塩原温泉のおすすめの宿ランキング

塩原温泉

塩原温泉に宿泊するならこの宿！

割烹旅館 湯の花荘

割烹旅館 湯の花荘

箒川と書いて「ほうきがわ」と読むのだが、この渓流沿いに佇み、源泉100％かけ流しの露天風呂が素晴らしい湯宿として一目置かれているのが、ここ「割烹旅館 湯の花荘」だ。

館内の湯口という湯口から、加水加温なしの源泉100％かけ流しのお湯が注がれており、鮮度抜群の湯浴みが楽しめるのだが、泉質的にはナトリウム･カルシウム－塩化物･硫酸塩･炭酸水素塩泉と、成分豊富なお湯ながら、泉質で一目置かれるようなお湯とは言えない。

肌の新陳代謝を促しツルツル肌へと導くとされる、天然保湿成分のメタケイ酸も88.9mgとそこそこ多いものの、美肌の湯を前面に出してウリにするほど突出して多いわけではなく、また無色透明でpH6.8の中性と、これまた記さない方がよいような平凡な内容で、鮮度は良いもののお湯が人気で一目置かれているというわけではない。

さらには露天風呂と言うよりは半露天風呂と言う感じで、こちらも特別開放感があるわけでもなく、文字に起こすと悪いことばかり書いているような文面となる。

ところがこの半露天風呂と言う、通常では魅力が半減してしまうようなこの言葉が、ここでは素晴らしい額縁効果を生み出し効いていて、切り取られた渓流の景色が写真や絵画を眺めているかのような美しさをもたらしている。この湯舟に描かれた天然の壁画がとにかく素晴らしく、ただ単に渓流を望む絶景の露天風呂…と表現するにはもったいないのである。

新緑時には湯舟を一面グリーンに染めるパワーが感じられ、紅葉時にはコントラストの効いた色彩豊かな風景画となる。また雪が舞う冬になると、まるで水墨画を眺めているかのように雪化粧した光景が眺められ、これがこの宿の魅力を倍増させている。

そしてそれに追い打ちをかけるのが、料理長自慢の季節の懐石料理だ。割烹旅館と銘打っているだけあって、一品一品料理長のこだわりが随所に感じられるものばかりで、また好みが分かれる鍋料理を、気分に応じて自分好みに選べるのも個人的には好感が持てる一面だ。

宿全体には、その根底に昔ながらの一期一会の出逢いを大切にしたおもてなしの心が感じられ、逆転サヨナラ満塁ホームランを放ったかのように、終わってみれば優勝していた…という評価となるのが、この「割烹旅館 湯の花荘」だ。

星空が美しい塩原温泉郷に佇む、舌鼓を打つ季節の懐石料理と、四季を切り取る絶景の露天風呂が魅力の「割烹旅館 湯の花荘」に、あなたはどのような想いを抱きますか？

≫『割烹旅館 湯の花荘』の宿泊プランを見る！