広島県旅行観光ガイド『厳島神社
厳島神社 Vol . 17
厳島神社
(広島県 廿日市市)
‐ Hiroshima ‐
広島
Presented By 星★聖
厳島神社(広島 宮島)
国内旅行観光ガイド『名勝・史跡★百景』 > 厳島神社 厳島神社をご覧になるにあたって
厳島神社の評価
厳島神社の評価
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■ 厳島神社とは?

 広島県の瀬戸内海に浮かぶ安芸の宮島にある安芸国一の宮で、「日本三景」にして、世界文化遺産に登録される日本を代表する神社。「日本三大鳥居」である大鳥居をはじめ、「日本三舞台」である平舞台など、荘厳で朱塗りが映える寝殿造の建築物は、栄華を極めた平清盛や毛利元就、豊臣秀吉などが造営し隆盛させたもので、すべてが美しい。
 潮の満ち引きをうまく利用した海際の美、大胆かつ独創的な社殿の配置構成、木々の緑や瀬戸内海の海など、自然と絶妙に調和しコントラストを高めた建築美は、しばしば竜宮城に例えられる。
厳島神社のPR
おすすめシーズン
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
年中行事についてはホームページで確認
行きはJRのフェリーで! 大鳥居の正面を通り、海から参拝できるよ!
干潮時には大鳥居まで歩こう! 潮位の差による社殿の水際の美に注目!
世界一の大杓子を見たら、お土産には幸運をすくい取る「宮島杓子」を!
~ 厳島神社 編 ~ 温泉マイスター 星★聖(ほし たかし)
厳島神社の見所
宮島口 海から参拝 大鳥居
宮島口 海から参拝 大鳥居
ここからフェリーで宮島へ向かうのが一般的なアクセス方法。フェリーは、JR西日本と松大汽船の2つがあり、乗り場も隣接している。 JR西日本のフェリーなら、行きだけ時間限定で、大鳥居の正面を通過するルートとなる。海からの参拝ができるのはこれだけ! 日本三大鳥居のひとつとされる大鳥居。自然の重みで建っており、干潮時には大鳥居まで歩いて行ける。
本殿と平舞台・高舞台 五重塔 どこから眺めても美しい社殿
本殿と平舞台・高舞台 五重塔 どこから眺めても美しい社殿
この舞台に立つと、厳島神社の美が極まる。とにかく素晴らしい! 大型台風の際には、床を外したり、材木を縛ったり、大がかりな対策がとられる。 1407年創建の高さ27.6mの五重塔。かつての神仏習合の名残で、朱塗りの色合いは厳島神社と同化している。中の仏像等は、現在大願寺に移されている。 厳島神社の社殿は、どこから眺めても美しい。拝殿越しの大鳥居も絵になる。鳥居の向こうには、瀬戸内海越しに宮島口が望める
木々の緑との調和も素晴らしい 宮島表参道商店街 世界一の大杓子
木々の緑との調和も素晴らしい 宮島表参道商店街 世界一の大杓子
松をはじめとした木々の緑が、朱塗りの社殿を惹きたてる。すべてにおいて調和がとれてり、日本建築の美を改めて感じる。 もみじ饅頭にカキにアナゴ丼と、誘惑の多い商店街。もみじ饅頭だけでも、いろんな味や種類があって迷う。おみやげに・・・と思っても、ついその場でパクリとなる。 1983年に、2年10ヶ月の歳月をかけ制作された世界一の大杓子。長さ7.7m、幅2.7m、重さ2.5トンと超巨大。実は制作後、展示場所がなく、長らく倉庫に眠っていたとか・・・
厳島神社の地図
基本情報
■名称:厳島神社
■読み方:いつくしまじんじゃ
■ホームページ:厳島神社
■所在地:広島県廿日市市宮島町303
■問合せ:0829-30-9141(廿日市市観光課)
観光情報
広島県グルメ情報
星★聖の名勝・史跡探訪記 『厳島神社』 編

安芸の宮島、秋の宮島? 

