富山県旅行観光ガイド『雪の大谷
雪の大谷 Vol . 105
雪の大谷
(富山県 中新川郡立山町)
‐ Toyama ‐
富山
Presented By 星★聖
雪の大谷(富山 立山)
国内旅行観光ガイド『名勝・史跡★百景』 > 雪の大谷 雪の大谷をご覧になるにあたって
雪の大谷の評価
雪の大谷の評価
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■ 雪の大谷とは?

 立山高原バスが走る、室堂ターミナルから弥陀ヶ原方面へと続く立山有料道路沿いにできる、ウォーク専用の約500mの雪の壁をいい、自然堆積により生まれた雪の壁は、毎年約15m~20mにも及び、太陽光線に照らされ浮かび上がる雪の層のラインが美しい見事なまでの純白の廻廊は、貴い立山の大自然からの贈り物とされる。
 毎年、ゴールデンウィーク前の4月下旬に開通する立山黒部アルペンルートの、そのオープンと同時に始まる春の立山最大のビッグイベントが雪の大谷ウォークで、夏の室堂平の散策とは異なるもう一つの立山室堂の顔となっている。
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おすすめシーズン
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
4月中がおすすめ
雪の大谷は、訪れた者だけが知る一生に一度は見ておきたい光景だよ!
訪れるなら立山黒部アルペンルートがオープンしてすぐの4月中に!
この時期に室堂を訪れると、みくりが池方面が一面銀世界で面白いよ!
~ 雪の大谷 編 ~ 温泉マイスター 星★聖(ほし たかし)
雪の大谷の見所
雪の大谷ウォーク 立山高原バス 純白の廻廊
雪の大谷ウォーク 立山高原バス 純白の廻廊
一生に一度は見ておきたい光景と言われる立山雪の大谷。この弧を描く道がまた絵になる光景を生む。これぞ雪の大谷ウォーク圧巻の眺めだ! この時期は1車線で交互通行となる立山高原バス。見るなと言っても無理だが、室堂まで見ない方が感動は大きい。出来れば反対の長野県側からアプローチしたい。 自然の堆積により生まれた、見事なまでの純白の廻廊は、貴い立山の大自然からの贈り物。
雪の大谷トレッキング アニメの効果線のようなライン 雪の層
雪の大谷トレッキング アニメの効果線のようなライン 雪の層
一応ロープはあるものの、下から見ると結構危おっかなく見えて危険そうな、雪の大谷の上を行く雪上トレッキング! 日の光に照らされラインがはっきり浮かび上がって見える。実に複雑な雪の層。バスが行くスピード感をアップさせるアニメの効果線のようだ。 何本ものラインが入る雪の大谷の雪の層についての説明がある。黄砂?と思って雪の壁をよく見ると、確かに黄砂のラインがいくつもあるのがわかる。
毎年15m~20m位の高さに 一車線が歩行者専用に 記念撮影スポット
毎年15m~20m位の高さに 一車線が歩行者専用に 記念撮影スポット
