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黄金の左腕!
すべてが日本海に面し、ぐるりと囲まれた形となっている能登半島では、東側の九十九湾側を、「内浦」といい、北から西にかけての海岸線を、「外浦」という呼び方をします。
内浦が、比較的穏やかな景観が広がっているのに対して、外浦は、海水浴場があったかと思えば、岩礁があったり、「千枚田」など、珍しい光景が広がっていたり・・・と、変化に富んだ海岸線を見せるのが特徴です。
そんな外浦に、能登半島の中心的な町として、古くからその名が知られるひとつの町があります。
それが、『輪島』です。
輪島というと、わたしの年代以上の方だと、強烈な絞りと豪快な左下手投げで、「黄金の左腕」と言われ、「北の湖」とともに一時代を築いた、あの名横綱 「輪島」を思い出す方が多いかと思いますが、実は、横綱の輪島は、ここ輪島市出身ではなく、近くの七尾市の出身となります。
わたしは、輪島の大ファンでしたが、そのことを忘れていました。
そういえば、土俵入りの時に、そう言っていたような気が・・・、といった感じで、実に人間の記憶というものは当てにならないものです。
それでも、現役時代の北の湖との優勝決定戦などの名勝負で、いつも手に汗握り、テレビにかじりついていたことは、幼いながら覚えています。
昔懐かしい会話の風景
そんな輪島市ですが、やはり輪島といえば、「朝市」と「漆塗り」を連想される方が多いのではないでしょうか。
実は、わたしの全国の旅の楽しみの一つに、朝市見学があります。
朝市は、地元の方と触れ合え、また一番地元の雰囲気を感じられる場所でもあり、わたしの中では、旅にはかかせないものとなっています。
「釧路」や「函館」のような豪快な朝市も楽しいのですが、「高山」や「会津」、「呼子」のような、観光色が薄い、地元の方々が主役な朝市も個人的には好きです。
そして、ここ輪島の朝市も、そんな大好きな朝市のひとつです。
歩いているだけで、次々におばちゃんが声をかけてくれ、買う買わないは別として、地元ならではの面白い話を聞かせてくれたり、地元の珍味や名産品など、いろんなモノを試食させてくれたりします。
輪島の朝市には、どこか懐かしい会話の風景があちこちで見られ、現代社会において忘れかけている、コミュニケーションの原点がここにはあります。
また、この朝市が行われている通り沿いには、たくさんの漆器店が建ち並び、店先には、伝統の技である漆塗りの漆器がたくさん飾られています。
なかなか手が出せないような高価なものから、お土産にちょうどいい手ごろなものまで、たくさんの作品が並んでいますので、漆塗り目当ての方も、きっと好みの一品にめぐり会えるのではないでしょうか。
あなたも、輪島の朝市、ソフトクリームや饅頭片手に、地元のおばあちゃんたちとの会話を楽しみながら、歩いてみませんか?
上杉謙信が逃げ帰った「御陣乗太鼓」
そんな楽しい朝のひとときが過ごせる輪島ですが、ここには、是非とも見ていただきたいものがあります。
他にもたくさんの見所があるのですが、そんな中で、わたしが一番オススメしたいのが、「御陣乗太鼓」(ごじんじょうだいこ)です。
わたしは、この輪島を訪れるまで、この御陣乗太鼓の存在すら知りませんでした。
たまたま泊まった旅館の女将さんにすすめられるまま、送迎バスに揺られ、この御陣乗太鼓を見に行き、すっかりとりこになってしまいました。
この御陣乗太鼓、「名船町」に伝わるもので、もともとは、戦国時代の1573年〜1592年に、この能登に攻めてきた、あの戦国武将「上杉謙信」軍を追い返すために、仕組まれた村の古老の一計が始まりでした。
おそろしい面を付けた村人が、陣太鼓の凄まじい音が轟く中、上杉軍に奇襲をかけ、あまりの太鼓の凄まじさと踊りの迫力に、上杉軍がひるんで逃げ帰ったと・・・というのが、この御陣乗太鼓とされています。
「能登の荒事」、「能登芸能の白眉」とも言われるこの御陣乗太鼓は、石川県の無形文化財にも指定されており、名実ともに能登を代表するものとなっています。
その迫力は、ただただおどろおどろしく、耳から聴くというよりは、腹の底から響いてくるという感じで、見終わっても、そのエネルギーは体から離れようとはしません。
余韻というには、あまりにも力強い響きであり、今でもこの時の感覚は、体の底に残っています。
わたしの住む静岡にも、「天城連邦太鼓」というすばらしい太鼓があるのですが、この輪島の太鼓は、優雅さや広大さという、「調べ」としての太鼓とは正反対で、生死がかかった、魂が乗り移った太鼓であり、体の底から震えあがるものです。
是非とも、この太鼓は見て聴いて、感じてもらいたいものです。
行政の援助や、地元のみなさんの努力により、搭乗率NO.1にもなった能登空港ができ、農道が立派な道路へと生まれ変わり、輪島への道のりも昔に比べれば、かなり楽になりました。
今まで、なかなか能登に目が向かなかったみなさんも、是非、一度輪島へ訪れてみてください。
「キリコ祭り」も必見ですよ!
| ■ 輪島 〜 星★聖 の ひとこと 〜 |
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御陣乗太鼓と、早起きしての朝市めぐりは、輪島観光には欠かせませんよ! |
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