 学校で日本史を習うまでは、テレビやラジオで「安芸の宮島」のフレーズが流れる度に、秋の宮島だと勝手に思っていましたが…、それはさておき安芸の宮島と言えば、やはり真っ先に思い浮かぶのがこの「厳島神社」(いつくしまじんじゃ)です。
 「日本三景」にして、世界文化遺産に登録されており、知らない人はいないくらい、世界的にも有名な神社ですが、その建築物を造営したのが、NHKの大河ドラマでもお馴染の「平清盛」(たいらのきよもり)です。
 歴史上、藤原道長とともに、栄華を極めた…という言葉が一番相応しい人物として知られる平清盛は、荘厳で朱塗りが映える、実に素晴らしい寝殿造の建築物を世に送り出しました。
 以前の大河ドラマでも、タッキーこと滝沢君が演じた「義経」のオープニングにて、この厳島神社の美しい映像が流れていたことをご記憶の方も多いかと思いますが、この社殿は、実に映像美あふれる建築物であり、ポスターや雑誌の表紙など、とにかくあちこちにその美しい姿を露出しています。

 実はこの厳島神社を訪れるまで、小学校以来、平清盛が厳島神社を創建したと思いこんでいたのですが、清盛はこの社殿を造営した人物であり、厳島神社の創建はもっともっと古いものでした。
 593年の創建と言いますから、聖徳太子が摂政になった年で、あの日本史のゴロ合わせで覚えた「聖徳太子ゴ・クロウ・サン」の時とのことです。その後時代により隆盛と荒廃を繰り返し現在に至ったわけですが、その中でも毛利元就による造営の力が大きく貢献し、戦火を免れた幸運もあり、現在わたしたちはこの美しい厳島神社の社殿を、目にすることが出来ています。


美の極みがここにある!

 この厳島神社の社殿は、「大鳥居」に「廻廊」「反橋」、「拝殿」に「平舞台」「高舞台」「能舞台」…と、どれをとっても何もかもが素晴らしく美しいものなのですが、そんな中で一番の極みは、やはりなんといっても誰の発案かは定かではありませんが、このロケーションを選んだということです。この地を選び、この向きで、この造りを選んだという・・・、そのこと自体がとにかく素晴らしいのひと言です。

 回廊が、満潮時に海面ギリギリとなるような「美」の追求や、潮の満ち干きで別世界へといざなう自然のからくり、建物すべてが自重だけで支えられているという基礎構造など、この厳島神社の設計者は、想像を絶する構想の持ち主だったと思われます。
 それを見事に実現し、800年以上の時を経て、今日わたしたちがこうしてこの社殿美を堪能できるということは、一にも二にも厳島神社の設計者に感謝するしだいであり、すべてがここから始まっているといっても過言ではありません。
 厳島神社を参拝している間にも、みるみる潮が引いていき、干潟が顔を見せるにつれて、平舞台から大鳥居への景観が徐々に変化していくのがハッキリと見てとれます。 この自然の仕掛けにも、設計者の美学が感じ取れ、この自然の映像美は、他では味わえないものがあります。
 青空の下、瀬戸内海の海の輝きと、それに映えるこの朱塗りの社殿、そしてこの光景…と、間違いなく日本を代表する美の極みがここにあり、厳島神社が世界遺産であり、日本を代表する世界に誇る建築物である源が、ここにあると感じます。

 厳島神社の設計者がどのような人物であったのか、叶うことなら出会ってみたいものですが、もし現代に生きていたとしたら、どんな場所を選び、どんな建築物を世に送り出していたのか…と想像するだけで胸が膨らみます。


厳島神社を目指す2つのフェリーに違いが!

 この厳島神社がある宮島へは、宮島口よりフェリーに乗船して向かいます。宮島口から宮島を目指すフェリーには、「JR西日本」と、広島電鉄系の「宮島松大観光船」の2つの航路があるのですが、2つのフェリーが並んで運行しているため、切符売場も乗船場も一瞬間違いそうになるくらい隣り合わせにあります。船の大きさといいルートといい、一見どちらも変わりがなさそうに思える、この2つのフェリーですが、実はここに観光客にとっては大きな差があります。

 交通手段として、厳島神社へ1分でも早く着きたい!という方は別ですが、観光目的で宮島を訪れるのならば、JR西日本の方が行きの便だけですが、ぐるりと遠回りをして、厳島神社の正面の大鳥居のすぐそばを通ってから宮島へと向かう航路をとってくれます。
 この海上から真正面に見る厳島神社の光景は素晴らしいの一言で、大鳥居越しに真正面から厳島神社を眺められ、海上からお参りも出来ます。宮島に行ってからは、決して見ることのできない光景ですので、是非ともJR西日本の便に乗り、この眺めを目に焼き付けてもらいたいものです。


