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塔之沢温泉

塔之沢温泉に宿泊するならこの宿！

金乃竹 塔ノ澤

金乃竹 塔ノ澤

塔之沢温泉は、一説には枝垂れ桜が有名な小田原にある長興山紹太寺の雲谷和尚が発見したという説もあるが、一般的には徳川家康が江戸幕府を開いた翌年の1604年に、阿弥陀寺を開山した木食弾誓上人により開かれたとされている。

温泉地の北、塔の峰の山腹にある阿弥陀寺は、黒本尊御代仏を安置する皇女和宮ゆかりのお寺で、徳川家の菩提寺だった増上寺での本葬を前に、終焉の地となった塔之澤のこの寺で通夜・密葬が行われたことはあまり知られていない。

そんな皇女和宮ゆかりの塔之沢温泉には、湯治場時代より続く老舗旅館などハイレベルな宿が多く、どれをおすすめするか選ぶのもなかなか難しいのだが、皇女和宮ゆかりの地ということで、女性目線で喜ばれている宿として、箱根の森にひっそりと佇む『金乃竹 塔ノ澤』をご紹介したい。

余談ながら塔之沢温泉は、地名は「塔之澤」、駅名は「塔ノ沢」、温泉名は「塔之沢」、そして宿名は「塔ノ澤」とすべて異なり紛らわしいが、この宿の名称は『金乃竹 塔ノ澤』だ。

『今は昔、竹取の翁といふものありけり…』で始まる、かぐや姫で知られる『竹取物語』の世界をコンセプトに、竹を基調とした造りで、箱根の自然と調和しながら女性が喜ぶ遊び心いっぱいの温泉宿となっている。

竹取物語は平安時代初期の物語とされているが、成立年も作者も不詳で、竹取物語の舞台や発祥の地とされる場所も全国に10か所以上ある。

お隣の静岡県富士市には、最後にかぐや姫が月ではなく富士山へ帰って行ったとされる伝説も残されており、発祥の地として風流な 竹採公園 もあったりする。

そんな謎多き物語の世界観が宿の設計にも活かされており、空・雲・光・雫・竹・星・月・遥などコンセプトの異なる全11室のお部屋には、1階には"御影"と名付けられた御影石の露天風呂が、他の階には"帝"と呼ばれる青森ヒバの露天風呂が付いている。

湯舟より望む景色は緑いっぱいのもので、しばらく湯に浸かっていると、カラダは湯舟で癒されながら、ココロは箱根の森へと吸い込まれていくような感じだ。

そして特筆すべきなのは、そこに注がれているお湯で、金色の湯と呼ばれる自家源泉は、pH9.5というかなりの数値を誇るアルカリ性単純温泉で、メタケイ酸はそこそこながら肌にやさしく美肌の湯と言える。

また天然成分100％のオーガニックアロマオイルを使用した、オールハンドによるボディトリートメントにより、ココロもカラダも自然に回帰するが如く無の境地へと誘われていく、森のSPA「禅」もある。

京仕込みの旬な素材を活かした懐石料理を味わい、美肌の湯での湯浴みを楽しみ、スパで心身をリセットしながら、日常の世界に帰るまでは、物語の世界に飛び込み箱根の森に隠れながら、大切な人と愛しい時を過ごす…、『金乃竹 塔ノ澤』はそんな女性にとって嬉しい宿なのである。

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