山口県旅行観光ガイド『錦帯橋
錦帯橋 Vol . 43
錦帯橋
(山口県 岩国市)
‐ Yamaguchi ‐
山口
Presented By 星★聖
錦帯橋(山口 岩国)
国内旅行観光ガイド『名勝・史跡★百景』 > 錦帯橋 錦帯橋をご覧になるにあたって
錦帯橋の評価
錦帯橋の評価
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■ 錦帯橋とは?

山口県の岩国市にある、鵜飼で有名な錦川にかかる、全長193.3m、幅5mの木造五連の太鼓橋で、日本の三奇橋にして日本三名橋の一つ。
 1673年に、岩国藩の三代藩主である吉川広嘉公により建造された橋は、その外観の美しさや珍しさもさることながら、1本の釘も使わずに、巻金とカスガイで組みあげられている日本が誇る伝統建築の匠の技に海外での評価も高く、毎年多くの外国人観光客が訪れている。50年に一度架け替えられることでも知られた橋で、直近では2004年3月に架け替えが行われた。
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おすすめシーズン
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
鵜飼や花火大会
同じでない五連のアーチの造りと、強度と見た目のバランスに注目!
錦川の河原に降りて、錦帯橋の裏側から匠の技をじっくり観察しよう!
特性から部位ごとにヒノキ、松、ケヤキを使い分けているところに注目!
~ 錦帯橋 編 ~ 温泉マイスター 星★聖(ほし たかし)
錦帯橋の見所
錦川に架かる錦帯橋 日本伝統の匠の技 同じでない五連のアーチ
錦川に架かる錦帯橋 日本伝統の匠の技 同じでない五連のアーチ
鵜飼で有名な錦川にかかる五連の太鼓橋が美しい。山の頂上に見えるのは岩国城の天守閣で、景観のために見栄えの良い位置に再建されたいわくつきの天守閣。 日本の気候とヒノキ、松、ケヤキなどの木の材質、特性を吟味した上で、使用部位を選択するなどのこだわりは、まさに木に慣れ親しんだ日本人の匠の技。 同じつくりのモノが五個連なっているのではなく、微妙に異なる5つの太鼓橋が織り成す景観の美しさは、遠目で見ても間近で眺めても素晴らしい。
橋の裏側が凄い 自然の猛威との戦い 再建中の錦帯橋
橋の裏側が凄い 自然の猛威との戦い 再建中の錦帯橋
強度と見た目のバランスが素晴らしく、1本の釘を使わずに、巻金とカスガイで組みあげられている橋の造りの凄さが、裏側から見ると一目瞭然。 錦帯橋の歴史は、洪水との戦いでもある。流される度に再建されてきた錦帯橋だが、現代においても自然の猛威は変わらない。 50年に一度架け替え工事が行われ、2004年3月に架け替え工事が完了したが、その翌年早くも洪水により一部が崩壊してしまった。
錦帯橋の地図
基本情報
■名称:錦帯橋
■読み方:きんたいきょう
■ホームページ:錦帯橋
■所在地:山口県岩国市岩国1~横山2
■問合せ:0827-41-1477(岩国市観光振興課)
観光情報
山口県グルメ情報
星★聖の名勝・史跡探訪記 『錦帯橋』 編

世界に誇る、五連の太鼓橋!

山口県岩国と言えば、鵜飼佐々木小次郎ゆかりの地として有名ですが、そんな中で忘れてならないのが、ご存知 『錦帯橋』(きんたいきょう)です。

錦川にかかる、木造五連の太鼓橋であるこの錦帯橋は、全長193.3m 、幅5mで、「日本三名橋」の一つとして知られており、1673年に、岩国藩の三代藩主である吉川広嘉公により建造されました。

日本国内だけでなく、アジアやヨーロッパからも、この橋を見に訪れる観光客が多いという「錦帯橋」ですが、「錦帯橋」を語るときに、何といっても真っ先に挙げられるのが、その特徴的な外観です。

錦川に翼を広げるが如く、大きく弧を描く五連の美しいアーチは、一般的には、二連を除けば、こういうものは奇数の方が美しく見えるものですが、この五連のバランスは絶妙で、微妙に異なる5つの橋が織り成す景観の美しさは、遠目で見ても間近で眺めても、実にすばらしいものであり、まさに世界に誇る名橋のひとつと言えるものになっています。

「錦帯橋」のようなすばらしい橋を、世界の人々に見ていただけるということは、日本人として、とても誇りに思える瞬間でもあります。


錦帯橋、実は裏側が凄いんです!

