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メロン、映画、そして炭鉱の街!
『石炭の歴史村』は、「夕張メロン」でお馴染みの、北海道の「夕張」にあります。
最近では、財政破綻した街として有名になってしまった夕張ですが、みなさんも、一度は口にした事のある、あの独特の色合いの美味しいメロンである夕張メロンをはじめ、ソフトクリームやチョコレート、スナック菓子など、あらゆるところに夕張の名は登場しています。
また、夕張と言えば映画の世界でも有名で、「ゆうばり国際ファンタスティンク映画祭」の開催地として、世界的に知られた街となっています。
毎年開催されているこの映画祭の話題は、テレビのニュースなどで、ご存知の方も多いかと思いますが、夕張には昔から「映画の街」としての顔があり、古きよき時代を色濃く残す歴史村商店街には、今もその時代の面影が残っています。
そんな夕張の町は、今でこそメロンや映画が先にイメージされる町となってしまいましたが、かつては「炭鉱の街」として栄え、多くの炭鉱労働者が住み、最盛期には人口12万人にも及ぶ、活気のある街でした。
しかしながら、時代の移り変わり、エネルギー資源の変遷とともに、炭鉱事業が衰退していくと、多くの労働者がこの夕張を後にしていき、現在は10分の1にまで人口も減ってしまいました。
すっかり街の様相も変わってしまいましたが、かつての炭鉱の街としての面影は、今も夕張の町のあちこちに残っています。
そして、かつての輝かしい炭鉱の街として栄えた夕張の歴史を今に伝えるべく、100年以上続いた炭鉱跡が、「石炭の歴史村」として生まれ変わりました。
ここでは、夕張と石炭とのつながりや、炭鉱の歴史を、さまざまな角度から、楽しみながら学ぶことができ、財政破綻により一時施設の閉鎖が決まりかけていましたが、現在またカタチを変え新しい姿で存続することとなりました。
超!リアルな、まっくら体験
「石炭の歴史村」には、炭鉱に関する貴重な資料や、当時の炭鉱の街としての夕張の様子を伝える、写真や模型などが展示されています。
そんな中で、一番のお楽しみは、何といっても、体で炭鉱の歴史を学ぶ「まっくら体験」です。
まっくら体験とは、探検用のヘルメットをかぶり、キャンプランプをたよりに、実際の坑道跡を歩いて見てまわるという、超リアルな炭鉱体験コースです。
坑道内の要所要所には、採掘の作業風景を演出する坑夫の人形などもあり、そこから実際の作業の様子や作業環境がみてとれます。
まっくら体験は、地上につくられた新しい観光施設と違って、実際に地下にもぐるということや、実際の炭鉱の跡というリアル感がたまらなく、子供はもちろん、大人も充分楽しめる内容となっています。
また、坑道を見てまわることにより、炭鉱で働く人たちの苦労や、炭鉱に潜む危険性を、じかに肌で感じられ、単に映像や資料を眺めるのとは異なり、大変すばらしい体験施設となっています。
今でこそ安全な坑道となっていますが、かつては水が沸いたり、いつガスが噴出するかわからないような作業を、地底奥深くである、この場所で行っていたわけであり、そう考えると、とても貴重な体験をしていると思えると同時に、やはり過去の痛ましい事故を思い出さずにはいられない場所でもあります。
坑道を抜け、長〜い最後の階段を登りきると、地上へと戻ってきます。
地上に出ると、そこには、「安全第一」の文字の看板と、1944年に建てられた、高さ3.63mの、「採炭救国坑夫の像」(さいたんきゅうこくこうふのぞう)があります。
戦時中に、国を支えるべく石杖となった、炭鉱労働者を激励する目的で建てられたこの像は、かつて「進発の像」(しんぱつのぞう)と言われ、明日を切り開くべく労働者のシンボルとなっていました。
雪に埋もれながら建つこの像を見ていると、辛く悲しい炭鉱の歴史のひとこまを感じずにはいられない、なんともいえない痛い気持ちになります。
独特の空気を漂よわせ、遠い昔の悲しい出来事を思い起こさせるこの像は、美化できない炭鉱の歴史の一面を物語っているとともに、決して忘れてはいけない傷跡を残しているようにも感じます。
巨大ロボットが、お出迎え!
そんな「石炭の歴史村」ですが、財政破綻のニュースですっかり有名になってしまいましたが、かつては屋外型レジャー施設も含めた、いくつかの施設が集まった、複合レジャー施設となっていました。
わたしがここを訪れた当時は、真冬でしたので、雪で多くの施設がお休みとなっていましたが、それでも「ロボット大科学館」などの屋内施設が営業していました。
朝の情報番組で、散々無駄遣いの象徴として登場した ロボット大科学館は、館内に入ると、まず中央部にある巨大ロボットがお出迎えしてくれていました。
順路に沿っていくと、懐かしいアニメのキャラクターから、ロボットとゲームをしたりと、ぐるっと一周する中で、さまざまなロボットと遊べる施設となっていました。
他にも、この石炭の歴史村には、「SL館」、「ゆうばり化石のいろいろ展示館」、「炭鉱生活館」など、驚くほどの施設があり、子供にとっては楽しい場所でしたが、やはりこの頃から施設の乱立が気にはなっていました。
そんな中、夕張のイメージリーダーでもあった映画にちなんだ施設として、「シネマのバラード」に続いて、2005年には、吉永小百合さん主演で大ヒットした、映画「北の零年」にちなんだ施設、「北の零年 希望の杜」がオープンしていました。
北の零年のロケ地として選ばれた夕張ならではの施設で、映画に登場したロケセットなどが展示されていました。
このロケセットは、吉永小百合さんファンにはたまらない施設であり、ファンならずとも楽しめる施設となっていました。
そんな数々の施設に囲まれ、「石炭の歴史村」は運営されていましたが、やはりここのメインは炭鉱体験コースであり、ディズニーランドなどの最新レジャー施設などで、CGなどの映像効果を駆使して、探検気分を味わうものとは異なり、実際の坑道で、実際に歩きながら実体験できるというところに、この施設の存在価値があると思います。
今後の夕張の町の再建がどのように進んでいくのか、現在はまだハッキリとは見えない状況ですが、遊園地などの施設はともかく、この石炭の歴史村は、貴重な体験型施設であり、日本の歴史を体で学べる場所だけに、今後も営業が続けられることを切に願う次第です。
いつどうなるか、まだわからない施設ですので、是非とも運営されているうちに、北海道夕張の「石炭の歴史村」を訪れてみてください。
| ■ 石炭の歴史村 〜 星★聖 の ひとこと 〜 |
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石炭の歴史村に来たら、実際に坑道跡を見てまわれる「まっくら体験」は外せませんよ! |
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