丸亀城（まるがめじょう）とは？

香川県丸亀市にある標高66mの亀山に築かれた、"亀山城" とも呼ばれる平山城で、2006年4月6日に『日本100名城』に選定。城跡は「亀山公園」として整備され、1953年3月31日に丸亀城跡として 国の史跡 になっている他、2006年10月27日に『日本の歴史公園100選』に選定されている。

室町時代の1467年に、聖通寺城の支城として奈良元安が砦を築いたのがその始まりで、1597年より高松藩主 生駒親正が本格的な築城を行うも、1615年の一国一城令で廃城。

しかし1641年に山崎家治が讃岐国丸亀藩を立藩すると、1643年より城を再築。1660年に完成した現在の高さ14.5mの唐破風や千鳥破風を施した三層三階の独立式「天守」は、日本に12しかない 現存天守 の1つで、「大手一の門」「大手二の門」とともに 国の重要文化財 に指定されている。

また "扇の勾配" と言われる四段階の総高60mに及ぶ日本一高い石垣は、三の丸だけでも22mを有し、"石垣の名城" とも言われる。

この他、大手門の「桝形」は10間×11間と他には見られない大きさを誇り、羽坂重三郎の悲しい伝説が残る「二の丸井戸」や眺望が素晴らしい「月見櫓跡」、思わず振り返りたくなる「見返り坂」、東京麻布にあった京極家の屋敷の部材を利用した「延寿閣別館」など見所が多い。