毎年15m~20m位の高さになるが、どうせ訪れるのなら4月のオープン早々の高さのある時期に。10m以下じゃ感動は半減してもったいない! 一車線は歩行者専用、もう一車線はバスが往来するので、歩く際には、ロープから飛びださないように注意。あとバスの泥はねにも注意。 「立山雪の大谷」の看板のところは、人気の撮影スポット。譲り合いながらタイミングよく記念撮影をしよう!
雪の壁の高さは? 雪山に取り囲まれた雪原 雪で思いっきり遊ぼう
雪の壁の高さは? 雪山に取り囲まれた雪原 雪で思いっきり遊ぼう
雪の大谷には、何ヶ所か雪の壁の高さを表示している看板がある。毎年高さがことなるのも、人工的に積み上げられた雪の壁でない証。 雪の大谷だけ見て帰ってはもったいない。夏場の人気の散策路である、みくりが池方面の景色が一変していて楽しいぞ! 雪上で暴れまわるのも自由。寝ころんで見るのも自由。雪合戦やソリで遊ぶのも自由。子供たちは楽しすぎで大はしゃぎだよ。
一面銀世界 除雪作業 除雪作業車両
一面銀世界 除雪作業 除雪作業車両
自分だけの足跡を残しながら、どこへ行っても自由だが、軽装備な方は遭難しないように。いきなりズボッ!ということもあるよ! 立山道路の除雪作業は、毎年3月上旬~4月中旬まで、1ヵ月以上にも渡って行われ、その間費やされる費用は軽く1億円を越える。 雪国育ちでない子供たちには、間近で見られる雪上で活躍する重機たちも面白い存在に。近寄って独特の形状を見てみよう。危険なので触らないように。
ホテル立山 室堂ターミナル展望台 アリの行列のように雪の大谷へ
ホテル立山 室堂ターミナル展望台 アリの行列のように雪の大谷へ
星に一番近い駅に隣接するホテル立山。宿泊者だけが、満天の星空を仰ぎ見ることができる。 たいした高さではないのに、気分爽快間違いなしの屋上展望台。日本最高所の駅である室堂ターミナル駅の上。 室堂駅から雪の大谷へ、アリの行列のように観光客が連なり雪の大谷へと吸い込まれていく。この光景もある意味凄い眺め。
関電トロリーバス 黒部ケーブルカー 立山ロープウェイ
関電トロリーバス 黒部ケーブルカー 立山ロープウェイ
長野県側の出発点である扇沢駅から黒部ダム間の6.1kmを、16分で結ぶトロリーバス。地下を走るので、ちょっと変わった感じ。 黒部湖~黒部平間の0.8kmを、5分で結ぶこれも地下鉄のケーブルカー。最大勾配が31度と急なため、車両もかなりユニークな造りに。 黒部平と大観峰間の1.7kmを、7分で結ぶロープウェイ。徐々に小さくなっていく黒部湖や立山連峰の眺めが素晴らしい。
雪の大谷の地図
基本情報
■名称:雪の大谷
■読み方:ゆきのおおたに
■所在地:富山県中新川郡立山町芦峅寺11
■問合せ:076-432-2819
観光情報
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富山県グルメ情報
星★聖の名勝・史跡探訪記 『雪の大谷』 編