そんな「錦帯橋」ですが、この「錦帯橋」がすばらしいのは、実は木造五連の太鼓橋という、その見た目の凄さだけではありません。

その外観の珍しさや美しさもさることながら、1本の釘も使わずに、巻金カスガイで組みあげられているという、まさに日本が誇る伝統建築の「匠の技」が、ここに表現されています。

世界的にも珍しい建築技法で造られているこの「錦帯橋」のすばらしさは、どこがすばらしいのか、いちいち説明を聞くよりも、この「錦帯橋」の太鼓橋の裏側を見れば、それは一目瞭然で、その伝統の技にただただビックリするかぎりです。

友達とおしゃべりしたり、錦川の景観ばかり楽しんで渡っていると、あっという間に渡りきってしまい、ついつい見逃しがちですが、単なる太鼓橋・・・で通り過ぎずに、渡りきったら川岸からじっくりと、その技の凄さを眺めてみてください。

もっとじっくり間近で眺めたい方、時間に余裕のある方は、是非とも錦川に降りて、河川敷から「錦帯橋」の裏側に広がる、この伝統の技のすばらしさを、覗き込んでみてください。

そこには、遠くで眺めるのとは違う発見があり、さらに、この「錦帯橋」の凄さ、すばらしさに気付くことかと思います。

橋というものは、一般的に、橋脚に長い橋桁を渡して造るのが普通で、橋脚によって支えられているものなのですが、この「錦帯橋」は、次々に短い橋桁を重ねて延ばしていくという木組み方法で、中間部の橋桁は、その手前の橋桁によって支えられているという、全く異なる建築技法となっています。

言葉ではなかなかうまく伝えられませんが、よい例えかどうかわかりませんが、「♪あ~さて、あ~さて・・・」でお馴染みの、南京玉簾(なんきんたますだれ)の、客席に向けて弧を描いている柳や釣竿といった出し物のようなイメージと思っていただければと思います。

そんな特殊な技法により造られている「錦帯橋」は、その部位によりヒノキケヤキなど、その特性に合った材質を使い分けており、それにより強度と見た目の美しさの両立を図っています。

この日本の気候と、木の材質・特性を吟味した上で使用部位を選択するなどのこだわりは、まさに木に慣れ親しんだ日本人の匠の技といえるところではないでしょうか。


幾度の崩壊を乗り越えて・・・

日本の伝統建築美が溢れ出ている「錦帯橋」ですが、この今に伝わる「錦帯橋」が完成するまでには、崩壊による挫折を味わった先人達の苦労がありました。

大河にかかる橋の宿命でもある川の流れとの戦いの歴史は、現在でも続いており、大型台風が日本列島を襲うたびに、お隣りの広島にある「厳島神社」などとともに、常に崩壊を危惧されています。

そんな「錦帯橋」は、建設された翌年に、早くも大洪水により流失してしまうというありさまでした。

その後、すぐに再建され、長らく持ちこたえてきましたが、1950年の「キジヤ台風」で、またもや流されてしまいました。

3年の後、1953年に再建された後は、2001年に、50年に一度という架け替え工事が始まるまで、その美しい姿を保ち続けました。

しかしながら、2004年3月に、総事業費26億円を投じた架け替え工事が完成したのも束の間、翌2005年9月に襲った台風にて、完成したばかりの第一橋を支える橋杭2基が流されてしまいました。

現在は、その美しい姿を見せている「錦帯橋」ですが、この自然の猛威との戦いは、避けて通れないものとなっています。

「錦帯橋」は、石組みといい木組みといい、何度見てもすばらしい限りで、岩国城をバックにした五連のアーチの美しさは、見事なまでにこの錦川に映えています。

日本の伝統の技と美の饗宴を見に、あなたも岩国「錦帯橋」を訪れてみませんか。
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