和歌山県旅行観光ガイド『大門坂
大門坂 Vol . 94
大門坂
(和歌山県 東牟婁郡那智勝浦町)
‐ Wakayama ‐
和歌山
Presented By 星★聖
大門坂(和歌山 那智勝浦)
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大門坂の評価
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■ 大門坂とは?

 和歌山県の那智勝浦町にある、熊野古道の中辺路の一部で、青岸渡寺や熊野那智大社、日本三名瀑として知られる那智滝に続く参詣道の途中にある杉並木の坂道。
 坂道の先に、かつて金剛力士像が安置された大門があったことからその名がついたとされ、現在も大門跡が残されている。
大門坂のPR
おすすめシーズン
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
大門坂の良さは、自らの足で実際に歩いてみないとわからないよ!
写真を撮りながら、休み休みマイペースで登ってみよう!
旅の想い出づくりに、平安装束にチャレンジしてみよう!
~ 大門坂 編 ~ 温泉マイスター 星★聖(ほし たかし)
大門坂の見所
大門坂 世界文化遺産 苔むした石畳が続く
大門坂 世界文化遺産 苔むした石畳が続く
バス通りである県道から分かれ、那智山へと続く熊野古道に入る。でかでかと「大門坂」の文字が書かれているので、通り過ぎることはまずない。 2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界文化遺産に登録。それ以降「熊野古道」はにわかに脚光を浴び多くの方が訪れるようになった。 熊野古道の代名詞でもある苔むした石畳が続く、熊野古道きっての趣のある坂道が美しい。苦労して上っていることが報われる瞬間!
何気ない案内板 熊野古道ブームと言えども… 遠くに青岸渡寺の三重塔
何気ない案内板 熊野古道ブームと言えども… 遠くに青岸渡寺の三重塔
道端にある何気ない案内板でも、疲れている時には励みになる。写真を撮りながら歩んでいると、ちょこちょこ休憩している感じで意外に疲れない。 振り返れば確実に登っていることを実感できるが、まだまだ石畳は続く。熊野古道ブームと言えども、やはり歩く人は少ないのが現実。 時折木々の合間から、遠く目指す青岸渡寺の朱色の三重塔が垣間見える。見えた方が元気づく人と、逆に見えない方が…という人も。
夫婦杉 大門坂の中継点 平安装束にチャレンジ
夫婦杉 大門坂の中継点 平安装束にチャレンジ
大門坂の入口には、外周8.5mという高さ55mの樹齢800年の大きな一対の老木が立っている。これを過ぎると、いよいよ大門坂…という感じ。 ここからの2kmが長い。ギブアップ気味の人は、ここで県道に出ればバス停がある。逆に自信の無い方は、大門坂入口ではなくここからという手も…。 夏場はちょっと厳しいが、旅の記念になるので、女性の方は平安装束にチャレンジしてみよう。詳しくは大門坂入口にある大門坂茶屋で!
大門坂の地図
基本情報
■名称:大門坂
■読み方:だいもんざか
■関係ホームページ:熊野那智大社
■所在地:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町市野々
■問合せ:0735-52-5311(那智勝浦町観光協会)
観光情報
和歌山県グルメ情報
星★聖の名勝・史跡探訪記 『大門坂』 編

熊野古道の代名詞、大門坂!

2004年に、ユネスコにより、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界文化遺産に登録されて以来、にわかに脚光を浴び、多くの方が訪れるようになったのが、ご存知熊野古道(くまのこどう)です。

そんな熊野古道の中で、世界遺産登録前からその名が知られ、多くの観光客が訪れていたのが、ここ 『大門坂』(だいもんざか)です。

大門坂は、和歌山県の那智勝浦町の熊野古道「中辺路」にあり、「青岸渡寺」(せいがんとじ)や「熊野那智大社」、日本三名瀑として知られる「那智滝」に続く参詣道の途中にあります。

その先には、中辺路最大の難所と言われる越前峠がある、大雲取越(おおくもとりごえ)が待っており、雲の中をくぐり抜けるといわれたこの山道を抜けた先には、「熊野本宮大社」へと続く道が開けています。

そんな中辺路の序章とも言えるこの大門坂は、かつてこの坂道の入口である、熊野九十九王子最後の、「多富気王子」(たふけおうじ)に、大きな門が建っていたことから、この名がついたとされています。

熊野古道を語るときに、必ずと言っていいほど、その名が登場する大門坂は、熊野古道の代名詞でもある苔むした石畳が続く、熊野古道きっての趣のある美しい坂道となっています。


旅人を見守る夫婦杉!

