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安芸の宮島
「安芸の宮島!」といえば、やはり真っ先に思い当たるのは、ご存知、ここ『厳島神社』(いつくしまじんじゃ)ではないでしょうか。
厳島神社は、「日本三景」にして、「世界文化遺産」に登録されており、知らない人はいないかと思いますが、栄華を極めた「平清盛」(たいらのきよもり)が造営した、荘厳で朱塗りが映える、寝殿造の建築物となっています。
タッキーこと滝沢くんが演じた、NHKの大河ドラマ「義経」のオープニングでも、その美しい映像が流れていたことを、ご記憶の方も多いかと思いますが、この厳島神社の社殿は、実に映像美あふれる建物で、とにかく美しいのひと言です。
実は、わたしは、ここ厳島神社を訪れるまで、小学校以来、平清盛が厳島神社を創建したと思っていたのですが、清盛はこの社殿を造営した人物であり、厳島神社の創建は、もっともっと昔の話でした。
聖徳太子が摂政になった頃・・・あの日本史のゴロ合わせで覚えた、「聖徳太子ゴ・クロウ・サン」の年、593年が、この厳島神社のはじまりとのことでした。
ずいぶんと長い間、誤解したまま時を重ねてしまいました。
そう言えばもう1つ、よく言われることですが、学校で日本史を習うまでは、「安芸」の宮島=「秋」の宮島って思っていました。
社殿の美へのこだわり
この厳島神社、さすがは世界文化遺産だけあって、鳥居に回廊、拝殿に高舞台、能舞台・・・と、何もかもがすばらしいものとなっています。
そんな中で、一番のすばらしさは、やはりなんといっても、平清盛の発案なのかは?ですが、この「ロケーション」です。
この地を選び、この向きで、この造りを選んだという・・・、そのこと自体が、とにかくすばらしいのひと言です。
回廊が、満潮時に海面ギリギリとなるような「美」の追求や、潮の満ち干きで別世界へといざなう自然のからくり、すべてが建物の荷重だけで支えられているという基礎構造など、この厳島神社の設計者は、想像を絶する構想の持ち主だったと思われます。
それを見事に実現し、800年以上の時を経て、今日わたしたちが、その恩恵をこうむれることを、とてもうれしく思うとともに、厳島神社の設計者に感謝するしだいです。
厳島神社を参拝している間にも、みるみる潮が引いていき、干潟が顔を見せるにつれて、社殿から鳥居への景観が、徐々に変化していくのが、はっきりと感じとれます。
この自然の仕掛け・・・、まさに、設計者の美学に脱帽です。
この自然の映像美は、他では味わえないものがあり、青空の下、瀬戸内海の海の輝きと、それに映えるこの朱塗りの社殿・・・、この光景は間違いなく日本を代表するものであり、厳島神社は、まさしく日本が世界に誇る建築物ではないでしょうか。
厳島神社を目指す2つのフェリー
この厳島神社がある宮島へは、「宮島口」よりカーフェリーに乗船して向かいます。
この宮島口からのフェリーには、「JR」と、広島電鉄系の「宮島松大観光船」の2つがあるのですが、2つのフェリーが並んで運行しているため、切符売場も乗船場も、一瞬間違いそうになります。
船の大きさといい、ルートといい、一見どちらも変わりがなさそうに思える、この2つのフェリーですが、実は・・・
厳島神社へ1分でも早く着きたい!という方は別として、JRの方が行きだけですが、ぐるりと遠回りをして、厳島神社正面の鳥居のすぐそばを通って、宮島へと向かってくれます。
この眺めのすばらしいこと! 鳥居越しに真正面から厳島神社を、しかもこんなに近くで見られることは、そうあることではありません。
是非とも、この眺めを目に焼き付けてもらいたいものです。
間近で、海からの厳島神社が見られるのは、JRの方だけですので、行きだけですが、個人的にはこちらのフェリーの方が、オススメだと思います。
