兵庫県旅行観光ガイド『城崎温泉
城崎温泉 Vol . 38
城崎温泉
(兵庫県 豊岡市)
‐ Hyogo ‐
兵庫
Presented By 星★聖
城崎温泉(兵庫 豊岡)
国内旅行観光ガイド『名勝・史跡★百景』 > 城崎温泉 城崎温泉をご覧になるにあたって
城崎温泉の評価
城崎温泉の評価
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■ 城崎温泉とは?

 山陰海岸国立公園内の兵庫県豊岡市にある、志賀直哉の小説「城の崎にて」で知られる温泉地で、JR城崎駅から大谿川沿いに開けた、コウノトリ伝説が残る東西約1kmの温泉地。柳並木や王橋越しの一の湯の景観で知られ、下駄に浴衣で巡る、さとの湯、地蔵湯、柳湯、一の湯、御所湯、まんだら湯、鴻の湯という七つの外湯めぐりと、湯上がりに楽しめる温泉街が有名。
 温泉街を見下ろす標高230mの大師山には全長676mのロープウェイがあり、中間点には738年に道智上人により開創された温泉寺がある。但馬牛や冬のカニづくし料理が自慢の温泉地で、城城崎ジェラートなども若者を中心に人気となっている。
城崎温泉のPR
おすすめシーズン
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
お花見 花火 カニづくし料理
城崎温泉の醍醐味は外湯めぐり! 外湯へ行かなかったら来た意味なし!
柳並木や桜並木を歩き、温泉街をぶらぶらしてこそ城崎温泉!
旅の記念に、早起きして一番札をゲットしよう!
~ 城崎温泉 編 ~ 温泉マイスター 星★聖(ほし たかし)
城崎温泉の見所
柳並木 桜並木 湯の里通り
柳並木 桜並木 湯の里通り
愛宕橋、柳湯橋、桃島橋、弁天橋など、いくつもの太鼓橋が架かる大谿川の柳並木は、城崎温泉を代表する景観のひとつ。 柳並木の先、王橋、桜橋を過ぎると、大谿川沿いは桜並木へと変わる。花見はもちろん、夜桜見物をしながらの外湯めぐりは最高! 木造三階建ての歴史ある温泉旅館や、お土産屋、射的屋などが建ち並ぶ湯の里通りは、下駄に浴衣の湯めぐり客で賑わいをみせる。
一の湯 まんだら湯 鴻の湯
一の湯 まんだら湯 鴻の湯
温泉の効能を唱えた香川修徳が、著書「薬選」の中で天下一の名湯と賞したことから名づけられた、城崎の中心地にして王橋とともに代表する景観をなす外湯。 お堂のような造りと緑色の屋根は、717年より行われた道智上人の曼陀羅一千日祈願後に湯が湧いたことに由来する。ヒノキの桶ぶろに入ると話がはずむ。 コウノトリが足の傷を癒したことから発見されたという、中心街から少し離れた閑静な温泉発祥の地に建つ、庭園露天風呂が魅力の外湯。朝一番はココ!
お花見しながら外湯めぐり 城崎温泉ロープウェイ 一番札
お花見しながら外湯めぐり 城崎温泉ロープウェイ 一番札
お花見シーズンのまんだら湯に抜ける大谿川沿いの桜並木は美しく、夜のライトアップされた並木道を歩きながらの外湯めぐりは贅沢極まりない。 温泉街を見下ろす標高230mの大師山にある、全長676mのロープウェイ。中間点には、738年に道智上人により開創された温泉寺がある。 朝一番の開湯時に、各外湯ごとに男女それぞれ一番最初の入湯者に渡される記念の札。どこの外湯を狙うか決めてダッシュしよう!
城崎温泉の地図
基本情報
■名称:城崎温泉
■読み方:きのさきおんせん
■ホームページ:城崎温泉
■所在地:兵庫県豊岡市城崎町湯島
■問合せ:0796-32-3663(城崎温泉観光協会)
観光情報
兵庫県グルメ情報
星★聖の名勝・史跡探訪記 『城崎温泉』 編

