青森県旅行観光ガイド『寒風山
寒風山 Vol . 108
寒風山
(青森県 男鹿市)
‐ Aomori ‐
青森
Presented By 星★聖
寒風山(青森 男鹿)
国内旅行観光ガイド『名勝・史跡★百景』 > 寒風山 寒風山をご覧になるにあたって
寒風山の評価
寒風山の評価
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■ 寒風山とは?

 秋田県の男鹿半島にある、妻恋山とも呼ばれる標高355mの山で、山頂には回転展望台があり、男鹿半島が一望でき360度の大パノラマが楽しめる。
 寒風山を走る寒風山パノラマライン沿いには、小展望台や 姫ヶ岳、第2噴火口の跡である古玉の池、大蛇が移り住んだと伝わる新玉の池、その際に大蛇が這ったとされる蛇越長根、畳石、硯石、鬼の隠れ里など、たくさんの見所がある。
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おすすめシーズン
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
やはり夏が最高!
回転展望台からの眺望だけでなく、誓の御柱周辺ものんびりできるよ!
姫ヶ岳はおすすめ! 回転展望台からは見られない景色があるよ!
秋田名物 きりたんぽみそ焼や、きりたんぽみそのソフトがおすすめ!
~ 寒風山 編 ~ 温泉マイスター 星★聖(ほし たかし)
寒風山の見所
寒風山 案内 小展望台駐車場 小展望台
寒風山 案内 小展望台駐車場 小展望台
小展望台、姫ヶ岳(蛇越長根)、寒風山回転展望台の順に巡ってみよう。時間がない方や歩くのが苦手な方は、とにかく回転展望台を目指そう。 ここにクルマを止めて、歩いて小展望台を目指すこととなる。一服するにも、寒風山で何をするのか考えるのにも利用できる場所。 六角形の小展望台は、風が気持ちよく眺めも良いが、それ以上に、小展望台そのものの眺めや、たどり着くまでの道が絵になるところ。
小展望台から望む 姫ヶ岳(蛇越長根) 男鹿半島のカタチがわかる
小展望台から望む 姫ヶ岳(蛇越長根) 男鹿半島のカタチがわかる
寒風山の回転展望台へと歩きたい方は、ここにクルマを止め、回転展望台の駐車場へと抜ける道にてアクセスすることもできる。 一気に寒風山の回転展望台へ向かう方がほとんどだが、是非とも立ち寄ってもらいたいのが、その途中にある姫ヶ岳。ここは最高だよ! 特に何もない姫ヶ岳山頂だが、そこが男鹿の大地を眺めるのには良い感じ。
姫ヶ岳への道 姫ヶ岳から展望台駐車場を望む 石川貞直の句碑
姫ヶ岳への道 姫ヶ岳から展望台駐車場を望む 石川貞直の句碑
駐車場から見上げると、すぐそこに見える頂上。道も真っ直ぐで近くに感じるが、経験者ならわかる真っ直ぐな坂道の落とし穴。ペース配分を考えよう。 上から見下ろすと、本当に一直線に登ってきたことがわかる。そしてまたすぐ近くに感じるが、明らかにクルマは小さい。 「うちわたす 男鹿の島山 雲はれて
   琴の湖(八郎潟のこと) たつ波もなし」
明治の二宮尊徳とも称えられる、石川理紀之助の作。
新玉の池 回転展望台駐車場 回転展望台
新玉の池 回転展望台駐車場 回転展望台
枯渇した古玉ノ池にいた大蛇が、姫ヶ岳を越えこの池に来たとの伝説が残る池。その大蛇が這った道が、蛇越長根の名の由来。 駐車場からは、歩いて寒風山の回転展望台を目指すこととなる。姫ヶ岳のような真っ直ぐな坂道ではないので、景色を楽しみながらラクラク登れる。 今まで登ってきた小展望台や姫ヶ岳などが一望。さらには噴火口の跡なども、ココから眺めるとそのカタチがよくわかる。
のどかな光景が広がる 秋田名物 きりたんぽ みそ焼 なまはげ
のどかな光景が広がる 秋田名物 きりたんぽ みそ焼 なまはげ
すぐに帰るにはもったいない、ボーっとするには最高のロケーション。誓の御柱周辺からの眺めはのんびりでき、目の前ではパラグライダーなども行われている。 秋田と言えばコレ!男鹿ののどかな眺めを楽しみながら、秋田名物のきりたんぽを味わおう。夏ならソフトクリームのきりたんぽみそ味もいいよ! 建物裏側には・・・。こちらも男鹿の代名詞でもある「なまはげ」。下の道路の路上駐車を見張るように建っている。愛嬌があるけど、顔はマジ。
寒風山の地図
基本情報
■名称:寒風山
■読み方:かんぷうざん
■所在地:秋田県男鹿市脇本富永寒風山62
■問合せ:0185-24-4700(男鹿市観光協会)
観光情報
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青森県グルメ情報
星★聖の名勝・史跡探訪記 『寒風山』 編

360度のパノラマ展望!