宮島の楽しみと言えば・・・

 そんな2つあるフェリーに乗って宮島へと渡り、船から島へと降り立つと、すぐに鹿が出迎えてくれます。フェリー乗り場や厳島神社社殿内にも、たくさんの鹿がいますが、奈良公園同様、かなりの観光客が訪れる宮島だけに、エサの与えすぎには注意したいところです。

 宮島観光というと、以外にも厳島神社だけだと思われている方が多いようですが、他にも宮島には楽しめるところがたくさんあります。
 厳島神社の東側には、「五重塔」と「千畳閣」(せんじょうかく)こと「豊国神社」があります。1407年創建の桧皮葺の高さ27.6mという和洋折衷の五重塔は、かつての神仏習合の名残りで、厳島神社と同じ朱塗りの為、完全に調和していますが、もともとは仏の道の建造物であり、現在中の仏像等は近くの「大願寺」に移されており、塔の管理だけ厳島神社が行っています。
 一方、千畳閣の方は、1587年にあの豊臣秀吉が供養目的で造らせたもので、1598年に建築途中で秀吉が亡くなったため、天井の一部や入口などは、未完成のまま現在に至っています。すべて畳が敷かれたとすると、857畳にもなるとのことで、まんざら大袈裟な名称というわけでもなく、完成していればさぞや豪華なものであったのではないかと思われます。
 またペンギンと直接触れ合えたり、知床のオーロラファンタジーにも登場するあの氷の妖精クリオネが見られたりする「宮島水族館」などの施設や、紅葉が美しい「紅葉谷公園」、その先には「宮島ロープウェイ」などがあり、お子様連れでも充分に楽しめる場所となっています。


杓文字じゃなくて杓子!

 そして忘れてならないのが、フェリー乗り場と厳島神社を結ぶ参道の歩く楽しみです。ここにはたくさんのお土産屋さんが軒を連ね、また宮島名物の長さ7.7m、幅2.7m、重さ2.5トンの巨大な「世界一の大杓子」などもあり、修学旅行生をはじめ、たくさんの参拝客で賑わっています。
 この世界一の大杓子は、1983年に2年10ヶ月の歳月をかけ制作されたものの、長らく展示場所がないために倉庫に眠っていたという、実にもったいないモノで、晴れてこの参道の商店街に展示され、今では一躍人気の撮影スポットとなっています。

 そんな参道巡りの楽しみとして忘れてはならないのが、美味しい「アナゴ丼」と、焼きたての「もみじ饅頭」です。ここで紹介しなくとも、参道を歩いていれば自然と食べたくなるもみじ饅頭ですが、現在ではいろんな種類があり、味もバラエティーに富んでいますので、是非食べ比べてみてください。お土産にも最適ですよ。

 お土産と言えば、江戸時代より宮島詣のお土産として定着しているのが宮島「宮島杓子」で、厳島神社の授与所には、「杓子は、めし取る、すくい取ることから幸運福運勝運をすくい取るとして、縁起のよいものとされています。ご飯とともに幸せをめし取ってください・・・」の説明書きがあり、ここで購入できます。わたしはお供え品としてではなく、実際に毎日これでご飯をすくい取っていますが、友人などへのお土産にも結構喜ばれます。
 ちなみに、一般的には杓文字と言われるこの杓子ですが、後で知りましたが、杓文字は杓子からきた近世女性語とのことで、もともとご飯をよそう杓文字も、汁ものをすくうお玉も杓子からきているとのことです。


災害に負けない、不屈の神社!

 一度と言わず、二度三度、季節をかえて訪れてみたい安芸の宮島 厳島神社ですが、ご存知のように台風により幾度と無く被害にあっており、毎年のように台風が接近すると、板を取り除いたり、大波で部材が流されないように縄で縛りつけたりと、美を追求したがための、避けられない苦労も多い神社です。
 しかしながら、被害に遭った直後にもかかわらず、出来る限りの復旧を行い結婚式を無事敢行したり、一日でも早く観光客を迎え入れようと、徹夜で全力で復旧を行ったりと、その復旧費用もさることながら、神社関係者の方々の苦労ははかり知れません。そして何より嬉しいのが、文明が発達した現代において、何度壊れようともこの芸術的な造りを、伝統的な技法によりそのままのカタチで後世に残すべく守り続けてくださっていることであり、厳島神社関係者のみなさんのその姿勢に頭が下がるばかりです。
 
一人でも多くの方が厳島神社に参拝することで、間接的に神社を守ることへと繋がっていくわけで、そういった意味でも厳島神社を一人でも多くの方に知ってもらいたいし、その魅力を伝えていきたいと改めて思う次第です。


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