富山県旅行観光ガイド『立山室堂
立山室堂 Vol . 6
立山室堂
(富山県 中新川郡立山町)
‐ Toyama ‐
富山
Presented By 星★聖
立山室堂(富山 立山)
国内旅行観光ガイド『名勝・史跡★百景』 > 立山室堂 立山室堂をご覧になるにあたって
立山室堂の評価
立山室堂の評価
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■ 立山室堂とは?

 立山黒部アルペンルートの中間点に位置し、日本最高所にして星に一番近い駅と言われる室堂駅を基点に、楽しい散策ができるところとして人気のスポット。みくりが池やみどりが池、地獄谷に室堂小屋など、周囲にアルペンルートを代表する見どころが数多く点在する。
 「ホテル立山」をはじめ宿泊施設も点在し、レストランやおみやげショップ、「立山自然保護センター」など施設も充実しており、ここを目指して立山黒部アルペンルートを訪れる観光客が一番多い。また本格的に立山連峰を目指す登山客の拠点としても利用されている。
立山室堂のPR
おすすめシーズン
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
雪の大谷は4月がおすすめ 散策に最適 9/下~紅葉
アップダウンの激しい散策路がイヤになっても、頑張って3時間は散策を!
意外に時間がかかるので、日帰りなら朝一番でスタートをきるべし!
雪の大谷見物は、オープン早々の4月中がおすすめ!
~ 立山室堂 編 ~ 温泉マイスター 星★聖(ほし たかし)
立山室堂の見所
立山連峰 室堂平散策 地獄谷
立山連峰 室堂平散策 地獄谷
登山をしない人でも感動間違いなしの立山連峰の雄大な眺め。いつ来ても感動し、飽きないのがここの魅力。 雪が消えた夏場の散策は、これぞ散策!という感じで、立山連峰の景色はもちろんのこと、ライチョウ観察や道端の草花など大自然を満喫できる。 階段を下りていくと景色は一変する。硫黄の匂いと煙で、まさに地獄。噴気孔から水蒸気やガスが噴出するのを間近で見られる。
みくりが池とみどりが池 雷鳥沢キャンプ場 雪の大谷
みくりが池 と みどりが池 雷鳥沢キャンプ場 雪の大谷
室堂平を代表する景観であるみくりが池と、その東側にあるみどりが池。その周りを散策するのが定番コース。 ベースキャンプのカラフルなテントが、景色に彩りを添える。大自然を前に、いかに人間が小さな存在であるかを感じる。 約20mの雪の壁の間をバスが行く、まさに絶景!春のアルペンルート最大のイベントだよ!
一面の銀世界 雪遊び 室堂ターミナル展望台
一面の銀世界 雪遊び 室堂ターミナル展望台
GW前後の室堂平は楽しいぞ!散策路も順路も関係なし。行きたいところを行けばよい。全部が遊び場だ! 家族でソリを楽しんだり、雪合戦をしたり、こんな広くて景色のよいところで遊べるのは幸せ!ただしすぐに雪焼けするので注意! 日本最高所に位置し、星に一番近い駅である室堂ターミナル。屋上の展望台からの眺めも外せないよ!
室堂ターミナル構内 ホテル立山 立山自然保護センター
室堂ターミナル構内 ホテル立山 立山自然保護センター
人気のスポットだけあって、GWや夏休みなどは大混雑。全く異なる格好の本格的な登山客とラフな観光客が入り乱れている。 星に一番近い駅に隣接するホテル立山。宿泊者だけが、満天の星空を仰ぎ見ることができる。 ライチョウや高山植物などの立山の貴重な動植物の展示の他、室堂平周辺のフィールド情報もここで入手できる。
関電トロリーバス 黒部ケーブルカー 立山ロープウェイ
関電トロリーバス 黒部ケーブルカー 立山ロープウェイ
長野県側の出発点である扇沢駅から黒部ダム間の6.1kmを、16分で結ぶトロリーバス。地下を走るので、ちょっと変わった感じ。 黒部湖~黒部平間の0.8kmを、5分で結ぶこれも地下鉄のケーブルカー。最大勾配が31度と急なため、車両もかなりユニークな造りに。 黒部平と大観峰間の1.7kmを、7分で結ぶロープウェイ。徐々に小さくなっていく黒部湖や立山連峰の眺めが素晴らしい。
立山室堂の地図
基本情報
■名称:立山室堂
■読み方:たてやまむろどう
■ホームページ:立山黒部アルペンルート
■所在地:富山県中新川郡立山町芦峅寺11
■問合せ:076-432-2819
観光情報
富山県グルメ情報
星★聖の名勝・史跡探訪記 『立山室堂』 編