日本全国、360度の展望が楽しめるところは、いくつもありますが、標高わずか355mで、これだけの眺望が楽しめる場所は、そうないのではないでしょうか。

山全体が芝に覆われ、なだらかな山肌が青空に映え、実にすがすがしい気分にさせてくれるその場所が、秋田県男鹿半島(おがはんとう)にある、『寒風山』(かんぷうざん)です。

妻恋山」とも呼ばれるこの寒風山は、男鹿半島の付け根部分に位置し、周囲が開けていることから、とても眺望が良く、実に爽快な気分が味わえる場所となっています。

また、山頂にある展望台を中心に、「寒風山パノラマライン」が走り抜けており、青空のもと高原ドライブが楽しめる場所としても知られています。

そんな寒風山は、男鹿半島のシンボルとして、地元の方々に慕われつつ、「入道崎」や、「八望台」などととともに、男鹿を代表する観光地となっています。


文字通りの寒風山!

寒風山が、なぜ寒風山というのか?・・・については、いくつかの説があるようです。

ハッキリとしたことはわかりませんが、そんな謂れとは関係なく、文字通り、吹きさらしのこの山の頂は、風が強く、夏を除けば、肌寒い場所となります。

かつて、「羽吹風山」(はふかぜやま)とも言われていたことからも、遮るものがないこの場所には、時代を超えて風が吹き荒れています。

そんな寒風山が誕生した背景には、爆発を伴う幾多の火山活動があり、周辺には爆発により生まれた2つの火口が、今もくっきりと残っています。

今では死語となり使われなくなったシュナイダーによる分類法で、アスピーテ火山とされたほど、傾斜がゆるやかな火山である寒風山は、なだらかなすそ野を持ち、緑の芝が映える特徴的な山ですが、その美しさを保つべく、毎年春には、豪快な山焼きが行われています。

スポーツにもピクニックにも最高のステージとなるこの山は、観光客のみならず地元の家族連れにも、人気のスポットとなっています。


寒風山のシンボル!「回転展望台」

寒風山のシンボルと言えば、やはりてっぺんにある「回転展望台」です。

現在でこそ、この寒風山は、多くの人で賑わう場所となっていますが、回転展望台のある「薬師長根」と言われるこの山の頂には、かつて、薬師さまを祀る祠(ほこら)があったとされています。

祠が移された後も、江戸時代の国学者であり旅行家であった「菅江真澄」(すがえますみ)によると、「九層の石塔」が建てられていたという記録が残っています。

残念ながらその石塔も、1810年に起きた「男鹿の大地震」で崩壊し、姿を消してしまいましたが、その後も、1930年には、現在、展望台下の駐車場のそばに移設されている、五角の石柱である「誓の御柱」が建つなど、薬師長根山頂には、時代を超え様々なシンボルが、輝きを見せていました。

そんな薬師長根の頂に、秋田県の観光開発事業の一環として、1964年に展望台が建設され、改装を経て、現在のような回転展望台が姿を現すこととなりました。


眺望抜群の展望台

寒風山の回転展望台館内には、レストランやお土産やさんをはじめ、いくつかの見所があります。

かつて日本第2位の湖でありながら、米の増産のために、1957年から、20年の歳月と巨額な費用を投じて行われた、「八郎潟」の干拓事業を、年代ごとの写真で綴るコーナーや、男鹿の歴史や文化を今に伝える展示コーナーなどが併設されていますが、なんといってもここの魅力は、360度のパノラマ展望台です。

その名が示すとおり、10分弱で1回転するこの回転展望台からは、ベンチに座りながらにして、日本海をバックに、「男鹿三山」から「入道崎」、秋田市街地へと続く弓なりな海岸線、そして、八郎潟の干拓地に遠く白神山地まで見渡せる、一大パノラマが堪能できます。

