京都府旅行観光ガイド『平安神宮
平安神宮 Vol . 7
平安神宮
(京都府 京都市左京区)
‐ Kyoto ‐
京都
Presented By 星★聖
平安神宮(京都 左京)
国内旅行観光ガイド『名勝・史跡★百景』 > 平安神宮 平安神宮をご覧になるにあたって
平安神宮の評価
平安神宮の評価
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■ 平安神宮とは?

 京都市左京区にある、1895年(明治28年)に、平安遷都1100年を記念して開催された博覧会の展示施設に、遷都のおや神様である第50代 桓武天皇をお祀りして創建された神宮。100年ちょっと前に造られた建物でありその歴史は浅いが、平安宮(大内裏)を再現した建物だけに、随所にその雅な世界が垣間見える。
 毎年10月に開催される、京都三大祭りの一つである「時代祭」の舞台としても知られる神宮で、京都観光の代表的なスポットとして外せない人気のスポットである。
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おすすめシーズン
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
時代祭
歴史は浅いものの、シンメトリーな社殿のバランス美は素晴らしいよ!
遺構の少ない平安京の、当時の大内裏の姿がイメージできるよ!
京都三大祭りのひとつ「時代祭」は、10月開催だよ!
~ 平安神宮 編 ~ 温泉マイスター 星★聖(ほし たかし)
平安神宮の見所
大鳥居 応天門 応天門
大鳥居 応天門 応天門
京の町にあってとにかく目立つ、高さ24.2mの鉄筋コンクリート造の鳥居。柱の直径は3.63mもある。 高さ19.3mの二層の門で、1894年に建造された門。この門をくぐると、一気に平安宮の世界が広がる。 暑い夏の観光では、多くの人がこの門の下に座って涼みながらシンメトリーな社殿を眺めている。
白虎楼 大極殿 蒼龍楼
白虎楼 大極殿 蒼龍楼
大極殿に向かって左側にある、平安神宮を象徴する造りの二重閣。屋根の中央と四隅に望楼を設けた特徴的な建物で、実に美しい。 中央にどっしりと構える、高さ16.7m、桁行33.3m、梁行12mの寝殿造りの建物で、通常はここでの参拝となる。 白虎楼と対をなす二重閣で、大極殿に向かって右側に位置する。構図的には、白虎楼の方が絵になる感じ。
大鳥居 釣燈籠 煌びやかな望楼
大鳥居 釣燈籠 煌びやかな望楼
遠くから眺めても、朱塗りの鳥居は目立つので、平安神宮の位置はすぐわかる。 再現された建築物ながら、随所に平安の優雅な美が感じられる。釣燈籠の連なる光景もまたそのひとつ。 望楼の重なりが煌びやか。もし歴史ある建築物だったなら、世界遺産登録されていただろう・・・
平安神宮の地図
基本情報
■名称:平安神宮
■読み方:へいあんじんぐう
■ホームページ:平安神宮
■所在地:京都市左京区岡崎西天王町
■問合せ:075-761-0221
観光情報
京都府グルメ情報
星★聖の名勝・史跡探訪記 『平安神宮』 編

朱塗りが眩い華麗な佇まい

京都と言えば、真っ先に金閣寺や清水寺、八坂神社に南禅寺などの名が挙がりますが、そんな歴史ある京の社寺と並び名が挙がるのが、ここ「平安神宮」です。修学旅行やツアー観光などで、多くの方が一度はここを訪れたことがあるのではないでしょうか。

上空から見てもひときわ目立つあの朱塗り一色の大鳥居をはじめ、平安神宮の社殿は、もはや京都の景観に欠かすことのできないものであり、とても印象的なものとなっています。誰もが知っている観光スポットであり、あまりにも有名かつ平凡に思える観光地ながら、わたしは、この平安神宮の見方が、ある時期を境に一変しました。

地図上で見る平安神宮は、京の街中に埋もれるようにあり、近隣に大きな寺院が多いことから、特別大きな存在というわけではありませんが、ひとたび門をくぐると、境内は一気に開ける感じで、独特の開放感を持ったところとなっています。

朱塗りが映え、シンメトリーで整然と装飾が施された社殿は、ただただ美しいものであり、そこに見事なまでに木々草木が調和されており、回を重ねるごとに、その平安神宮の持つ魅力に惹きこまれていきました。

