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平城宮跡 Vol . 64 平城宮跡(奈良県)
      ‐ Nara ‐
平城宮跡 奈良
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今に残る平城宮跡
 
忘れたくても忘れられないゴロ合わせ、「なんと大きな平城京」で有名な、「平城京」(へいぜいきょう・へいじょうきょう)の中心地だったところが、この 『平城宮跡』(へいじょうきゅうせき)です。 
 
平城宮跡 「朱雀門」平城京は、710年に、飛鳥地方にある「藤原京」より都が移された場所で、途中で一時期、「恭仁京」(くにきょう)や「紫香楽宮」(しがらきのみや)などに、都が移った時期もありましたが、784年に「長岡京」へ遷都されるまでの間、奈良時代の日本の政治の中心地として栄えた場所でした。
 
この平城京跡をはじめとして、かつての政治の中心地であった宮の跡を訪れるたびに、よく現代において、その場所が特定できたものだ・・・と、史跡や文献、発掘技術のすばらしさに、つくづく感心するばかりです。
 
今の国会議事堂や総理大臣官邸なども、1000年の後、果たしてこうして残されているのだろうか・・・?などと思うと、決して歴史は過去のものではない・・・ということを、この平城宮跡を前にして、改めて思うしだいです。
 
 
 
羅城門と羅生門!
 
東西約4.3km、南北約4.8kmだった平城京は、北東に「外京」(げきょう)といわれる出っ張り部分を持つ、特殊な形をしていました。
 
平城宮跡 「朱雀門」と「朱雀大路」平城京は、南北に走る幅74mの、メインストリートである「朱雀大路」(すざくおおじ)を挟んで、西側が「右京」(うきょう)、東側が「左京」(さきょう)となっており、唐の都「長安」をモデルに造られたとされています。
 
多くの都がそうであるように、この平城京も、東西南北、碁盤の目のように区画された「条坊制」(じょうぼうせい)を採用しており、120m四方を1つの単位として区画構成され、整然とした町並みの中に、多くの庶民が住んでいました。
 
メインストリートである約4kmにも及ぶ一本道である朱雀大路の南端が、平城京の入口にあたる正門 「羅城門」(らじょうもん)であり、突き当りが平城宮の入口となる「朱雀門」でした。
 
ちなみに、「芥川龍之介」の不朽の名作である「羅生門」は、字も「生」と「城」で違えば、場所もここ平城京ではなく、京都の「平安京」の羅城門を舞台にしたお話となっています。
 
 
 
発掘と復元が進む、平城宮!
 
平城宮の正門にあたるのが、青空に朱色の復元建築物が映える朱雀門です。
 
平城宮跡 「大極殿址」この朱雀門は、平城宮跡の大平原にそびえており、遠くからもその姿が望めることなどもあり、現在の平城宮跡にあっては、シンボル的な存在となっています。
 
夜にはライトアップもされるこの朱雀門は、間口約25m、奥行約10m、高さ約22mという、二層の立派な門で、常時衛士が警備を行い、外国使節の送迎などが、この朱雀門で執り行われたとされています。
 
この朱雀門の先に広がる平城宮は、東西約1.3km、南北約1kmで、その大きさは120万uあまりと、東京ドーム26個分に相当する広さを有していました。
 
平城宮内には、政治や儀式を行う場である「大極殿」(だいごくでん)や、天皇が住まわれる「内裏」(だいり)などがありました。
 
この平城宮跡は、現在、「古都奈良の文化財」の一部として、「東大寺」などとともに、1998年に、「世界文化遺産」に登録され、遺構の保存とともに、現在も発掘と復元が進んでいます。
 
過去には、近鉄の車庫にする計画や、国道のバイパス建設計画などにより、その存在が危ぶまれた時期もありましたが、現在は、国の独立法人である「奈良文化財研究所」により、発掘作業とともに保存・復元作業が行われています。
 
平城宮跡 「遺構展示館」平城宮跡敷地内には、平城宮跡の現在に至るまでの発掘の歴史や、今後の発掘・復元作業などがわかる、「平城宮跡資料館」や、どのようにして発掘調査が行われたかがリアルに学べる、「遺構展示館」などがあります。
 
平城宮についての、様々な資料や発掘物、模型の展示、そしてボランティアによる平城宮跡についての詳しい解説などが聞け、平城宮、平城京、さらには奈良時代の文化についても、いろいろと学べるようになっています。
 
他にも、東南の角には、宴会などが行われたとされる「東院庭園」(とういんていえん)があり、奈良時代の美しい庭園が再現されています。
 
こちらにも足を伸ばしてみてください。
 
 
 
2010年古都奈良の都がよみがえる
 
平城宮跡 「大極殿址」わたしが初めてこの平城宮跡を訪れたのは、世界遺産に登録されるよりもずっと昔で、礎石と大極殿の跡が、形どられているだけの頃でした。
 
最初に訪れた時の印象は、広大な原っぱという感じで、多くの家族連れで賑わい、平城宮跡のだだっ広い草原のあちこちで、駆け回る子供達の声が聞かれる・・・、そんな憩いの場所でした。
 
それから10年あまりの時を経て、この地を訪れてみてビックリしました。
 
最初に驚いたのが、わたしの記憶の中には、大極殿跡は1つしか残っておらず、再訪した時に、もう1つ大極殿があったことに驚きましたが、これは一時期遷都により都が移動した際に、大極殿が取り壊されたため、2つになったとの説明でした。
 
平城宮跡 「大極殿」(建設中)そして、さらには平城宮の入口には、朱色が眩い「朱雀門」が復元されており、その延長線上の、近鉄の線路を超えた遠方には、巨大な「大極殿」が再建されつつありました。
 
見るからに大掛かりな工事が行われているこの大極殿の復元工事は、実に2010年完成予定とのことでしたが、この大極殿が完成し、回廊が復元された時、一部ではありますが、平城宮の姿が、よりリアルに感じられるのではないでしょうか。
 
平城宮の敷地内は、昔に比べ、ちょっと荒れ果てた感もあり、ちょっぴり寂しい感じもしましたが、現代において、平安京や長岡京などが、昔の都の姿が無い中で、一部ではあれ、平城京の中心地である平城宮の姿が、実物大で体感できるということは、とてもロマンを感じるものです。
 
平城宮跡 「朱雀門」平城京の発掘調査は、まだ半分も終わっていないと言われており、2010年に向け、まだまだ歴史を覆すような新しい発見があるのかもしれません。
 
この広大な平原である平城宮跡に立派な大極殿が建ち、その大極殿に立って、平城宮、そして古都奈良の都を見渡した時、どんな想いがするのか・・・、そして、2010年、この平城宮跡は、どんな姿でわたしたちを迎えてくれるのか・・・などと考えていると、今からとても楽しみな気持ちがします。
 
みなさんも、そんなタイムスリップできる古都奈良の都、平城宮跡を、その目で眺めてみませんか。
 
 
  
 
■ 平城宮跡 〜 星★聖 の ひとこと 〜
朱雀門を見た後は、第二大極殿跡に立って、平城宮跡を見渡してみてください!
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