京都府旅行観光ガイド『インクライン
インクライン Vol . 18
インクライン
(京都府 京都市左京区)
‐ Kyoto ‐
京都
Presented By 星★聖
インクライン(京都 左京)
国内旅行観光ガイド『名勝・史跡★百景』 > インクライン インクラインをご覧になるにあたって
インクラインの評価
インクラインの観光格付け評価
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■ インクラインとは?

 京都市左京区の南禅寺に隣接した地にある、傾斜地にの坂に軌道用のレールを敷き、水力発電による動力を使って台車を動かし荷を運ぶ傾斜鉄道で、主に台車に三十石船を載せ上下させていた。
 琵琶湖の水を京都に引き込む「琵琶湖疏水」事業の一環として、水運発展のために1890年に造られたもので、西洋技術者に頼らず日本人だけで成しえた日本初の大事業とされる。この事業の一番の功労者は、二十歳そこそこの青年技術者だった田邊朔郎で、蹴上から九条山にかけての582mで高低差36mという急勾配による技術的難題を、この傾斜鉄道にて解決し、琵琶湖から京都、そして淀川への水運を開いた。
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おすすめシーズン
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
お花見
南禅寺境内から、水路閣を巡ってインクラインで下るルートがおすすめ!
田邊朔郎像の建つ公園周辺には、石碑や説明書き、疎水に関する施設
  モノが置かれていたり点在しているので、見逃さないように!
~ インクライン 編 ~ 温泉マイスター 星★聖(ほし たかし)
インクラインの見所
インクラインのお花見 船と台車 琵琶湖疏水
インクラインのお花見 船と台車 琵琶湖疏水
南禅寺境内とともに、今や京都の定番のお花見スポットとなったインクライン。お花見シーズンには、多くの観光客で賑わう。 当時はこの台車に三十石船を載せ、インクラインを上下させていた。これにより、琵琶湖と淀川の水運が開けた。 琵琶湖疏水は、現在も京都の街にとって重要な水源となっている。近くには浄水場をはじめ発電所やポンプ室などが点在する。
新緑のインクライン 真っ直ぐに伸びるレール 田邊朔郎 像
新緑のインクライン 真っ直ぐに伸びるレール 田邊朔郎 像
オフシーズンのインクラインは、以前のようにひっそりとしている。琵琶湖疏水の歴史をたどる旅には、こちらの方が趣がある光景となるが・・・ 観光用に台車を走らせたいくらい、現在も真っ直ぐに伸びるレールは健在。 西洋技術者に頼らず日本人だけで成しえた、日本初の大事業の功労者は、二十歳そこそこの青年技術者だった。
一身殉事萬戸霑恩 九条山浄水場ポンプ室 蹴上発電所
一身殉事萬戸霑恩 九条山浄水場ポンプ室 蹴上発電所
「いっしんことにじゅんずるは、ばんこおんにうるおう」の石碑の裏には、事故死した14名と名と、病気死した3名の名が刻まれている。 旧御所水道ポンプ室として、1912年に、京都御所への給水のため建設された第二琵琶湖疏水により誕生したレンガ造りの美しい建築物。 1891年に、日本初の事業用水力発電所として送電を開始し、現在も現役の発電所。九条山浄水場ポンプ室とともに、レンガ造りのモダンな造りが美しい。
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インクラインの地図
基本情報
■名称:インクライン
■読み方:いんくらいん
■ホームページ:インクライン
■所在地:京都市左京区南禅寺福地町
■問合せ:075-761-3171(疏水事務所)
観光情報
京都市観光協会
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京都府エリアガイド
京都府グルメ情報
星★聖の名勝・史跡探訪記 『インクライン』 編

南禅寺から疏水をたどるとそこに・・・

 京都の洛東、左京区にある、春は桜、秋は紅葉と、テレビや雑誌に毎年必ず登場する有名なお寺である「南禅寺」がありますが、その南禅寺境内にある「水路閣」から疏水沿いの道を歩いて行った先にあるのが、この「インクライン」(傾斜鉄道)です。
 
インクラインは、南禅寺の境内ではなく、南禅寺のそばにあるのですが、南禅寺の広い境内を巡っていくと、知らず知らずにたどり着くような感じであり、少し不思議な感じの場所となっています。どこまでも下っていきそうな長い坂道に、ただ真っ直ぐに軌道が敷かれている、一見それだけの場所に思えるのですが、実はそこに、この坂道に隠された難題に挑んだ、この事業に尽力した男たちの物語があります。


日本初の大事業を成功させたアイデアとは?

 このインクラインは、水運発展のために「琵琶湖疏水」(びわこそすい)の一部として、明治時代の1890年に造られました。琵琶湖疏水は、琵琶湖より京都への水運を目的とし、当時若干21歳だった田邊朔郎(たなべさくろう)を中心に、西洋技術者に頼らず、日本人だけで成しえた、日本初の大事業でした。

 しかしながらその栄光の影に、この琵琶湖疏水の計画には、なかなか打開できず乗り越えられない、あるひとつの大きな問題がありました。それが舟の往来を妨げる、蹴上から九条山にかけての582mの長い坂で、高低差36mという急勾配による標高差の問題は、水運を目指す上で大きな壁となり立ちはだかりました。そんな時に、ただでさえ苦労が多く、工事も難航続きだったこの琵琶湖疏水事業にとって、この最大の難関を打開すべく登場したのが、このインクラインでした。

 インクラインは、三十石船をそのまま台車に載せて、軌道上を上下させようという、画期的な発想によるもので、これにより急勾配による標高差の問題をクリアしようというアイデアでした。実際に、このインクラインに立ってみると、かなりの勾配があり、確かに水路ではとても船が行き来できるような傾斜じゃないことがわかります。
 インクラインを下って行き振り返り見上げると、さらに上にいた時よりもその勾配がキツイことを実感します。この難題をクリアした実に奇抜なアイデアは、田邊朔郎の柔軟な発想があったからであり、改めて固定観念にとらわれないその若さと、その能力を引き出し採用した当時の組織の偉大さを感じます。

 こうしてこの若き青年のアイデアにより、琵琶湖と淀川が結ばれることとなり、このインクラインの登場が、その後の京都の産業の発展に大いに貢献したことは、今や自明の理となっています。


今も現役!日本初の水力発電所

 この琵琶湖疏水事業と並行して同時に建造されたのが、近くにある日本初の水力発電所である「蹴上発電所」でした。レンガ造りのモダンな外観を見せるこの発電所は、今見ても魅力的なデザインをした建物なのですが、実はその外観だけでなく、今も現役で京都の街の人々の生活を支え続けています。また、この蹴上発電所の登場が、その後の1895年に、日本初の路面電車となった「京都電気鉄道 伏見線」の開通をもたらし、京都の近代化に大きく貢献しました。
 今でこそ陸上交通が整備され、インクラインはその役目を終えましたが、現在でも京の街に無くてはならない存在である琵琶湖疎水の礎の一端を担ったインクラインは、京の人々の記憶に今も残っています。

 現在インクラインには、当時をしのばせるかのように、台車に載せられた舟と軌道が残されていますが、何も知らずに桜の名所として訪れた人々が、少しでもこの地に立って、日本初づくしの偉大な事業の軌跡を肌で感じられたら…と思います。
 新緑の季節、春の花見、秋の紅葉、そして冬景色…と、インクラインは四季を通じて姿を変えながら魅力的な風景を造り出しています。歴史を感じつつ、一風変わった京の風情をみなさんも感じてみて下さい。


温泉マイスター 星★聖(ほし たかし)
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