星にイチバン近い駅

 3000m級の山々が連なる北アルプスを望む絶景地、それが立山黒部アルペンルートのほぼ中央に位置し、最大の観光地でもある「立山室堂」(たてやまむろどう)です。立山室堂は、日本で一番高い駅にして、星に一番近い駅と言われる、標高2450mにある室堂駅を基点にした一帯をいい、「室堂平」としても親しまれています。標高3015mの立山をはさみ、黒部ダム側が大観峰、富山側がこの室堂となります。

 この室堂駅周辺には、「みくりが池」や「みどりが池」、「りんどう池」に「血の池」などの池と、「地獄谷」や「エンマ台」、「玉殿岩屋」などを巡るいくつかの散策ルートがあり、目的や時間に応じて散策が楽しめるようになっています。アップダウンの激しい変化に富んだ地形と、雄大でどっしりと微動だにしない立山連峰の山々とが織り成す、絶好の景観スポットが随所にあることから、多くの観光客で賑わいをみせます。
 また、四季の変化が加わった室堂平の自然の風景は、時間をかければかけるほど、その素晴らしさが倍増されていく感じで、可能な限り時間をかけて散策したいところでもあります。


 

待ち受ける136の地獄!

 そんな室堂平には、二つの自然の顔があります。きれいな水面に澄んだ空気、青い空にそびえ立つ山々・・・という、気分爽快な爽やかな風そよぐ一面と、血の池やエンマ台、地獄谷・・・という、硫化水素ガスや水蒸気が噴出する136の地獄や、赤い水溜りなどの不気味な側面です。
 自然美溢れるキレイな景観が楽しめたかと思うと、煙が立ちこめる場所や、一面灰と化した殺伐とした場所があったりと、散策していて飽きることなく周囲の景色の移り変わりを楽しめるところでもあります。

 時に雲に景観が遮られたり、霧が立ち込めたり、目まぐるしく変化していく山の天気の悪戯にも驚かされながら、二度と同じ姿を見せない自然の景観の美しさに酔いしれます。
 どれもこれもすべての自然との触れ合いが、山を楽しむ醍醐味でもあり、この室堂平はそんな思いを強く感じるところでもあります。


 

思わず「超!気持ちいい~」

 初めてこの立山室堂に訪れたのは、夏休み真っ盛りのお盆休みでした。出発点である扇沢の駐車場は、深夜から始発を待ちきれない多くの人達で賑わい、駐車場から溢れたクルマが、通りに連なっていました。みんなが朝一番で出発をするため、立山黒部アルペンルート全般にわたって、どこへ行ってもかなりの混雑ぶりでした。

 そんな人ごみによるストレスも、室堂駅から解き放たれた瞬間、すべてを忘れさせてくれるほど、この立山の自然は雄大であり、混雑を味わっただけにその開放感は格別なものでした。まるで円形劇場の舞台に立っているかのごとく、周囲をぐるりと3000m級の北アルプスの山々が取り囲み、その中の大自然の緑の舞台に立つ自分が幸せでなりませんでした。青空も澄んだ空気も、すべてが素晴らしく、これで満足できない人がいるのか?と思えるほど、圧倒的な開放感を感じました。

 天候に左右されるところがあり、毎回そういうわけにはいかないのですが、天候にさえ恵まれれば、「超!気持ちいい~」のひと言が思わず出てしまう、そんな場所です。


 

すべてが小さく無力なものに・・・

 室堂平の散策を楽しんでいくうちに、ひとつの光景を前に足が止まりました。それは立山連峰への登山のベースキャンプとして利用される「雷鳥沢キャンプ場」を前にした時でした。
 迫りくる北アルプス立山連峰を前に、歩いている人々の小さいこと、そしてこの山々に挑もうとする登山者のカラフルな無数のテントのこれまた小さいことです。すべてが北アルプスの山々に圧倒され、この山々の前では、人間がいかに小さな存在であり非力なものなのかということを、この光景を前に改めて痛感しました。
 また、ファインダー越しに見た立山連峰の光景も、その威圧感から遠近感が一瞬にしてなくなるほど圧倒的なものであり、すべてを飲み込んでいくかのように迫り来る迫力を感じずにはいられませんでした。

