渉成園 (京都)---国内旅行観光ガイド『名勝・史跡★百景』

京都府旅行観光ガイド『渉成園』

Vol . 176

渉成園

（京都府下京区）

‐　Kyoto　‐

京都

Presented By 星★聖

渉成園（京都下京）

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渉成園をご覧になるにあたって

渉成園の評価

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■ 渉成園とは？
京都府京都市下京区の、東本願寺の東方200mにある飛地で、1936年に国の名勝に指定された約10300坪の庭園。名の由来は、中国の詩人陶淵明の「帰去来辞」の一節「園日渉而成趣」による。1641年に徳川家光より、平安時代に光源氏のモデルとも言われる源融が、陸奥国塩釜の風景を模して造営した邸宅「河原院」の旧跡地を寄進され、1653年に宣如上人が、石川丈山らに池泉回遊式の庭園を作庭させ隠居所としたのが始まり。カラタチの生垣を築いたことから「枳殻邸」とも呼ばれる。　園内は、頼山陽が「渉成園十三景」と称した広大な「印月池」をはじめ、「回棹廊」「侵雪橋」「傍花閣」「滴翠軒」「縮遠亭」「漱枕居」などの建築物があり、その他、棟方志功の襖絵がある「園林堂」や、肘掛窓からの眺望が楽しめる煎茶席のある「蘆庵」など見所が多い。

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おすすめシーズン
1月	2月	3月	4月	5月	6月	7月	8月	9月	10月	11月	12月
			花見

高石垣の不思議な石組みや石の種類・色の違い・くさび跡などに注目！傍花閣や回棹廊・縮遠亭・蘆庵のその形や造り・建築美を味わおう！塩釜の手水鉢や碧玉の石幢・源融ゆかりの塔などを見逃さないように！
～渉成園編～

渉成園の見所

西門	高石垣	庭園北口
東本願寺から正面通りを東へ進むと、渉成園の入口となっている西門へと着く。西門を入るとすぐに高石垣が目に飛び込んでくる。	ノミの跡が残る切石や石橋、礎石や石臼まで、色も種類も様々な石が積まれているが、不思議と調和していて美しい。実に見事だ！	単なる庭園への入口なのだが、高石垣の後にこのアプローチを見た瞬間、すでに渉成園の魅力にとりつかれてしまった・・・


臨池亭と滴翠軒	檜垣の燈篭と小滝	修善寺寒桜
手前の池に臨んで建てられているのが、その名もズバリの臨池亭、奥が滴翠軒。滴翠軒の名は、池に落ちる小滝に由来する。	滴翠軒の東側にある石燈篭が檜垣の燈篭で、その横に小滝がある。見えにくいが、檜垣の燈篭は実に凝った造りである。	傍花閣の西側には、ハッキリとしたピンク色が特徴のシュゼンジカンザクラが美しい花を咲かせる。とても絵になる饗宴である。


傍花閣
特徴的な建築物が多い渉成園にあって、中心に位置し、ひと際目を引く建物となっているのがこの傍花閣。園林堂の山門としての位置づけであり、東側から楼門を覗くと、正面に園林堂が見える。左右に屋根付きの階段があり、上った先には四畳半の和室があり、天井に十二支を配した珍しい磁石板が描かれている。この傍花閣だけでも見ごたえがあるが、周囲に咲く桜がさらにこの建物の引きたてる。


園林堂	侵雪橋	北大島からの眺め
正面四間で、軒下に虎関師錬の筆による扁額が掲げられた、桂離宮にも同名のお堂がある持仏堂。棟方志功の力作の襖絵がある。	印月池に架かる2つの橋のひとつで、木造の反り橋。この橋を渡った先に縮遠亭が建つ。印月池の水面に映る橋の姿も美しい。	浮島である北大島へと侵雪橋を渡り振り返ると、手前に印月池、遠くに傍花閣と桜並木を望む景色が楽しめる。かつてはこの池の畔に五松塢があった。


縮遠亭	回棹廊	漱枕居
印月池に浮かぶ北大島の小高い丘に建つ茶室で、かつてはここから東山三十六峰のひとつである、阿弥陀ヶ峰が見張らせたという。	印月池に架かる2つの橋のひとつで、北大島と丹楓渓とを結ぶ唐破風の屋根が印象的な木造の橋。かつては天井に金燈篭が吊るされていた。	印月池の西岸の角にある水面を臨むようにせり出した、煎茶道でいう煎茶三席の酒店にあたる建物。ちなみに飯店が縮遠亭で、茶店が代笠席となる。