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星にいちばん近い駅
3000m級の山々が連なる、「北アルプス」を望む絶景地、それがこの『立山室堂』(たてやまむろどう)です。
立山室堂には、日本で一番高い駅(標高2450m)とされる「室堂駅」があり、「星にいちばん近い駅」と言われています。
室堂は、「立山黒部アルペンルート」のほぼ中央に位置し、立山をはさみ「黒部ダム」側が「大観峰」、そして富山側がこの室堂になります。
この室堂駅周辺は、「室堂平」と呼ばれ、「みくりが池」を中心に、「みどりが池」、「りんどう池」、「血の池」などのいくつかの池と、「地獄谷」、「エンマ台」、「玉殿岩屋」などを巡る散策ルートがあり、立山黒部アルペンルート中、最大の見せ場となっています。
アップダウンの激しい変化に富んだ地形と、どっしりと微動だにしない立山連峰の山々とが織り成す、絶好の景観スポットが随所に見られ、それに四季の変化が加わった室堂平の自然の風景は、時間をかければかけるほど、そのすばらしさが倍増されていきます。
待ち受ける、136の地獄
そんな室堂平には、いくつかの自然の顔があります。
きれいな水面に、澄んだ空気、青い空に、そびえ立つ山々・・という、さわやかな一面と、血の池やエンマ台、地獄谷・・・と、怖い名前が示すとおりの、硫化水素ガスや水蒸気が噴出する「136の地獄」や、赤い水溜りなどの不気味な一面です。
自然美溢れるキレイな景観が楽しめたかと思うと、煙が立ちこめる場所や、一面灰と化した殺伐とした場所があったりして、散策をしていく中で、飽きることなく周囲の景色の移り変わりが楽しめます。
時に雲に景観が遮られたり、霧が立ち込めたり、目まぐるしく変化していく自然の姿にも驚かされながら、二度と同じ姿を現さない自然との触れ合いが、山を楽しむ醍醐味でもある・・・と、改めて思うしだいです。
すべてが小さく無力なものに!
わたしは真夏のお盆休みに、この室堂を訪れました。
立山黒部アルペンルート全般にわたって、かなりの人で賑わっていましたが、そんな人ごみも、この室堂駅から解き放たれた瞬間、すべてを忘れさせてくれるほど、この立山の自然の開放感は格別でした。
円形劇場の舞台に立っているかのごとく、周りをぐるりと取り巻く3000m級の北アルプスの山々、自然の緑にこの青空、それに澄んだ空気・・・と、これで満足できない人がいるのか?と思えるほど、圧倒的な開放感を感じました。
天気に負うところが大きいのかもしれませんが、幸い天候にも恵まれたため、気分爽快!「超!気持ちいい〜」のひと言がピッタリといった感じの一日でした。
そんな気持ちで室堂平を巡っていく中で、散策を通じ、ある思いが強くなっていきました。
それは、迫りくる北アルプス立山連峰をバックに、歩いている人々の小さいこと、そして、この山々に挑もうとする登山者の、カラフルなベースキャンプのこれまた小さいこと・・・です。
すべてが、北アルプスの山々に圧倒され、この山々の前では、人間がいかに小さな存在であり非力なものなのかということを、改めて痛感しました。
ファインダー越しに見たこの立山連峰の光景は、その威圧感から遠近感が一瞬にしてなくなるほど、圧倒的なものであり、すべてを飲み込んでいくかのような、迫り来る力を感じました。
まだ見ぬ世界がここにある・・・
そんな立山室堂ですが、残念ながら、わたしが見たこと、そして体感したのは、4月と8月のほんの一瞬の立山の姿であり、ほんの一部にすぎません。
四季折々に、まだ見ぬ立山の世界がここにはあり、お伝えできていないものも、数限りなくあります。
そんな中でも、絶対にオススメの立山の景色が2つあります。
1つが、わたしが憧れ、やっと体験できた、ご存知「雪の大谷」です。
高さ20mにも及ぶ雪の壁が続く、真っ白な雪壁で、毎年4月の道路の開通とともに、ニュースにでてくるあの光景です。
断崖絶壁のような雪の壁の間を走り抜ける高原バスの光景を思い起こす方も多いかと思いますが、この光景は言葉では伝え切れません。
是非とも間近で見てもらいたいものです。
そしてもう1つが、この星に一番近い駅、室堂に隣接する「ホテル立山」に泊まり、立山の大自然の中、満天の星空を仰ぎ見ることです。
この光景は、わたしも未体験であり、あまりにもスケールが大きいため、想像がつきません。
360度の立山の山々の中心である、この円形劇場の舞台で繰り広げられる夜空のショーは、それは壮大なものであり、きっと見た人だけが体感できる、至福のひと時を、味わっていることでしょう。
是非とも、その舞台の中心に立ってみたいものです。
散策という言葉が、一番似合う場所!
クルマを乗り捨て、トロリーバスにケーブルカー、ロープウェイ・・・と何度も乗り換えが必要で、たどり着くのに、こんなにお金も時間もかかる、面倒な場所も数少ないかと思います。
しかしながら、それだけ苦労して下界を離れた分、すべてを忘れさせてくれる至高の名勝地が、ここにはあります。
立山室堂には、たどり着いたものだけに微笑みかける何かがあり、室堂駅から地上に出て、この絶景を目の当たりにした瞬間、下界のすべてを忘れさせてくれる・・・
そんな自然の力が、ここにはあります。
そして、その一方で、立山黒部アルペンルート最大の見所ともいえるこの室堂平は、「散策」という言葉が一番似合う、そんな場所でもあります。
特別な装備もなく、登山らしいこともせずに、こんな高所で散策ができ、移り変わる自然の変化が楽しめる場所は、ここ室堂平以外にはないのではないでしょうか。
立山連峰の絶景に包まれながら、目まぐるしく変化する光景を目の当たりにできる喜びは、他には変えがたいものがあります。
是非とも時間をかけて楽しんで欲しいものです。
また、室堂ターミナルに隣接した「立山自然保護センター」では、立山の歴史や自然が学べるさまざまな展示や、美しいハイビジョン映像で、立山に生息する動植物を紹介するシアターなどがあります。
室堂平の散策に疲れたら、休憩がてら寄ってみて下さい。
山の天気を侮るなかれ!
立山黒部アルペンルートの山岳観光ルートのおかげで、誰しもこの立山の大自然を満喫できるようになりましたが、そこは山の天気!、最低限の準備はしておいてください。
わたしが訪れた夏の立山では、晴天の真夏日で、日中の直射日光はかなりきつかったのですが、下界とは10℃以上気温が低く、おまけに帰り道では、黒部ダムで土砂降りにあいました。
冬の立山では、お昼には予報どおりに晴れたものの、朝一番は、気温5度で穏やかな晴という天気予報にも関わらず、氷点下5度で雪が舞うという状態でした。
文明の利器により、楽にたどり着けるとはいえ、山の天気! 踏み入る以上は、侮るなかれ、それなりの服装と準備を忘れずにしておいてください。
それと、この立山黒部アルペンルートは、行き帰りの交通機関の時間を考えると、意外と室堂で散策を楽しむ時間が足りなかったりもします。
特にシーズンオフは、各交通機関の運行時間も、朝夕短い為、せっかくお金と時間をかけて行くのですから、朝一番の始発でスタートをきりましょう!
| ■ 立山室堂 〜 星★聖 の ひとこと 〜 |
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立山室堂のアップダウンの激しさにイヤになっても、がんばって3時間は散策を楽しみましょう! |
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