 少し大変な散策コースになりますが、是非この雷鳥沢キャンプ場の光景は見て頂きたいものです。


円形劇場の夜空に満天の星空が・・・

 立山室堂の楽しみ方は人それぞれであり、四季を通じて様々な顔を見せるのもこの室堂の魅力ですが、そんな中で絶対におすすめしたい室堂の光景が2つあります。
 1つは、毎年GW前後に、立山黒部アルペンルートの開通とともに始まる「雪の大谷」のウォークです。高さ20mにも及ぶ雪の壁が迫りくる中を、室堂ターミナルから歩いて散策出来ます。断崖絶壁のような雪の壁の間を走り抜ける高原バスの光景は、テレビのニュースや雑誌でも紹介されますので、ご覧になったことがある方も多いかと思いますが、これは実際に見るのとでは大違いで、この光景は言葉では伝え切れません。是非ともご自身の足で雪壁の間を歩いて頂きたいものです。
 そしてもう1つが、この星に一番近い駅である室堂駅に隣接して建っている「ホテル立山」に泊まり、立山室堂の大自然の中で、満天の星空を仰ぎ見ることです。360度の立山の山々の中心であるこの円形劇場の舞台で繰り広げられる夜空のショーは、それは壮大なものであり、見た人だけが体感できる至福のひと時でもあります。こちらも是非舞台の中心に立ってみて欲しいかぎりです。


散策という言葉が一番似合う場所

 クルマを離れ、トロリーバスにケーブルカー、ロープウェイ・・・と、何度も乗り継ぎを行いながらたどり着くこの立山室堂は、お金も時間もかかる面倒な観光地かもしれませんが、それだけに苦労して下界を離れた分だけ、すべてを忘れさせてくれる景色が待ち受けています。そこには立山室堂にたどり着いたものだけに微笑みかける何かがあり、室堂駅から地上に出て、この絶景を目の当たりにした瞬間、下界のすべてを忘れさせてくれる、そんな自然の力がここにはあります。
 立山黒部アルペンルート最大の見所ともいえるこの立山室堂は、散策という言葉が一番似合う場所であり、散策という言葉はここのためにあるのだな・・・と思うほどピッタリの場所です。特別な装備もなく、登山らしいこともせずに、手軽にこんな高所で散策ができ、移り変わる大自然の変化を楽しめる場所は、そうあるわけではありません。立山連峰の絶景に包まれながら、目まぐるしく変化する光景を目の当たりにできる喜びは、他には変えがたいものがあります。是非とも時間をかけて楽しんでください。
 また、室堂ターミナルに隣接した「立山自然保護センター」では、立山の歴史や自然が学べるさまざまな展示や、美しいハイビジョン映像で、立山に生息する動植物を紹介するシアターがあります。ライチョウ観察に関する情報やアドバイスもして頂けますので、是非立ち寄ってみて下さい。


 

山の天気を侮るな!

 立山黒部アルペンルートの山岳観光ルートができたおかげで、誰しもこの立山の大自然を満喫できるようになりました。しかしながらどんなに便利に簡単に山岳観光が楽しめるようになっても、山へ行くという意識を忘れてはいけません。訪れるからには山の天気を相手にするわけですので、最低限の準備は必要となります。

夏の立山の晴天の真夏日などは、日中の直射日光はかなりきつくなります。しかしながらそれでも下界との温度差は10℃以上あり、Tシャツ一枚などでは、時間帯によっては寒く感じます。また散策中に一気に土砂降りとなることもあるので、やはり備えが必要です。
 わたしも夏に訪れた時には、帰りに黒部ダムで土砂降りにあい、ダム堤の上を雨に打たれながらダッシュする羽目となりました。

春の立山も気まぐれで、始発駅で見た天気予報が、室堂駅に着く頃には全く異なってしまうこともありますし、視界が一気に遮られ、展望台から何も見えない・・・ということもあります。
 雪の大谷ウォークに出掛けた時も、気温5度で穏やかな晴という天気予報にも関わらず、室堂駅に着いた時には、氷点下5度で雪が舞うという状態でした。扇沢の駅員さんも、着いてみないと今日はわからない・・・という答えで、やはり山の天気だなと思うしだいでした。

文明の利器により、楽にたどり着けるとはいえ、山は山。踏み入る以上は、侮るなかれで、最低限の服装と準備を忘れないでください。
 昨今サンダルで富士登山をして問題を起こす人や、下山に始めから救助ヘリを使うこんたんでの軽装登山をする方などが常識外れの登山客が問題となっていますが、そこまではいかないまでも、何より体調を崩したり怪我をしたりする原因となりますので、服装とはき物だけでもキチンとしましょう。
 それと、この立山黒部アルペンルートは、行き帰りの交通機関の所要時間を考えると、意外と室堂で散策を楽しむ時間が足りなかったりもします。特にシーズンオフは、各交通機関の運行時間も、朝夕短い為、せっかくお金と時間をかけて行くのですから、朝一番の始発でスタートをきるよう計画することをおすすめします。

温泉マイスター 星★聖(ほし たかし)
立山室堂を見た人は、こんな観光スポットもチェックしているよ! ・・・ 立山室堂を見た人は、こんな観光スポットもチェックしているよ!
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立山室堂(富山 立山)
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