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秋保温泉

秋保温泉に宿泊するならこの宿！

茶寮宗園

茶寮宗園

杜の都仙台の奥座敷として、宮城県を代表する温泉地となっている秋保温泉に、「真の日本旅館を造りたい！」という想いから生まれた、本物の「美」の饗宴が楽しめるひとつの宿がある。伊勢神宮の茶庭を手がけた庭師による庭園美、日本古来の伝統を守り続ける数奇屋造りの建築美、四季に彩りを添え地場の素材でおもてなしをする日本料理の食彩美、そんな豪勢な3つの「美」の饗宴こ、さらに日本三御湯の名湯秋保の湯がプラスされた宿、それが「茶寮宋園」だ。

自慢の庭師が手掛けた池や石・植栽が、実に巧みに配された8000坪もの日本庭園の中に、整然と館が設けられたこの宿は、自然との一体感が楽しめる宿となっており、本館や離れのどのお部屋からも、日本庭園が楽しめるように工夫されている。

新緑に紅葉、冬の雪化粧、優雅に泳ぎ回る錦鯉と、自慢の庭園を満喫できるだけでなく、初夏には幻想的に飛び交うホタルが観賞でき、秋にはどこからともなく鈴虫の音が聞こえてくる。日本の四季が五感を通じて感じられる、なんとも贅沢な宿なわけだ。

もちろんこれらはお部屋だけの楽しみではなく、檜の天井に青森青石を敷き詰めた、露天の岩風呂がある大浴場からも、四季折々の風情ある景色が眺められる。映り込んだ木々により緑に染められた湯が、ゆっくりと揺れるさまも実に趣のあるもので、効能豊かな御殿湯と相まって心身ともにリフレッシュされていく。

部屋食となっている料理はというと、四季や祭事に即して三陸産の黒アワビや金華山沖の魚種豊富な海の幸が豪勢に振舞われ、みちのくの美味を存分に楽しめる。朝食に出される定番の湯豆腐は、今や「茶寮宋園」の名物にもなっているほどで、人気の逸品だ。

通常この手の宿は、大人2人での宿泊を想定しているものだが、子供向けにステーキや茶碗蒸しなどが入った献立も用意されており、その点において他とは少々異なる層を狙っている宿なのかもしれない。そう考えると、家族連れなら利用しそうなホテルニュー水戸屋のバーデンプールが自由に利用できる特典も、より魅力的なものに感じてくる。

特別な記念日などでなければ、なかなか通常では手が出ない価格帯の宿かもしれない。一夜の宿にここまで…と思う方も多いかもしれない。でも多くの人が遠方の同じ温泉地へ再訪することが無いように、残りの人生において、この宿に泊まるチャンスはまずないと言ってよいはずだ。

無理にはすすめない。ただ「茶寮宗園」が、毎度のことながら旅程を一泊削ってでも泊まってみる価値が十二分にあると思う宿のひとつであることに変わりは無い。

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