もうひとつの立山の光景

北アルプスの3000m級の山々を望む絶景地として知られ、また、「星にいちばん近い駅」としてもその名が知られている名勝地、それが富山県にある、「立山室堂」(たてやまむろどう)です。

室堂は、「黒部ダム」があることなどでも有名な、長野県から富山県へと続く約100kmの山岳観光ルート、「立山黒部アルペンルート」のほぼ中央に位置し、変化に富んだ地形が織り成す自然の景観に、多くの観光客が酔いしれ、春の訪れから冬の始まりまで、常に賑わう観光地となっています。

またここは、北アルプスに挑む、登山者のベースキャンプにもなっており、高原散策が楽しめる地でもあり、室堂には、四季折々の自然の顔があります。

そんな立山室堂にあって、春の訪れとともに、全国ニュースでも紹介され、誰しも一度は目にしている光景・・・、それが、標高2,390mに現れる雪の壁、ご存知 『雪の大谷』です。

雪の大谷は、観光地立山に欠かせぬ景観であり、立山の一年の始まりを告げると同時に、閉ざされた立山の冬の厳しさを物語るものでもあります。


立山熊太郎が大活躍!

雪の大谷は、立山高原バスが走る、「室堂ターミナル」から、「弥陀ヶ原」(みだがはら)方面へと続く、立山有料道路に出現します。

一般的には、「立山・雪の大谷ウォーク」として4月~5月にかけて開放される、約500mの歩行可能区間を指し、その間上下交互通行に規制された車道と、ロープで仕切られた歩行者専用道が並行して造られます。

立山道路の除雪作業は、毎年3月上旬~4月中旬まで、1ヵ月以上にも渡って行われ、その間費やされる費用は、軽く1億円を越えるものとなっています。

立山開山伝説にちなんで名付けられたとされる、45mも雪を投げ飛ばすロータリー車、「立山熊太郎」をはじめとした除雪作業車両十数台が、氷点下10℃にも及ぶ雪原に、連日道を切り開いていきます。

その中でも、この高さ20mにも及ぶ豪雪地帯である雪の大谷の区間は、最大級のブルドーザーにて、上部より雪を切り崩し、徐々にアスファルトの見える路面へと除雪していくという、気の遠くなるような作業が繰り返し行われていきます。

この作業は、わずか数百mの雪の大谷の区間だけで、1週間から10日もの時間を要するという、想像を絶する大変な作業となっています。

立山道路の多くの区間は、前年の秋に、道路脇に立てた、10m近いポールとポールの間を、長年のカンと確かな技術で除雪していきますが、高さ20mにも及ぶこの雪の大谷では、そのような目印は埋もれてしまい役に立ちません。

この雪の大谷の除雪作業は、かつては雪の少ない山頂に立てたポールをもとに測量を行い、道の位置を導き出し、除雪作業を通じて、正確な道の場所を探し当てていきましたが、現在はGPS搭載のブルドーザーのお陰で、道路を見つけ出すことは、大分楽になりました。

それでも、削り取った雪壁に、輝きと美しさを出すには、それなりの経験と技術が必要であり、この雪の大谷の除雪作業は、ベテラン作業員の腕の見せ所でもあります。

そんな除雪作業者たちの頑張りの上に現れる雪の大谷は、近年では、2000年に20m、2006年に19mの高さを誇っており、雪の少なかった2005年・2009年でも15mと、毎年15m以上の雪の壁を見せてくれます。

過去最高の高さを誇ったのは、1981年で、なんとその高さは23mにも及び、7階~8階建てのビルに相当するまでの高さとなりました。


現れたる、純白の廻廊!

わたしは、この雪の大谷を目の当たりにするまで、除雪により飛ばされた雪が、積み上がって壁が高くなっていると思っていましたが、実際は、除雪により削られ現れた、純然たる雪の壁であり、そのことを物語るように、雪壁には、古代の地層を見るがごとく、堆積により生まれた雪のラインが、きれいに描かれています。

ざらめ雪しまり雪、それに遠く中国大陸より舞ってきた黄砂によりつくられた、茶色のラインも何層か見られ、紛れもなく堆積によりつくられた雪壁であることが、巨大な壁を見上げてみると一目瞭然でわかります。

考えてみれば、除雪により生まれた壁であるならば、崩れる危険も大きいため、ここまで垂直に切り立った絶壁という姿で公開することは難しい訳で、実際、この雪の大谷の雪壁は、1㎡あたり10トンに近い力がかかっているとのことです。

この自然の堆積により生まれた、見事なまでの純白の廻廊は、貴い立山の大自然からの贈り物となっています。


眩いまでの、雪壁の曲線美!

海外でも、日本の観光名所として有名な、この雪の大谷には、多くの外国人ツアー観光客が訪れており、記念写真やビデオ撮影に夢中な人の姿や、国際色豊かな驚嘆の声が、あちこちで響き渡っています。

この雪の大谷の光景を、どう伝えるべきか・・・、こうして文章を書いている時点でも、うまく表現できずにいるしだいで、やはり実際に見て頂かないことには、この感動は伝えられない・・・というのが、結論なのかもしれません。

実際わたしも、この地を訪れるまでは、写真や映像で、何回もこの雪の大谷の光景を見ては、あれやこれや想像し心躍らせていましたが、実際に目の当たりにしたこの光景は、そんなものとは比較にならないほどの感動がありました。

