戸田温泉のおすすめの宿ランキング

戸田温泉

戸田温泉に宿泊するならこの宿！

海のほてる いさば

海のほてる いさば

水平線に沈みゆく夕陽や駿河湾上に浮かぶ富士山の絶景が望める抜群のロケーションを誇る旧戸田村にある戸田温泉は、静岡県の沼津市南部にある漁村だ。

エリアとしては西伊豆、つまり伊豆半島に位置し、2005年の市町村合併までは何の疑いも無かったのだが、現在行政区分では沼津市が東部エリアとなることから静岡県東部となることが多く、静岡県のHPでは東部に伊豆市や伊東市まで含めている有様で、残りを伊豆ではなく賀茂エリアとしていたり、また逆に沼津市全体を伊豆に入れたりと、とにかく組織や人により括り方がぐちゃぐちゃで、平成の大合併の弊害とも言える。

旧戸田村が沼津市と合併したことは、住民からすれば行政面で都市と繋がり非常にメリットがあるわけで、こればかりは何とも言えないのだが、対外的には非常にわかりづらくなった。そういう訳で、個人的には沼津市の口野橋から南側を伊豆として扱うようにしている。

そんな戸田温泉の歴史は実は非常に浅い。伊豆半島にあって長い間温泉の無いエリアだったわけで、温泉が湧いたのは昭和も末期の1986年4月のことだった。

源泉は「道の駅くるら戸田」から西へ500mほど行った大川沿いの「戸田温泉スタンド」がある場所で、もともと「壱の湯」もここにあった。当時は温泉櫓に "壱の湯" の文字が刻まれていたが、今はひっそりと佇んでいる感じで、かつての壱の湯の建物も無く、代わりではないがワンちゃん用のドッグバスが設置されている。

ちなみに温泉スタンドは誰でも利用でき、温泉を持ち帰ることが可能となっている。

そんな戸田温泉でおすすめの宿が『海のほてる いさば』だ。

正直、温泉そのものは毎日タンクローリーで源泉より湯宿へと運ばれており、季節や湯舟により加水や加温・循環ろ過などが行われるため鮮度という面では期待できないのだが、非常にアルカリ度の高いpH9.7の「ナトリウム・カルシウム - 硫酸塩泉」となっている。

だがこの宿の魅力は泉質ではなく、そのロケーションが生み出す "転地効果" にある。

高台から駿河湾に沈む夕陽や富士山を眺めながらの湯浴みはこの上ない悦びであり、至福のひと時が味わえる。特に時間に縛られることなく、思い思いに客室展望風呂から潮風を感じながらのんびりと湯浴みを愉しむのが、なんとも贅沢で最高だ。

それだけに天候の良い時に訪れたいのと、お財布が許すのなら角部屋特別室の「三日月の間」「紺碧の富士」に泊って頂きたい。特に冬場に沈みゆく夕陽を眺めたいのなら「三日月の間」、富士山に期待して遠方より訪れるのなら「紺碧の富士」の一択と言っても良い。

そして絶景貸切展望風呂の「夕日のかがやき」にも是非入ってほしい。

戸田港から水揚げされる タカアシガニ や手長エビ・伊勢海老・活アワビ などの海の幸が味わえることも『海のほてる いさば』の魅力ではあるのだが、やはりこの宿の一番のウリはそのロケーションにある。

海や富士山を見慣れている人や、ハイクラスな宿として設備やおもてなしなど宿の総合力に期待している人には、期待値が高いゆえにコスパが合わず不満を口にする人もいるだろう。だが大海原や富士山を見るだけで感動してしまう人たちには最高の宿であり、このロケーションだけで充分満足することだろう。

もしあなたが前者なら、戸田温泉はおすすめしない。鉄道であれ車であれアクセスにも難がある場所だけに、不満もより大きくなるからだ。昔は沼津港より定期船で戸田港まで来る楽しみもあったが、今は貸切や臨時便のみで航路は無い。

いずれにせよ、後者の方、特に遠方より訪れる方にこそ、この宿はおすすめしたい。

尚、東名高速の沼津ICから国道414号・県道17号経由で戸田へと訪れる場合には、その経路はアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の聖地となっており、物語の舞台となった旅館や学校・ビーチなどアニメファンにはたまらない場所が続く。また『ゆるキャン△』の聖地も点在しており、興味が無い方もおすすめの観光地が聖地となっているのでマップを片手に巡ってみてほしい。

個人的には、宿から10分ほどで行ける 御浜岬 の 戸田灯台 にある潮風のベンチより見る夕陽と駿河湾越しの富士山が大好きなのだが、宿泊するなら夕陽は宿での湯浴みを優先しよう！

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