福岡県旅行観光ガイド『太宰府天満宮
太宰府天満宮 Vol . 47
太宰府天満宮
(福岡県 太宰府市)
‐ Fukuoka ‐
福岡
Presented By 星★聖
太宰府天満宮(福岡 太宰府)
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太宰府天満宮の評価
太宰府天満宮の評価
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■ 太宰府天満宮とは?

福岡県太宰府市にある、菅原道真公を祀る、道真公の廟の上に造営された神社で、北野天満宮とともに合格祈願で有名な天神信仰の中心的な存在となっている神社。この地は903年2月25日の道真公の葬儀にあたり、御遺骸を乗せた牛車が往生した場所であり、御心の示す場所として御遺骸が葬られ、後に門弟であった味酒安行が廟を設けらた場所である。
 その後、都に起きた災いを鎮めるべく、919年に藤原仲平により社殿が造営され、これが大宰府天満宮の起源とされる。現在の五間社流造りの本殿は、1591年に小早川隆景により再建されたもので、国の重要文化財に指定されている。
太宰府天満宮のPR
おすすめシーズン
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
梅の花・曲水の宴 神幸式大祭
本殿ではお参りに気が行ってしまうけど、桃山様式の社殿にも注目!
菅公が愛した197種類6000本の梅が咲く2月~3月がおすすめ!
帰りに梅ヶ枝餅を絶対食べよう! 半分個づつ食べ比べるのがおすすめ!
~ 太宰府天満宮 編 ~ 温泉マイスター 星★聖(ほし たかし)
太宰府天満宮の見所
鳥居 太鼓橋 本殿
鳥居 太鼓橋 本殿
北野天満宮や防府天満宮、湯島天神などと同じように石の鳥居となっている。高さ6.4mでよく見ると、柱が2本継ぎ、笠木はカギ形に3本継ぎとなっている。 心字池には、過去・現世・未来の三世一念という仏教思想を表した、太鼓橋⇒平橋⇒太鼓橋の三橋が架かっている。 現在の五間社流造りの社殿は、1591年に小早川隆景が5年の歳月をかけ再建した桃山様式の社殿で、国の重要文化財に指定されている。
合格祈願 心字池の鯉 かのや
合格祈願 心字池の鯉 かのや
受験生の聖地、合格祈願と言えば天満宮。北野天満宮とともに天神信仰の中心的な存在であるが、道真公の廟の上に造営されたこともあり、やはりここが一番か。 漢字の心の字の形をした心字池に架かる太鼓橋の下には、優雅に泳ぐ鯉が集まる。結構な鯉の数である。 福岡在住の友人のおすすめは「かのや」。お店によって餡の入り方や焼き加減が微妙に異なるという。いろいろ試して欲しい。
かさの家 梅ヶ枝餅 西鉄太宰府駅
かさの家 梅ヶ枝餅 西鉄太宰府駅
太宰府天満宮の門前町に並ぶお店で、名物の梅ヶ枝餅の他、お食事処の松花堂弁当も人気メニューとなっている。 左遷され流されてきた道真公の悲惨な暮らしぶりを見かねた浄妙尼が、梅の枝に餅を刺して献上したことに由来する梅の刻印が入った小豆餡入りの焼き餅。 西鉄の太宰府駅から徒歩5分と境内は近く、駅からすぐに参道が続くため、お店をのぞきながらキョロキョロしていると、あっと言う間に着く。
太宰府天満宮の地図
基本情報
■名称:太宰府天満宮
■読み方:だざいふてんまんぐう
■ホームページ:太宰府天満宮
■所在地:福岡県太宰府市宰府4-7-1
■問合せ:092-922-8225
観光情報
福岡県グルメ情報
星★聖の名勝・史跡探訪記 『太宰府天満宮』 編

太宰府と大宰府!

福岡市街から、国道3号線を南下したところに、奈良・平安時代にかけて九州全土を統治した、「大宰府政庁」の史跡があります。

940年の「藤原純友の乱」にて焼失してしまった大宰府政庁の跡地は、現在、「都府楼跡」(とふろうあと)と呼ばれ、礎石などが残されていますが、この都府楼跡の程近くに、「学問の神様」と崇められ、全国の受験生の強~い味方である、『太宰府天満宮』(だざいふてんまんぐう)があります。

わたしは、関東在住だったため、さすがにこの太宰府天満宮までは、合格祈願に行けませんでしたが、子供心に、ここが一番!という思いはありました。

そんな太宰府の地を訪れてみて、ふと日本史の試験で、太宰府の地名や天満宮には点があり、政庁には大宰府で点が付かない・・・という引っ掛け問題があったことを思い出しました。


菅原道真公の左遷の地

そんな太宰府天満宮は、わずか5歳で和歌を詠み、「文学博士」でありながら、「右大臣」にまで上り詰めた、「菅原道真」(すがわらみちざね)公を祭る神社として広く知られています。

日本で初めて「」になった人物でもある菅原道真公は、日本史の試験によく登場した、「白紙(894)にもどす遣唐使」のゴロ合わせでも有名な、894年に「遣唐使の廃止」を建議した人物です。

