岩屋岩蔭遺跡 (岐阜)---国内旅行観光ガイド『名勝・史跡★百景』

岐阜県旅行観光ガイド『岩屋岩蔭遺跡』

Vol . 217

岩屋岩蔭遺跡

（岐阜県下呂市金山町）

‐　Gifu　‐

岐阜

Presented By 星★聖

岩屋岩蔭遺跡（岐阜下呂）

■国内旅行観光ガイド『名勝・史跡★百景』 > 岩屋岩蔭遺跡

岩屋岩蔭遺跡をご覧になるにあたって

岩屋岩蔭遺跡の評価

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■ 岩屋岩蔭遺跡とは？
岐阜県下呂市金山町の岩屋ダムの下流に位置する、切り立った大きな一枚岩が庇となり、その奥が岩屋となり祠がある、縄文時代早期の遺物も数多く出土する巨石で構成された遺跡。その昔、悪源太義平が、大きなヒヒの化け物を、この岩屋へ追い込み退治したという伝説が残り、遺跡そのものが「妙見神社」となっており、合祀された「祖師野八幡宮」の飛地となっている。　すぐ近くにある「線刻石のある巨石群」と「東の山巨石群」とともに「金山巨石群」と呼ばれ、考古天文学的アプローチが行われた日本初の遺跡となっており、いずれも太陽暦として機能するよう設計された巨石群と推定されている。

岩屋岩蔭遺跡のPR

おすすめシーズン
1月	2月	3月	4月	5月	6月	7月	8月	9月	10月	11月	12月
	下旬		夏至・北斗七星観測会						中旬	冬至観測会

ピラミッドのように、とにかく不思議で古代ロマン溢れる巨石群だよ！説明書きをもとに、石の角度やつくりを一個一個検証しながら歩き廻ろう！他の巨石群と違い、神々しい岩屋岩蔭遺跡には上ったりしないように！
～岩屋岩蔭遺跡編～

岩屋岩蔭遺跡の見所

金山巨石群の太陽観測の案内板
岩屋岩蔭遺跡を含む金山巨石群には、いくつもの観測ポイントがあり、ポイントごとに説明書きが設けられている。丁寧に1個1個読んでいけば、なんとなくは理解できるものの、中には難解なものもある。それなりに勉強をしてきたつもりだが、巨石を前にし、頭の中で現象をイメージするも、ただ見えた見えないではない、そこから太陽暦を導き出す仕組みまで理解していくとなるとかなり疲れる。おまけに上を向いたり覗きこんだり、登ったり潜り込んだりと、体もいっぱい使うことになる・・・


観測ポイント①	岩屋岩蔭遺跡の紅葉	妙見神社
最初の観測ポイントは、手前の石と巨石群の延長線上に北極星があり、その周囲の星座の位置で季節を知ったというもの。この辺りはまだ簡単！	一見無造作に思える巨石の石組みが斜面に見られるだけの岩屋岩蔭遺跡も、紅葉シーズンには彩りが添えられ少し華やかになる。	悪源太義平が大きなヒヒの化け物を追い込んだ祠が納まる岩屋が正面に見える。鳥居のある石段横には、妙見神社と刻まれた石柱が建っている。


岩屋岩蔭遺跡の巨石群
巨石の石組みの大きさにも圧倒されるが、とにかくあらゆる角度（と言っても、きちんと計算されているわけだが・・・）に、スパッ！スパッ！と見事に切られた石の姿が凄い。この切れ味は、奈良の「一刀石」のような潔さを感じる。石の面が線となるポイントでじっくり観察すると（ページトップの写真の右の石のような角度）、風雨にさらされたり苔が生えたりで細かい乱れはあるものの、遠目では一直線になっていることがわかる。それも1面2面ではないから凄い！


線刻石のある巨石群	夏至の日に異変が起こる石	観測ポイントの説明書き
線刻石のある巨石群は、岩屋岩蔭遺跡と同じ斜面の目と鼻の先にある。こちらはいくつもポイントがあり、説明書きも多いが、実に難解だ。	見るからに意味がありそうな巨石。このズレた溝の先に、夏至の日に、こと座のベガと、はくちょう座のデネブが見えるという。他にもいろいろあるが・・・	1個1個説明書きを読めば、なんとか理解できるが、やはり観測会に参加し、実際に目にし体験するのが一番。天体に興味がある人は、是非参加してみよう！


難解な線刻石のある巨石群	夏至の日に来ないとダメだ！	太陽カレンダーシミュレータ再現館
こちらも線刻石のある巨石群で重要な石組み。夏至前後に山から昇った太陽光が差し込んだり、岩のどの位置に太陽が見るかなどいろいろあるようだが・・・	太陽光線が示され説明書きもあるが、なかなか難解。スポット状の光の形状やどこの穴からどの時刻にどうなるのか…やはり夏至の日に来ないとダメだ！	2003年には太陽観測の他、ガイド施設として、太陽カレンダーシミュレータ再現館が建設された。天窓があけられ、太陽光をとりこむ仕掛けがされている。