湯原温泉のおすすめの宿ランキング

湯原温泉

湯原温泉に宿泊するならこの宿！

八景

八景

湯原温泉の名所となっている、天然川床の露天風呂である「砂湯」を望む旭川沿いの山間に建つ、ほのぼのとした印象を受けるちょっと異色の宿、それが「八景」だ。温泉好きならば、この宿の名は一度は聞いたことがあると思うが、どんな宿なのか？早速ご紹介するとしよう。

珈琲好きにはたまらない香ばしい匂いが漂うロビーにはピアノが置かれており、残念ながら聴くことはできなかったが演奏会も行われるらしい。よく琴や三味線などの演奏が行われる宿があるが、同じような感じだと思ってよいのだろう。興味のある方は、演奏会が行われる日時を確認してから訪れてほしい。

「八景」の自慢は季節の野菜がたっぷりいただける料理の数々で、こと野菜に関しては、朝・夕で50種類以上もの野菜が使われている。とてもヘルシーであり、女性客が喜ぶのも当然なのかもしれない。しかも冷凍物は一切ないフレッシュな野菜ばかりとのことで、ここもポイントのひとつだ。

山里の野菜を使い、繊細に味付けされた料理の数々はどれも素材の良さが活かされたものばかりで、この料理を目当てに何度も何度もこの宿に足を運ぶリピーターも多い。聞けば料理長は「料理の鉄人」で活躍した伝説の人物とかで、それもあるのだろう。

お風呂の方は、残念ながら源泉かけ流しとはいかないが、pH9.3と湯原温泉で最高ランクのアルカリ性単純温泉だ。寝転びながら湯に浸かれる内湯の「川の湯」、夜空を見上げながらほっこりできる展望露天風呂の「空の湯」、貸切家族風呂の「和みの湯」と、気分や目的により選べるようになっている。特に展望露天風呂の「空の湯」は、山間に放り出されたかのような開放感がありおすすめだ。

湯上がりには、マッサージチェアで体を労わるもよし、卓球やオセロに興ずるもよしで、昔ながらの旅館の光景が見られるのだが、これが異色なのである。なんで？と思われるだろうが、それぞれが無関係で自由気ままというよりは、同じ軒の下で家族が寛いでいるかのようなアットホーム感がそこには漂っているのである。

通常このクラスの宿だと、プライベート感を強調し、他の利用客との接触を最小限にする方向性の宿が多い中、こういう場が設けられていることもそうだが、あまりこのような雰囲気にはならないのである。子どもが楽しめる絵本や積み木などが置かれたコーナーもあるように、どこかペンションのような、人のぬくもりや温かさがこの「八景」には感じられ、それが異色であり魅力でもあるのである。

振舞われる料理やお風呂はハイクラスでありながら、宿そのものの雰囲気や心づかいは家庭的といった感じで、なんとも不思議な宿、それが「八景」だ。

この心地よさを求めて多くの方が再訪するわけである…。

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