湯村温泉のおすすめの宿ランキング

湯村温泉

湯村温泉に宿泊するならこの宿！

朝野家

ゆけむりの宿 朝野家

夢千代世代の人にとっては、湯村温泉は馴染み深い温泉地であり、兵庫県にあることなどよくご存知の方も多いのだろうが、わたしはいつも岡山県の美作三湯の湯郷温泉・湯原温泉と混同してしまい、あれどっちだっけ？と思ってしまうことが多い。

パッと思いつくだけでも、湯田温泉や湯田中温泉･湯野浜温泉・湯の川温泉･湯ヶ島温泉･湯ヶ野温泉…と、湯で始まる温泉地は全国各地にたくさんあって、ザクっとした記憶の中で生きているわたしにとっては、いつも「ええと…」となってしまうわけだ。

話がそれたが湯村温泉と言えば、高温の荒湯で温泉たまごを茹でる光景が思い浮かぶが、そんな温泉地にあって、「華道」「茶道」「香道」の三道をもってお客様へのおもてなしの基本としている、温泉旅館の鏡のようなお宿がある。それが「朝野家」だ。

華道と茶の湯の精神は、老舗旅館であれば少なからず心得の基本となるべき道だが、「香道」をその基本に据えているところが、この旅館の素晴らしいところだ。正直、宿の人気からしたら「佳泉郷 井づつや」や「湧泉の宿 ゆあむ」の方が上なのかもしれないが、わたしはこの宿の精神に心を打たれた。

宿に滞在する間、日常を超越した風雅な世界がそこには広がり、心づくしのおもてなしにより本物の安らぎとゆとりが感じられる。心に贅を尽くした老舗旅館の姿がここにある。

ただ美しいものが、美しいものを美しいと感じる心が無いと受けとめられないのと同じように、なかなか受け手の心にゆとりがないと、それらを感じとることができない。是非ともここは日頃の仕事や家庭のわずらわしさをすべて忘れ、解き放たれた心でこの宿に飛び込んで行ってほしい。

“何気なく 季節を感じる 旬の華”
　“静寂に 心静まる 茶の心”
　“さりげなく 心和ます 和の香”

この「華道」「茶道」「香道」の三道のおもてなしがどのように行われているのか、是非訪れて確かめてみてもらいたい…。

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