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必殺!ツバメ返し
山口県は岩国に、ドラマや映画に数知れず登場し、永遠に語られ続けるであろう人物、「巌流」(がんりゅう)こと、剣豪『佐々木小次郎』の銅像があります。
「宮本武蔵」を語る上で、なくてはならない存在であり、また長い太刀と「ツバメ返し」でも有名な、剣豪佐々木小次郎は、吉川英治原作の小説「宮本武蔵」の中では、この岩国の出身となっています。
実際には、「豊前国」(福岡県)や「越前国」(福井県)の出身という説が、有力視されていますが、詳細は未だ不明です。
佐々木小次郎は、安土桃山時代〜江戸時代初期に活躍した剣豪で、名前をよく知らない方でも、ツバメ返しという言葉は、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
2003年に放送された、NHKの大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」の中では、TOKIOの松岡くんが演じた役が、この佐々木小次郎です。
個人的には、殺気感やクールでスパッ!とした、カミソリ的な人柄が、ハマり役立ったと思いましたが、いかがでしたでしょうか。
よ〜く見ると、その握り?
佐々木小次郎の銅像は、小次郎ゆかりの地である、福井県の今立町など、全国にいくつか存在しますが、この銅像は、岩国の「吉香公園」(きっこうこうえん)内にある佐々木小次郎像です。
宮本武蔵との決闘の場となった、同じ山口県の「巌流島」にあるものと、その姿は同じものなのですが、よ〜く見ると、剣の持ち方が独特なことがわかります。
見るからに持ちにくそうな握り方をしているのが、お分かりでしょうか?
とても普通の人では、剣がさばけず、戦えないように思えますが、これも剣が下から出る、ツバメ返しならではの、独特の持ち方なのでしょうか?
子どもの頃に、よくツバメ返し!と言いながら、下からおもちゃの剣をすくい上げていましたが、たしかにこの持ち方ならば、右肩を落とさずに素早く切り返せるような気もします・・・が、よほど手首と間接がやわらかくないと、じっと構えているだけで、筋肉痛になってしまいます。
鞘よりも長い太刀?
この佐々木小次郎像を見ていて、もうひとつ気になるのが、「物干竿」と言われた、その長尺な太刀です。
遠めに見ても、やはりその長さが尋常でないことが一目でわかるほどの、この佐々木小次郎の太刀は、この像を語る上での、もう1つの疑問点となっています。
それは、銅像としての美的理由からなのかは?で、その真相はわかりませんが、この像は太刀の方が、鞘(さや)よりも20cm近く長く出来ています。
実際に、この佐々木小次郎像を目の前にして、不思議に思い、それを確かめるべく、わざわざ測っていく観光客もいるとか・・・
現実的には、鞘に納まらない太刀などありえませんから、この佐々木小次郎という人物を表現する上で、なんらかの作者の意図が、ここにはあったのでしょう。
巌流島で、宮本武蔵との決闘を前に、苛立ちからか、戦いに勝ったならば必要なはずの、太刀を収めるべく鞘を、砂浜に投げ捨ててしまったとされる佐々木小次郎。
わたしは勝手にそのことを連想し、この佐々木小次郎像は、そんな「小次郎敗れたり!」と、武蔵に隙をつかれた小次郎を物語っているのでは・・・と、ひとりその場で納得していました。
それにしても、作者の意図が、ちょっと気になります。
それぞれの想いを胸に・・・
ちなみに、太刀という漢字は、直刀を「大刀」、反刀を「太刀」という風に、漢字を変えて表します。
主に奈良時代頃までは、直刀が主流だったことから、このように区別していますが、馬上での使用を目的にしたものを太刀、歩行時の使用を目的にしたものを「打刀」(うちがたな)とする分け方もあります。
また、刃を上に向けて携えたか、下(天神差し)に向けて携えたかでの区別にもなっていますが、時代時代によって、日本刀には変遷の歴史があり、目的により、またその携帯の仕方によって、様々に区分され正確に把握するのは難しいようです。
いずれにしても、この佐々木小次郎が携えていたこの物干竿といわれる太刀は、普通の人間には到底扱うことの出来なかった代物で、長過ぎて抜くことすらままならなかったとされています。
それを、自在に扱っていた佐々木小次郎の剣さばきは、さぞや美しかったことでしょう・・・、願わくば、一度お目にかかりたかったものです。もちろん、敵ではなくて、友達として・・・
普段は、顔やカタチ、それに、かっこいい!とかデカイ!とか・・・、そんな感じで何気なく見ている銅像ですが、この佐々木小次郎像は、ちょっと違った想いで眺めることができます。
それぞれの様々な想いを胸に、あなたも是非一度、ご自身の目で、この佐々木小次郎像を、ご覧になってください。
| ■ 佐々木小次郎像 〜 星★聖 の ひとこと 〜 |
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佐々木小次郎の太刀の持ち方と、鞘に納まらない刀の長さに注目! |
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