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登別温泉

登別温泉に宿泊するならこの宿！

登別温泉郷 滝乃家

登別温泉郷 滝乃家

唐突ながらこの「登別温泉郷 滝乃家」は、一見普通の観光ホテル風の外観ながら、訪れてみると全くそれが見当違いであることに気づかされる宿だ。それは通りから離れ、滝乃家専用の人道橋を渡る頃にすぐ気づく。エントランスにもまだたどり着かない間にだ。

都会の喧騒を離れ、登別温泉に行くこと自体、非日常的なことであり別世界へと誘われるわけだが、この橋を渡ることにより、更なる別世界が待ち受けている。

木のぬくもりが感じられるその橋は、まるで我が家に帰ってきたかのように、自然体で温かく包み込みながら、わたしたちを迎え入れてくれる。単なる一本の橋が、この宿の魅力をじわっと伝えてくる。それは豪勢だとか奇抜な演出というものではなく、特別なのに特別な感じを受けない、なんとも不思議な感覚だ。

館内も同じで、創業当時の旅館の建材やインテリアが随所に配されていることから、歴史の重みが時の流れを変え、そこからゆるやかな空間とぬくもりが生まれ、訪れる者の心身を自然と解きほぐしていく。これだけでも、この宿を充分おすすめするだけの素晴らしさがあるわけだが、更なる魅力がこの宿にある2つの露天風呂だ。

まるで絵画のように、額縁効果により四季の移ろいが感じられる北の大地の樹林を見せつける展望露天風呂の「雲井の湯」、そして森の中に吸い込まれていくような感覚に陥る「地縁の湯」。この2つの露天風呂は、北海道らしい自然豊かなもので、まさに思い描いたような湯浴みが楽しめる。

さらに風情あふれる日本庭園や、割烹の味と技を受け継ぐ和風料理の数々も、ここが特別な旅の宿だという気取りがなく、身構えることなく自然と楽しめる。特別なモノを特別と感じさせない、非日常の世界でありながら自然体で過ごせる、それがこの宿の魅力なのかもしれない。

あの橋を再度渡るまでは、この「登別温泉郷 滝乃家」でそんな不思議な感覚を満喫してほしい。

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