この眺望は、良い意味で期待を裏切るものであり、意外と言っては失礼ながら、こんなところにこんなものがあったとは・・・と、思わず思ってしまうほどのすばらしさです。

しばらくボーっと眼下に広がる眺望を楽しんでいると、いつしか自分が何回転したのかも忘れるくらい、眺めいってしまいます。

スケールが劣るとはいえ、「岩木山」山頂で感じた、あの地図のカタチが感じ取れる感覚を、この寒風山の回転展望台でも感じることができました。

この眺望もまた、言葉で伝えるのはなかなか難しいものであり、是非とも、一度足を運んでいただきたい場所のひとつです。

そんな眺望が楽しめる寒風山ですが、夜になると一転して、弓なりな海岸線に沿って灯りがともり、実に美しい光景が楽しめる、秋田でも指折りの夜景スポットへと様変わりします。

時間が許すのであれば、昼と夜、二度この寒風山へと足を運んで頂きたく思うしだいです。


ゆっくりするなら、姫ヶ岳!

そんな寒風山の展望台へ向かう手前に、もう一つ小山があります。

姫ヶ岳」とか「男山」と言われるこの山には、山頂へ向かって、真っ直ぐな草の道が伸びています。

この山頂に向かって真っ直ぐに伸びる道が、実はやっかいで、一見緩やかそうな勾配が、山頂近くになると、真っ直ぐなだけに結構きつく、簡単に登れる感じで勢いよくスタートを切っていると、後で痛い目にあいます。

いい汗をかきながら、なんとか山頂にたどり着くと、草むらの片隅に、ポツンとひとつの歌碑が建っています。

うちわたす 男鹿の島山 雲はれて
        琴の湖(八郎潟のこと) たつ波もなし


その時は、この句が誰のものなのか?わかりませんでしたが、後にこの句が、「貞直」の雅号を持ち、地元では「明治の二宮尊徳」とも称えられていた、「石川理紀之助」(いしかわりきのすけ)という一人の人物の作品だとわかりました。

石川理紀之助は、明治時代の貧農救済・凶作対策に功のあった人物で、この秋田に生まれ、40を前にして職を離れ、地元の救済に尽くした人物でした。

自ら貧農生活を実践しつつ農民の啓蒙を行い、農村建て直しに生涯を捧げた人物で、石川理紀之助の歌碑は、「能代公園」(のしろこうえん)など、他にもいくつか建てられています。

この句が、どのような状況下で詠まれたものかは、定かではありません。

しかしながら、この山頂に立って、ぐるりと見渡したこの姫ヶ岳の眺めと通じるものがあることは、自分にもなんとなくわかる気がします。

もしこの歌碑が、回転展望台に建っていたとしたならば、おそらくここまで気にはしていなかったと思います。

そんな意味でも、回転展望台と違って、この姫ヶ岳は、ほとんど登る方がいないので、山頂を独り占めでき、周りの人を気にせず、ゆっくりと落ち着いた雰囲気で、男鹿半島を見渡せるとともに、ここだからこそ目に飛び込んでくる男鹿の景色があり、ここだから見えてくる男鹿の歴史があるように思えます。

この姫ヶ岳は、そういった意味でも、おすすめのスポットだと思います。


男鹿の伝説めぐり!

そんな姫ヶ岳をはじめ、寒風山には、男鹿の伝説に纏わる名所がいくつか存在します。

姫ヶ岳の北側には、今はすっかり枯れてしまっていますが、かつては豊富に水を湛えていたという、第2噴火口の跡である「古玉の池」、そこから大蛇が移り住んだと伝わる「新玉の池」、その際に大蛇が這ったとされる、山肌の岩が大蛇のようにも見える「蛇越長根」(じゃごえながね)、ちょうど寝転ぶことができるくらいの平らな石である「畳石」、いつ行っても水が溜まっているという「硯石」がある「鬼の隠れ里」など、見所がたくさんあります。

また、「センブリ」などの植物が見受けられるとともに、広くなだらかな山肌を生かし、「パラグライダー」や、「ハンググライダー」などを楽しむこともできます。

思いっきり体を動かし、大自然を肌で感じるもよし、秋田名物の「きりたんぽ」を口にくわえ、ボーっと景色を楽しむもよし、それぞれのスタイルで、この秋田 男鹿半島の寒風山を満喫してみてください。
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