建造されたお堂。国の重要文化財。 神社として訪れると、小じんまりした造りやその建物様式に違和感を感じ、柏手を打つのに躊躇するが、閑谷神社になったのが1875年とのことで納得。 拝殿奥にある本殿には、1682年に他界した池田光政の金銅製座像が安置されている。墓所ではなく、お墓は「和意谷池田家墓所」にある。
閑谷学校の地図
基本情報
■名称:閑谷学校
■読み方:しずたにがっこう
■所在地:岡山県備前市閑谷784
■問合せ:0869-67-1436
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