そんな2つあるフェリーに乗って宮島へと渡り、船から降り立つと、すぐに「鹿」が出迎えてくれます。
フェリー乗り場や厳島神社社殿内にも、たくさんの鹿がいますが、奈良公園同様、エサの与えすぎには注意してください。
宮島の楽しみは・・
この厳島神社は、鳥居に回廊、拝殿、高舞台・・・と、その映像美あふれる景観を楽しめるのですが、他にも宮島には楽しめるところがたくさんあります。
厳島神社の東側には、「千畳閣」(せんじょうかく)と「五重塔」があります。
特に桧皮葺の高さ27.6mという、和洋折衷の五重塔は、厳島神社と同じ朱塗りの為、厳島神社の一部と思われがちですが、実は1407年創建で、管理こそ厳島神社がしていますが、現在は近くの「大願寺」のものとなっています。
かつての「神仏習合」のなごりが、ここに見られます。
一方、千畳閣の方は、1587年に、あの「豊臣秀吉」が供養目的で造らせたもので、1598年に、建築途中で秀吉が亡くなったため、天井の一部や入口などは、未完成のまま、現在に至っています。
すべて畳が敷かれたとすると、857畳にもなるというこの千畳閣、完成していれば、さぞや豪華なものであったのではないでしょうか。
この他にも宮島には、「宮島水族館」や「宮島ロープウェイ」などがあり、お子様連れでも、充分に楽しめる場所となっています。
宮島水族館では、ペンギンと直接触れ合えたり、知床のオーロラファンタジーでも登場した、あの氷の妖精「クリオネ」が見られたりします。
また、ロープウェイでの展望台から見る景色も、これまたすばらしいものとなっています。
杓文字じゃなくて、杓子!
そして忘れてならないのが、フェリー乗り場と厳島神社を結ぶ参道です。
ここには、たくさんのお土産屋さんや、宮島名物の巨大な「杓子」(しゃくし)などがあり、修学旅行生をはじめ、たくさんの人達で、賑わっています。
そして、宮島を訪れて、絶対に忘れてはならないのが、美味しい「アナゴ丼」と、焼きたての「もみじ饅頭」です。
特に、言わなくても、参道を歩いていれば食べたくなるもみじ饅頭は、いろんな種類がありますので、食べ比べてみてください。
そう言えば、冒頭の、厳島神社の創建者とともに、もう一つわたしが勉強になったことがありました。
それは、厳島神社で、お守りと杓子を購入したのですが、列に並び直前まで、「このお守りと杓文字(しゃもじ)をください!」と言うところでした。
前の方が、「しゃくし」と言ったので、そうなんだ!・・・と思い、「しゃくし」と言って巫女さんに頼んだしだいでした。
後で知りましたが、杓文字は、杓子からきた近世女性語だったんですね。
宮島の名物は、杓子であり杓文字ではありませんので、みなさんもご記憶を!
そして、江戸時代より、この杓子が、「宮島詣」のお土産として定着していますので、みなさんも、是非購入していってください。
とにかく一度と言わず、二度三度、季節をかえて訪れてみたい安芸の宮島、厳島神社ですが、ご存知のように台風により幾度と無く被害にあっています。
美を追求したがための、避けられない事態でもあるのですが、そんな中でも結婚式を行ったり、一日でも早くわたしたちを迎え入れようと、復旧に全力をつくしてくださったり、そして何よりも、何度壊れようと、この芸術的なつくりを守り続けてくださる厳島神社関係者のみなさんの姿勢に、敬意を表したいと思います。
是非とも、もみじ饅頭片手に、安芸の宮島、厳島神社を、旅してみてください!
| ■ 厳島神社 〜 星★聖 の ひとこと 〜 |
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厳島神社の美の世界を堪能してください!
行きと帰りでの、潮位の差による、水際の景色の移り変わりにも注目してみてください! |
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