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湯郷温泉

湯郷温泉に宿泊するならこの宿！

季譜の里

季譜の里

湯郷温泉と言うと、2011年のワールドカップ以来「なでしこジャパン」ですっかり知られる温泉地となったが、まだそんな愛称も無かった頃、澤選手が渡米する前の読売時代の頃だろうか、岡山国際サーキットにGTレースを見に行く度に、毎年のようにこの温泉地を訪ねたものだ。

この「季譜の里」との出逢いは、実は初めて湯郷温泉にレース観戦で泊まったその宿の仲居さんに、ひょんなことから勧められ宿の名を知ったことからだった。

変な話だが、ちっぽけな宿に泊まったわけではない。ここでもランクインしている湯郷温泉を代表するライバル関係にある宿のひとつだったのだが、その仲居さんに「来年も来られるなら、是非一度、季譜の里に泊まってみて下さい！」と勧められた。

その時は何気ない会話のやり取りの中でのことだったので、特別気にもしていなかったのだが、翌年この「季譜の里」という宿が、同業者の間でも一目置かれ敬愛を受けている素晴らしい宿であることを、まざまざと思い知った。

日本らしさとは何なのか？ 日本の温泉宿の趣ってなんなんだ!?…と、そんな答えがすべてこの宿にはあるように思えた。

それは草木の眺めが楽しめる畳敷きのロビーから続く、和の空間すべてを結ぶこの宿の畳廊下を進んでいけば、自ずと見えてくる気がする。和室であれベッドルームであれ、すべてが畳敷きというお部屋には、ほのかに木の香が漂い、それぞれに趣向が凝らされたお食事処も、もちろんすべて畳敷きで、くつろいだ空間で食事が頂ける。

また、四季折々の眺めが楽しめ、開放感いっぱいの石畳の露天風呂「白梅・紅梅の湯」では、湯郷の四季が折に触れ降ってくるかのような和みのひとときが味わえ、この宿の「和」を意識した仕掛けの素晴らしさに改めて感心する。

こうして文章を書いていると、最近はレース観戦も近場だけとなってきたが、来年あたり久し振りにこの「季譜の里」に泊まるべく、また岡山へ足を運んでみたくなってきた…。

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