那智駅前から国道42号線を折れ、那智滝や熊野那智大社へと続く、那智川沿いの道を、5kmほどいったところに、大門坂へと続く分岐点があります。

分岐点近くには大門坂のバス停があり、道端には、大門坂の文字が一際輝いて見える、世界遺産登録を記念した、大きな石碑がそびえています。

嫌でも目に飛び込んでくるほど立派な石碑ですので、マイカーで訪れる方でも、この分岐点はすぐにわかると思います。

トイレ施設もある、近くの「熊野曼荼羅の郷河川公園」の駐車場に車を停め、車道を背に石碑を横目に、山へ向かって歩きだすと、やがて那智川の支流である振瀬川にぶつかります。

ここに架かる「振ヶ瀬橋」(ふりかせばし)は、その昔より、俗界聖域とを分かつ橋と言われ、この橋を渡りきると、いよいよ大門坂の入口となります。

大門坂の入口には、実に外周が8.5mもあるという、高さ55m、推定樹齢800年の大きな一対の老木、「夫婦杉」(めおとすぎ)が立っています。

多くの参詣者を見守り続けてきたこの杉の老木は、ここから大門坂が始まるということを、印象づけると同時に、聖地熊野に足を踏み入れる心の準備が出来ているかを、旅人ひとりひとりに問い正しているような・・・、そんな雰囲気を漂わせています。

この老木の間を抜け進んでいくと、いよいよそこから、あの苔むした石畳が続く、杉並木が続いていきます。


いにしえの旅人に帰る時・・・

大門坂の100本以上ある杉木立ちは、一説には源頼朝が寄進したとも言われており、いにしえの参詣道の姿を色濃く残しており、かつて多くの旅人が、さまざまな想いを胸に歩き続けた熊野古道の姿を現代に伝えています。

テレビや雑誌で見るだけでも、すばらしいと感じるこの熊野古道大門坂の風景ですが、実際に歩いてみると、やはりその感慨は映像や写真では伝えきれません。

信仰の山那智山一帯に漂う霊気や、何ともいえぬ静けさ、木漏れ日の中、時折り見え隠れする「青岸渡寺」の三重塔の姿に、歩いたものにしかわからない大門坂の想いがあります。

熊野那智大社への参詣は、車ですぐそばまで行くことも出来ますが、ここは是非とも車を停め、いにしえの旅人となり、大門坂の石畳を、自らの足で登っていって欲しいものです。

ゴール直前にある石段の先には、かつて金剛力士像が安置されていた大門跡があり、大門坂のルーツでもあるここだけでも歩いて登って欲しいのですが、そううまくはいかないので、体力に自信のない方は、途中の「熊野古道」バス停前で、車道と接する地点がありますので、ここからでもいいので歩いてみてください。


家族そろってタイムスリップ!

大門坂入口にある「大門坂茶屋」では、ちょっと変わったサービスを提供しています。

それが、古代衣装である平安装束の衣装レンタルで、衣装をまとって大門坂入口の夫婦杉前で記念撮影をしたり、そのまま平安装束による那智山詣もできるようなプランが用意されています。

ちゃんと着付けも行ってもらえますので、着付けに自信のない方でも安心して利用できます。

小さいお子様用から、男性用もあり、家族そろって、タイムスリップしてみるのもいいのではないでしょうか。

全長数百メートルと、距離としては決して長くはない大門坂ですが、いにしえより、数え切れないほどの旅人たちが、一段一段、それぞれの想いを胸に、噛み締め上っていった石段が、歩く者の個々の心に、様々なものを問いかけていきます。

現在のような移動手段のなかった時代において、やっとのことでたどり着き、見上げた滝や、それぞれの想いを胸にお参りした寺社の姿は、決して車でひょいと訪れた者には感じ得ない、何かがあります。

せめて、この大門坂くらいは歩き通して、那智山詣をしてみてください!きっと、あなたの心に、いつもと違った何かが残るはずですよ。
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