歴史と伝統に裏付けられた装飾や細部のつくりこみ、彫刻等のすばらしさがあるわけではないのですが、建築物全体としてのバランスの良さ、境内の砂と青空とのコントラスト、建造物どうしの距離感など、見れば見るほどその良さが感じられていき、平安神宮は、建築美を存分に味わえる建物だということが、訪れるたびに理解できるようになっていきました。

そんな平安神宮ですが、実はわたしは、今でこそこの平安神宮の魅力にとりつかれていますが、長い間、京で一番嫌な場所でもありました。それというのも、初めてこの平安神宮を訪れた小学生の時、真夏のただでさえ蒸し暑い京都観光に飽き飽きしていたところ、あの朱色で日陰の無い平安神宮の境内に、苦い想い出だけが残っていたからです。なんで、こんな色してんだ!と、当時は蒸し暑さに耐えかねていたわけで、そんな幼い頃のイメージをずっと引きずっていました。

そんなわけで、最初のイメージがかなり低かったこともあるのですが、京の社寺にあって、こういう感覚を持つところは、今のところこの平安神宮だけです。


ギャップと調和が素晴らしい!

わたしの平安神宮の見方が決定的に変化したのは、この神宮のトータル的な建築物としてのすばらしさに気付き始めたこともありますが、それとは別に、この平安神宮が持つギャップと調和からでした。

初めてこの神宮を訪れた時、近くにある「南禅寺」などの京の社寺と同じような感じで、この平安神宮を捉えていたのですが、ある事実を知って以来、この神宮に対する見方が一変しました。

それは、この平安神宮が1895年(明治28年)創建という事実です。もともと平安遷都1100年を記念して、1895年に開催された博覧会の展示施設だったということであり、そこに平安遷都のおや神様である、第50代 桓武天皇をお祀りして創建された神宮であるということです。つい100年ちょっと前に造られた建築物であり、京の社寺にあって、全く異質の建物だということです。

京の多くの社寺が、数百年の歴史を持った建物であるのに対し、この平安神宮は、古き良き京の都の歴史的建造物ではないことを意味しているだけでなく、この建物自体には、それほど歴史的重みがないことを意味しています。それにも関わらず、並み居る京の社寺の数々と同等以上に存在感を示し、京の都にすっかり溶け込み馴染んでいる、その平安神宮が持つギャップと調和に惹きこまれていきました。


古都「平安京」がここにある

平安神宮の社殿配置は、桓武天皇の開いた平安京の大内裏である平安宮を再現したものとして知られています。都の再現と言えば、奈良の都を往時の姿に復元すべく現在も進められている、「平城宮跡」や「藤原宮跡」が有名ですが、幾度となく歴史の中心に位置し、合戦の舞台として、繁栄と荒廃を繰り返した京の都にあっては、平安時代の都の面影を今に伝えるものはほとんどなく、再現建築とはいえ大鳥居大極殿応天門蒼龍楼白虎楼と、都の栄華を思い起こさせてくれるこれらの建築物は、とてもすばらしいものです。

ひとつひとつに歴史こそありませんが、全体として魅力ある建築物となっており、近代建築物が目立つようになった京の町においても、かつてこのような都があったのか・・・と、ノスタルジックな気分にさせてくれる、そんな建築物となっています。装飾などの細かいつくりを楽しむこともできますが、個人的には社殿の並びや配置など、全体のバランスを楽しみながら眺めて欲しいところです。

時に平安神宮では、歌舞や御神楽、箏曲などを見たり聴いたりすることもできます。事前に情報収集しないと、なかなか出合うタイミングが難しいのですが、運よく目にした際には、雅な世界が味わえます。朱塗りの社殿の雰囲気とマッチしており、古の伝統文化を直接肌で感じるには最高の機会となりますので、事前に歌舞や御神楽、箏曲などが行われる日をチェックして訪れるのもおすすめです。

いずれにせよ、京の社寺の中にあって、特異な存在である平安神宮。平安神宮の持つギャップと調和を感じつつ、建築美あふれる社殿を、是非ご覧になってみてください。

温泉マイスター 星★聖(ほし たかし)
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