城の崎にて

兵庫県北部の日本海に程近い、「山陰海岸国立公園」内にある温泉地、それが、『城崎温泉』(きのさきおんせん)です。近くには「円山川」が流れ、川沿いを山陰本線が走っています。

城崎温泉は、JR城崎駅から、「大谿川」(おおたにがわ)沿いに開けた温泉街で、東西約1km、歩行距離で1.5kmといった、歩いて巡れる温泉地です。

志賀直哉」の小説「城の崎にて」で、その名をご存知の方も多いこの城崎温泉は、多くの観光客で賑わいをみせる温泉地なのですが、ことアクセスに関して言えば、高速道路からは遠く離れ、新幹線など程遠い、山陰の入口に位置しています。

しかしながら、そのアクセスの難しさが逆に、湯けむり情緒あふれる温泉地を、色濃く今に残しています。

わたしは「城の崎にて」の小説から、城崎温泉の名は知っていましたが、この温泉地がどこにあるのか、どんな温泉地なのかを知ったのは、社会に出、かなりの時が流れてからでした。

もし、この温泉地のことを知っていたならば、もっと早くに、「湯めぐり」というものの魅力に気付いていたのではないでしょうか。。。


コウノトリは知っていた・・・

城崎温泉は、一般的には、717年から行われた道智上人の曼陀羅一千日祈願後に湧いたとされ、1300年近い歴史を持つ歴史ある温泉地とされていますが、それ以前の629年にこの地の里人が、足を痛めたコウノトリが、田んぼの一角に痛んだ足を浸していたのに気付き、数日後、元気に飛び立っていった姿を見て、その場に湧く温泉を発見したという伝説があります。

これが現在の「鴻の湯」とされ、温泉発祥の地とされています。

その後、奈良・平安時代にかけて、「但馬の湯」として広く知られるところとなり、江戸時代には、その効能が広く知られるところとなり、温泉地の発展とともに次々と外湯が出来ていきました。


7つの外湯めぐり、これぞ城崎温泉!

城崎といえば「外湯めぐり!」と言われるように、現在、この城崎温泉には7つの外湯があります。

順番に建替えられており、その面影は変わりつつも、古くから庶民に親しまれてきた外湯は、今も生き続けています。

なんと言ってもその中心は「一の湯」で、この城崎の温泉街の中心に位置しています。

この「一の湯」をはさみ、まるでコウノトリが翼を広げるがごとく、温泉街の眺めが一変します。

桜並木や3階建ての木造旅館が点在する情緒ある町並みと、大谿川に架かる「愛宕橋」や「桃島橋」などの趣のある石橋と、川沿いの柳並木が風情ある温泉街を演出する町並みとに、その姿が分かれます。

この町並みの違いは、桜の時期になると、よりハッキリと、その様相を呈します。

花見シーズンの「まんだら湯」に抜ける大谿川沿いの桜並木は、それはそれは美しい限りで、ライトアップされた並木道を歩きながらの湯めぐりは、贅沢極まりないひと時を過ごせます。

一方の王橋からの、しだれ柳の大谿川沿いの並木道の眺めは、ふと倉敷の川べりの町並みを思い起こさせます。

白壁の町と温泉街・・・、似ても似つかぬはずの町並みながら、どこか通じるものを感じるのは、わたしだけでしょうか。

そんな王橋の前にある「一の湯」は、開運招福の湯と言われ、江戸時代に、温泉の効能を唱えた香川修徳が、その著書「薬選」の中で、天下一の名湯と賞したことから名づけられた、天下一の湯と称えられた外湯です。

現在では、「合格祈願・交通安全の湯」としても、親しまれています。

そんな一の湯のすぐ並びにあるのが、「柳湯」で、中国の西湖から移植したとされる柳の木の下から温泉が湧いたとされる湯で、「子授けの湯」・「子授安産の湯」として親しまれています。