そんな菅原道真公は、この太宰府へは、「大宰権帥」(だざいのごんのそち)として、赴任してきました。

しかしながら、この太宰府への赴任はかたちばかりで、実のところは左遷であり、この後、菅原道真公は、この太宰府にて、不遇の時を過ごすこととなりました。

菅原道真公が生きたこの時代は、まさに「藤原氏」が「摂関政治」で台頭しつつあった時代であり、頭がきれ、あまりにも偉くなりすぎた菅原道真公は、時の左大臣「藤原時平」の天皇排斥の讒言により、901年太宰府へ流されてしまいました。

太宰府に左遷されてからの菅原道真公は、謹慎同様、困窮の日々を送り、大宰府政庁から一歩も外に出るることなく、左遷後、わずか2年の後、903年2月25日に、静かにその生涯を閉じました。

葬儀にあたり、菅原道真公の御遺骸を乗せた「牛車が往生した場所」を、道真公の御心の示す場所として、ここに御遺骸が葬られることとなり、905年8月19日に門弟であった「味酒安行」(うまさけのやすゆき)によって、この地に廟が設けられました。

その後、都に起きた災いが菅原道真公の呪いであるとの噂や、朝廷により道真公に罪なきことが判明したことより、919年、時の左大臣「藤原仲平」により、社殿が造営され、これが天満宮の起源とされています。

現在、重要文化財に指定されている、五間社流造りの太宰府天満宮の本殿は、1591年に、「小早川隆景」により再建されたものといわれています。

太宰府天満宮が、大宰府政庁のそばにあるのには、そんな深い謂れがあり、菅原道真の深い想いがあるのです。


飛梅伝説

御墓所の上に造営された太宰府天満宮には、「飛梅伝説」という、菅原道真公にちなんだ伝説があります。

太宰府に左遷されることとなった菅原道真公が、出発にあたり、京の御殿の梅に想いをはせ、

 「東風吹かば においおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ

と詠まれると、その梅が道真公を慕い、はるばる太宰府まで飛んできたというものです。

現在も、境内右手に現存するこの「飛梅」は、1000年の時を越え、わたしたちに香ばしい梅の香りを伝えてくれています。

この他、太宰府境内には、197品種 6000本といわれる梅の木があり、広い境内を埋め尽くすとともに、「花菖蒲」などの季節の花々とともに、四季折々の眺めを楽しませてくれています。


天満宮と天神さま

そんな太宰府天満宮ですが、全国には同じく菅原道真公を祭った「天満宮」がたくさんあります。

天満宮とは、もともと菅原道真公の神霊を御奉祀する神社のことをいい、菅原道真公の神号である「天満大自在天神」のからきており、「天神」と名のつく神社もありますが、日本で最初の天満宮は、904年創建の山口県の「防府天満宮」と言われています。

京都の「北野天満宮」や、東京の「湯島天神」など、受験生には馴染みの深い天満宮が、全国各地にありますが、わたしも受験時には、湯島天神と「亀戸天神社」に合格祈願に行きました。

とにかく最後は神頼み・・・という状況だったわたしは、合格祈願はもとより、絵馬やお守り、鉛筆まで購入したような記憶があります。苦しい時の神頼みとはよく言ったものです。

みなさんの中にも、お近くの天満宮や天神様に行かれた方は多いのではないでしょうか。


鬼すべ、そして曲水の宴!

太宰府天満宮では、正月1月7日に、「鬼すべ」が行われます。

986年に、道真公の子孫である「菅原輔正」(すがわらすけまさ)により、この鬼すべが始められたといわれています。

また3月には、テレビでもよく伝えられる、春の訪れをつげる「曲水の宴」(きょくすいのえん)が行われます。

曲水の宴は、もともと中国から伝わったもので、太宰府では、958年に「小野好古」(おののよしふる)により始められたとされている宮中行事です。

流れてくる盃が自分の前を通りすぎる前に一句詠み、その盃を頂くという、実に即興性が問われる詩会です。

華やかな宴遊ではありますが、詩の出来によっては、人物の評判にも影響しかねない曲水の宴は、詩の苦手な公家さんにとっては、苦痛に感じた方もいたのでは?・・・と、思ってしまいます。

鬼すべ、曲水の宴のいずれのも、いにしえの歴史を今に伝える行事であり、観覧ができますので、時間が合う方は、是非ご覧になられてはいかがでしょうか。


名物「梅ヶ枝餅」に舌鼓

太宰府駅から続く、太宰府天満宮への参道には、おみやげ屋など多くのお店が立ち並び、大勢の参拝客でにぎわっていますが、ここに来たら是非とも食べて頂きたい物が、約40店舗で売られている太宰府名物の 「梅ヶ枝餅」(うめがえもち)です。

この太宰府天満宮の参道には、たくさんの梅ヶ枝餅を売るお店が軒を連ねていますが、わたしは友人のすすめにより、「かのや」の梅ヶ枝餅を頂きました。

友人曰く、「かさの家」の梅ヶ枝餅も外せないとのことですが、いろいろと食べ比べてみてはいかがでしょうか・・・、と言っても一回に何個も食べられるような大きさではないので、行きと帰りで、もしくは2人で半分づつという感じでしょうか。

2005年には、隣接して「九州国立博物館」がオープンし、ますます魅力的な地となった太宰府。受験生ならずとも、九州福岡の地を訪れたら、一度はこの歴史ある太宰府天満宮を参拝してみてください。
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