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和歌山県旅行観光ガイド『橋杭岩』 |
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Vol . 86 |
橋杭岩 |
(和歌山県 東牟婁郡串本町) |
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‐ Wakayama ‐ |
和歌山 |
Presented By 星★聖 |
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橋杭岩(和歌山 串本) |
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■国内旅行観光ガイド『名勝・史跡★百景』
> 橋杭岩 |
橋杭岩をご覧になるにあたって |
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■ 橋杭岩とは?
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和歌山県の南端の串本町の吉野熊野国立公園内にある、不思議な景観が楽しめる景勝地として知られる観光スポットで、国の名勝にして天然記念物に指定されている。
国道42号線沿いの海岸から紀伊大島に向かって、海の中を約850mに渡って一直線に大小40余りの奇岩が林立しており、独特の不思議な景観をつくりあげている。
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おすすめシーズン |
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2月 |
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駐車場から眺めるのではなく、必ず降りて近くを散策しながら見よう!
干潮時を狙って弁天島まで不思議な岩を見ながら歩いてみよう!
帰り道には、古座川によって、名物のうなぎを食べよう! |
~ 橋杭岩 編 ~ |
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基本情報 |
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■名称:橋杭岩 |
■読み方:はしぐいいわ |
■ホームページ: |
■所在地:和歌山県東牟婁郡串本町 |
■問合せ:0735-62-3171(串本町観光協会) |
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星★聖の名勝・史跡探訪記 『橋杭岩』 編 |
海上一直線に伸びる、橋杭岩!
紀伊半島の南部、本州最南端の地、「潮岬」(しおのみさき)がある和歌山県の串本、その串本にある不思議な岩脈が、この 『橋杭岩』(はしぐいいわ)です。
ついつい「はしくいいわ」と読んでしまうのですが、正式には、「はしぐいいわ」と読みます。
南紀和歌山の海岸線を走る、国道42号線を下っていくと、突如海上に一直線に連なる不思議な岩が見えてきます。
この橋杭岩観光に訪れる方でなくても、その存在を知らない方でも、必ず気になって思わず車をとめてしまう・・・そんな場所が、この橋杭岩です。
意図的に思えてしまうほどの不自然さ・・・
国の天然記念物にもなっているこの橋杭岩には、天を突き刺す岩もあれば、屏風のような四角い岩もあり、周囲にも大小さまざまの岩が転がっており、今まで車を走らせてきた、のどかな海岸線の風景とは一線を画す、別次元の世界が、ここには広がっています。
ただでさえ不思議な空間なうえに、潮の満ち引きでも、その様相が刻々と変化する橋杭岩ですが、地図を見ると一目瞭然、干潮時には歩いてわたれる、ちょうど中ほどにある弁天島を中心に、約850mにわたり、岩が一直線に連なっています。
この橋杭岩の景観は、「日本の朝日100選」にも選ばれており、この橋杭岩越しに望む朝日の、幻想的な夜明けの風景は、南紀串本の景観では外せないものとなっています。
そんな橋杭岩ですが、どうしてこのように一直線に岩が連なっているのか?・・・、見れば見るほど不思議に思えてくるだけで、干潮時に岩の周りを歩いてみても、その謎は解けません。
周囲に無造作に転がっている岩も、どこか意図的に思えてしまうほど不自然さが漂っており、まるで、ディズニーリゾートのアトラクションの装飾のような感じさえします。
なぜ、この海岸だけに、この橋杭岩だけに、こんな岩が転がり、こんな景観が造りあげられているのか・・・、その謎には、ひとつの伝説がありました。
天の邪鬼の悪戯のおかげ?
見るからに謎多き橋杭岩ですが、その橋杭岩誕生の秘密には、ひとつの言い伝えが残っています。
実にユニークな言い伝えなのですが、その昔、対岸の島である紀伊大島まで、弘法大師と天の邪鬼(あまのじゃく)が、一夜にして橋をかけられるかどうかの賭けをしたといいます。
一夜でかけてみせると言った弘法大師が、意図も簡単に次々と対岸に向けて橋桁となるべく岩を打ち立てていく様子を見て慌てた天の邪鬼が、ニワトリの鳴き声を真似て、弘法大師に朝が来たと思わせ、途中で橋づくりを止めさせてしまった・・・というものです。
その結果、一直線に大島に伸びる橋桁部分のみが残り、それが現在の橋杭岩だというものです。
もちろん、あくまでも言い伝えですが、ある意味、悪戯好きの天の邪鬼のお陰で、この橋杭岩が生まれた・・・といった感じなのでしょうか。
この天の邪鬼、わたしは、ひねくれ者という意味で、この言葉を日常良く使っていましたが、実際に天の邪鬼が何をしてきたか? どんなことをした鬼なのか? となると、四天王に踏み潰されている姿以外、具体的に思い浮かびませんでした。
この橋杭岩に来て、はじめてそんな天の邪鬼の悪戯好きで、ひねくれ者の姿を知りました。
またひとつ、旅を続けていて賢くなれた気がします。
マグマの噴出!
そんな弘法大師と天の邪鬼の伝説の残る橋杭岩ですが、地質学的には、橋杭岩の誕生は、次のように説明されています。
今から1400万年前に、火成岩の隆起帯となっていた、この橋杭岩部分の地層の割れ目に沿ってマグマが噴出し、やがて冷えて固まり出来た火成岩の岩脈が、隆起後、周りに比べて固かったため侵食が進まず、残って出来たのが、橋杭岩だということです。
日本全国、いろんなところで地殻変動による不思議な景観が生まれていますが、この橋杭岩もまたそのひとつであり、自然の力が生んだ景勝地といえるのではないでしょうか。
古座のうなぎ
そんな橋杭岩から、古座方面に車を走らせていくと、やがて古座川にぶつかります。
その古座川沿いに、地元ではもちろん、ちょっと名が知られた鰻屋さんがニ軒あります。
地元紀州の備長炭でじっくり焼かれ、秘伝のタレが効いた、うな丼や蒲焼きを食べさせてくれるこの二軒のお店が「うなぎ料理古座川」と「ひがし」です。
どちらも、見た目はごくごく普通のうな丼や蒲焼きなのですが、それだけにごまかしがきかない正統派の真っ向勝負のうなぎ屋さんです。
両店とも、遠方からわざわざ訪れるお客さんも多い・・・、というお店なのですが、派手な看板などは無く、通りからも一本入った奥まった静かな道沿いにひっそりと佇み、町並みに溶け込んだ感のある店構えなので、事前にその場所を確認してから訪れないと、見つけられないような感じです。
また、せっかく訪ねたのに、お休み!なんてことのないように、定休日や営業時間などにも注意してください。
ちなみにわたしは、昼訪れたのですが、昼分のうなぎがさばけきってしまった後だったため、夜再訪してうなぎにありつけました。
南紀串本周辺は、本州の真ん中あたりに位置していながら、アクセスに難があるためか、なかなか足を運ぶ方が少ないようですが、熊野詣などのついでに、この天然記念物 橋杭岩を見に、是非訪れてみてください。 |
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