柳並木沿いに、さらに足を進めていくと、今度は、「衆生救いの湯」と言われる、「地蔵湯」があります。泉源から地蔵尊が出たとされる湯で、「家内安全・水子供養の湯」とされています。

JRの城崎駅前には、越屋根付きの黒い大きな屋根が印象的な、「ふれあいの湯」と言われ、「自然回帰の湯」とされる、「さとの湯」があります。こちらは現代的な温泉施設で、常に多くの人で賑わっています。

一の湯を挟んで反対側の旅館街の一角には、2005年7月に、近代的なお風呂にリニューアルされた、「御所湯」があります。

1267年に、後堀河天皇の御姉安嘉門院が入湯されたことからその名が付いた御所の湯は、「美人の湯」と言われ、「火伏防災・良縁成就の湯」として親しまれています。

大谿川沿いの桜並木の先には、一風変わったお堂のような造りと緑の屋根が印象的な、「まんだら湯」があります。

717年より3年にわたって行われた道智上人の曼陀羅一千日祈願後に湯が湧いたとされる湯で、「一生一願の湯」として、「商売繁盛・五穀豊穣の湯」とされています。

目の前に開ける景色もなく、浴場も決して広いとは言えず、露天の円形のヒノキの桶風呂などは、2~3人がいいところといった外湯なのですが、そのこじんまりさからか、ここでは裸のお付き合いで、出会った方との会話がはずみます。

わたしも名古屋の商店街一行の方や、地元の旅館の方と、一時間近く湯船で語りあってしまいました。大浴場では味わえないものが、このまんだら湯にはあります。


幸せを招く「鴻の湯」

残された一つの湯が、温泉街の外れの一番奥に、二層の切妻屋根と、湯気が出ている煙突が印象的な、「鴻の湯」です。

温泉発祥の地であり、大きな露天風呂が気持ちいい外湯で、文字通り、「しあわせを招く湯」と言われ、「夫婦円満・不老長寿の湯」とされています。

わたしは、この鴻の湯が一番好きで、特に、朝一番で入るここの露天風呂は格別です。中心地からは少し離れますが、是非とも訪れてみてください。

この城崎温泉に来て、わたしは、はじめて外湯めぐりの楽しさを知りました。それほどまでに、この地は外湯がメインであり、また湯から湯への温泉街の道のりが楽しいところです。

道端の「足湯」につかりながら一服したり、お土産やさんをちょこっとのぞいたり、川沿いのしだれ柳を見ながら歩いたりしながら、一つ一つ巡っていく楽しさは、旅館の温泉では決して味わうことの出来ない、湯めぐりの楽しさがあります。

特別温泉に思い入れがない方にこそ、この城崎温泉の外湯めぐりを味わってもらいたいものです。


早起きして、一番札をゲットしろ!

ここ城崎温泉では、浴衣下駄での外湯めぐりが定着しており、♪カラン コロン カラン コロンと温泉街に響く下駄の音が、湯けむり情緒たっぷりの温泉街のムードを、さらに盛りたててくれます。

多くの宿が、宿泊客に外湯の「無料入浴券」を配布していることや、端から端まで歩いても20分そこらの距離であること、それに道中の景観の良さが、タオル片手に気軽に外湯めぐりを楽しむ気持ちにさせてくれるのではないでしょうか。