迫り来る雪壁の迫力や、真っ白な壁のラインの美しさ、青空との絶妙なコントラスト、道のカーブに沿って生まれた雪壁の曲線美など、やはり実物を目の当たりにしてみない限り、この雪の大谷の魅力、すばらしさは伝えきれません。

わずか500mという区間ですが、上下左右の目線の変化や、移りゆく空の表情や降りそそぐ太陽光の変化、行き帰りで異なる立山の山々の背景の違いなど、いくつもの顔がそこには存在します。

実際に、この雪の大谷を歩いてみること以外に、この楽しみ、この歓びは伝えきれませんので、是非とも、この地に足を運んで頂きたいものです。

この言葉以上に、ここに書けることもなく、これ以上正確に伝えられる言葉もありません・・・。


またしても・・・、山の天気の洗礼!

わたしはこの雪の大谷を見に、GW前の4月末に、この地を訪れましたが、前回の夏に続き、またしても山の天気の洗礼を受けてしまいました。

公式ホームページや、地元の観光協会等で、事前に立山の状況は確認しつつ、2日前の天気予報にてスケジュールを調整し、この雪の大谷を訪れたものの、晴天の予報の中、室堂はおろか、出発点である「扇沢」での夜明けから、季節はずれの雪という洗礼を受けてしまいました。

当然、室堂の天気はさらにひどく、気温5度との予想が、氷点下5度にまで下がっており、雪が舞っており、視界は数mとのことでした。

無情にも、雪の大谷ウォークは、現時点では開催できないとの掲示がされており、始発のバスを待つこの時点で、明日にするか、予報を信じて今出発するか、選択を迫られました。

二度三度考えましたが、明日の予報もこうなると?なので、ここは予報を信じて行こう!と決め、扇沢を後にしました。

それでも、万が一・・・と思い、切符は黒部ダムまでの往復の購入にとどめ、最終決定は、黒部ダムの様子をみてにしようと決めていました。

そんな感じでスタートし、「黒部ダム」 ≫ 「黒部平」 ≫ 「大観峰」と、「トロリーバス」に「ケーブルカー」、「ロープウェイ」を乗り継いで行く中でも、室堂の天気は回復気味とのことでしたが、依然除雪作業中とのことで、雪の大谷への道は、開催時間を過ぎても、未だ閉ざされたままでした。

そして、扇沢を出発して3時間、ついに室堂駅に到着し、「室堂平」に出てみると、意外にも、天候は一気に好転している感じで、ここでしばらく室堂平の雪原を散策していると、ついに、ウォーク開催のアナウンスがありました。

ツアー旅行客ともども、半信半疑で登ってきた多くの観光客の歓声が、室堂ターミナル中に響き渡り、ご覧の光景を、じかに目の当たりにすることができました。

正直、雪の大谷の見学は、2日間のどちらかで・・・と思ってスケジュールは立てていましたが、往復にかかる時間や運賃を考えると、さすがにここまできて中止では、精神的にもこたえます。

それだけに、歓びもひとしおでしたが、寒さも予想以上の体感温度にビックリものでした。

いかに春とはいえ、そこは山の天気! まして、北アルプスの3000m級の山々を望む高地ですので、やはり充分すぎる準備が必要です。

出掛けに、必要ないとは思うけど車だから・・・と投入れていた皮ジャンが役に立ち、またしても運に救われた形となりました。

みなさんも予想外のことが起きるのが山の天気、準備には念には念をいれましょう。

高さ20m、6~7階建てのビルの高さにも匹敵するこの雪の大谷、迫り来る雪壁の迫力、眩いまでの白さを誇る一面の銀世界、そして堆積した雪の層で描かれる、芸術的ともいえるその美しい雪壁の曲線美・・・と、是非とも、この立山の春を告げる、雪の大谷ウォークに参加してみてください。

この光景、この感動は、決して言葉では伝えられないものであり、訪れたものだけが知り、見た者だけが味わえる、至高の歓びがここにあります。
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