旅館についたら・・、夕食後に・・、そして早朝に・・・と、いつでも気軽に出かけられる、そんな外湯めぐりは、この城崎温泉のすばらしさそのものです。

特別温泉好きというわたしではありませんが、気付いたら、「一の湯」「まんだら湯」「御所湯」「鴻の湯」、それに旅館の露天風呂と、一晩で5箇所も湯に入っていました。

それほどまでに、魅力的でついつい足が向いてしまう城崎温泉の温泉街ですが、この城崎温泉に来たら、是非とも狙ってもらいたいモノがあります。

それは、毎日朝一番に、城崎温泉の外湯に入りに来た方だけに渡される、開湯一番乗りの称号である「一番札」です。

個々の外湯で、男女それぞれ一人に渡される一番札!、是非とも早起きして、ゲットしてもらいたいものです。

ちなみに、わたしはシーズンの谷間ということもあり、30分前に並んで、この一番札を頂けました。

花見やカニの美味しい季節や、人気の外湯は、それだけ競争も激しいですから、狙いを定めて挑戦してみましょう!

ご夫婦やカップルでゲット!するのもステキでは・・・。ただし、くれぐれも片方だけが一番手で、他の湯に行く行かない・・・なんかで、朝一番からケンカしませんように!


但馬牛のしゃぶしゃぶに、カニづくし!

そんな外湯めぐりがメインの城崎温泉では、旅館を選ぶ時も、必ずしも豪勢な露天風呂など必要ないので、食事や雰囲気、外湯めぐりを考えた立地などをメインに考えてみてはいかがでしょうか。

温泉街には、木造三階建ての歴史ある建物や、文人なじみの宿など、数々の有名旅館が建ち並んでいますが、城崎温泉の宿は、どれも良い宿ばかりですので、かなり迷ってしまいます。

それほどまでに魅力的な温泉地と言える、城崎温泉の旅館での楽しみと言えば、やはりお食事ですが、驚かされたのが、その料理の量と旨さです。

わたしは、城崎温泉においては、ごくごく普通の旅館に泊まったのですが、地元「但馬牛のしゃぶしゃぶ」、これぞとばかりの「カニづくし」の料理に、お腹が破裂しそうでした。

おまけに食後には、美味しい美味しい「城崎ジェラート」まで登場して、至れり尽くせりのお料理でした。

お湯同様、きっとお食事も、ご満足いただけるかと思います。

食後に登場した天然素材でつくられたおいしい城崎ジェラートは、ここ城崎温泉の名物であり、元湯近くの「城崎ジェラートカフェChaya本店」というお店が有名です。

こちらも是非、立ち寄ってみてください。また、温泉街にあるソフトクリームやさんも美味しいですよ。

珈琲大好きの方には、城崎駅から温泉街に向かって歩く通り沿いに、「ノバ」というお店があります。ここもおすすめです。おみやげ選びに疲れたら、ちょっとひと息、寄ってみてください。


文学の散歩道

この他にも、ここ城崎温泉には、見どころがたくさんあります。

温泉街からのびる「城崎ロープウェイ」は、「大師山」山頂へと続いており、標高231mの山頂からは、城崎温泉の町並みや、円山川、遠く日本海が望めます。また、途中の山腹には、「温泉寺」もあります。

城崎駅から温泉街に抜ける裏道の一角には、城崎観光協会が併設されている「城崎町文芸館」があります。

ここでは、志賀直哉をはじめとする、城崎ゆかりの文人達の作品が展示されています。

城崎温泉は、古くから多くの文人達と深い関わりがありました。そんな文人達を偲んで、城崎ゆかりの文人達の歌碑が街に点在しています。

これらは「文学の散歩道」とよばれ 一部、東山公園など中心地から離れていますが、城崎駅前の「島崎藤村」の碑から、温泉街の「与謝野寛・晶子」、「志賀直哉」、「司馬遼太郎」、「松尾芭蕉」、「有島武郎」などの碑を抜け、城崎温泉ロープウェイ頂上の、「吉田兼好」の碑まで、計20基の歌碑が建っています。

城崎を舞台にした文人達の作品に触れながら、温泉街を巡るのも、また一興ではないでしょうか。

食べて良し、湯めぐり良し、歩いて良し・・・の城崎温泉、是非とも一度足を運んでみませんか?
きっと二度三度と、訪れたくなる温泉地ですよ!
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