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寒風山 Vol . 108 寒風山(秋田県)
      ‐ Akita ‐
寒風山 秋田
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360度のパノラマ展望!
 
日本全国、360度の展望が楽しめるところは、いくつもありますが、標高わずか355mで、これだけの眺望が楽しめる場所は、そうないのではないでしょうか。
 
寒風山からの眺め山全体が芝に覆われ、なだらかな山肌が青空に映え、実にすがすがしい気分にさせてくれるその場所が、秋田県男鹿半島(おがはんとう)にある、『寒風山』(かんぷうざん)です。
 
妻恋山」とも呼ばれるこの寒風山は、男鹿半島の付け根部分に位置し、周囲が開けていることから、とても眺望が良く、実に爽快な気分が味わえる場所となっています。
 
また、山頂にある展望台を中心に、「寒風山パノラマライン」が走り抜けており、青空のもと高原ドライブが楽しめる場所としても知られています。
 
そんな寒風山は、男鹿半島のシンボルとして、地元の方々に慕われつつ、「入道崎」や、「八望台」などととともに、男鹿を代表する観光地となっています。
 
 
 
文字通りの寒風山!
 
寒風山が、なぜ寒風山というのか?・・・については、いくつかの説があるようです。
 
寒風山 「小展望台」ハッキリとしたことはわかりませんが、そんな謂れとは関係なく、文字通り、吹きさらしのこの山の頂は、風が強く、夏を除けば、肌寒い場所となります。
 
かつて、「羽吹風山」(はふかぜやま)とも言われていたことからも、遮るものがないこの場所には、時代を超えて風が吹き荒れています。
 
そんな寒風山が誕生した背景には、爆発を伴う幾多の火山活動があり、周辺には爆発により生まれた2つの火口が、今もくっきりと残っています。
 
今では死語となり使われなくなったシュナイダーによる分類法で、アスピーテ火山とされたほど、傾斜がゆるやかな火山である寒風山は、なだらかなすそ野を持ち、緑の芝が映える特徴的な山ですが、その美しさを保つべく、毎年春には、豪快な山焼きが行われています。
 
スポーツにもピクニックにも最高のステージとなるこの山は、観光客のみならず地元の家族連れにも、人気のスポットとなっています。
 
 
 
寒風山のシンボル!「回転展望台」
 
寒風山のシンボルと言えば、やはりてっぺんにある「回転展望台」です。
 
寒風山 「回転展望台」現在でこそ、この寒風山は、多くの人で賑わう場所となっていますが、回転展望台のある「薬師長根」と言われるこの山の頂には、かつて、薬師さまを祀る祠(ほこら)があったとされています。
 
祠が移された後も、江戸時代の国学者であり旅行家であった「菅江真澄」(すがえますみ)によると、「九層の石塔」が建てられていたという記録が残っています。
 
残念ながらその石塔も、1810年に起きた「男鹿の大地震」で崩壊し、姿を消してしまいましたが、その後も、1930年には、現在、展望台下の駐車場のそばに移設されている、五角の石柱である「誓の御柱」が建つなど、薬師長根山頂には、時代を超え様々なシンボルが、輝きを見せていました。
 
そんな薬師長根の頂に、秋田県の観光開発事業の一環として、1964年に展望台が建設され、改装を経て、現在のような回転展望台が姿を現すこととなりました。
 
 
 
寒風山のシンボル!「回転展望台」
 
寒風山の回転展望台館内には、レストランやお土産やさんをはじめ、いくつかの見所があります。
 
寒風山 「回転展望台」かつて日本第2位の湖でありながら、米の増産のために、1957年から、20年の歳月と巨額な費用を投じて行われた、「八郎潟」の干拓事業を、年代ごとの写真で綴るコーナーや、男鹿の歴史や文化を今に伝える展示コーナーなどが併設されていますが、なんといってもここの魅力は、360度のパノラマ展望台です。
 
その名が示すとおり、10分弱で1回転するこの回転展望台からは、ベンチに座りながらにして、日本海をバックに、「男鹿三山」から「入道崎」、秋田市街地へと続く弓なりな海岸線、そして、八郎潟の干拓地に遠く白神山地まで見渡せる、一大パノラマが堪能できます。
 
この眺望は、良い意味で期待を裏切るものであり、意外と言っては失礼ながら、こんなところにこんなものがあったとは・・・と、思わず思ってしまうほどのすばらしさです。
 
寒風山 展望台横の「なまはげ」しばらくボーっと眼下に広がる眺望を楽しんでいると、いつしか自分が何回転したのかも忘れるくらい、眺めいってしまいます。
 
スケールが劣るとはいえ、「岩木山」山頂で感じた、あの地図のカタチが感じ取れる感覚を、この寒風山の回転展望台でも感じることができました。
 
この眺望もまた、言葉で伝えるのはなかなか難しいものであり、是非とも、一度足を運んでいただきたい場所のひとつです。
 
そんな眺望が楽しめる寒風山ですが、夜になると一転して、弓なりな海岸線に沿って灯りがともり、実に美しい光景が楽しめる、秋田でも指折りの夜景スポットへと様変わりします。
 
時間が許すのであれば、昼と夜、二度この寒風山へと足を運んで頂きたく思うしだいです。
 
 
 
ゆっくりするなら、姫ヶ岳!
 
そんな寒風山の展望台へ向かう手前に、もう一つ小山があります。
 
姫ヶ岳」とか「男山」と言われるこの山には、山頂へ向かって、真っ直ぐな草の道が伸びています。
 
姫ヶ岳に伸びる草道(手前)この山頂に向かって真っ直ぐに伸びる道が、実はやっかいで、一見緩やかそうな勾配が、山頂近くになると、真っ直ぐなだけに結構きつく、簡単に登れる感じで勢いよくスタートを切っていると、後で痛い目にあいます。
 
いい汗をかきながら、なんとか山頂にたどり着くと、草むらの片隅に、ポツンとひとつの歌碑が建っています。
 
うちわたす 男鹿の島山 雲はれて
        琴の湖(八郎潟のこと) たつ波もなし

 
その時は、この句が誰のものなのか?わかりませんでしたが、後にこの句が、「貞直」の雅号を持ち、地元では「明治の二宮尊徳」とも称えられていた、「石川理紀之助」(いしかわりきのすけ)という一人の人物の作品だとわかりました。
 
石川理紀之助は、明治時代の貧農救済・凶作対策に功のあった人物で、この秋田に生まれ、40を前にして職を離れ、地元の救済に尽くした人物でした。
 
姫ヶ岳にある石川理紀之助の句碑自ら貧農生活を実践しつつ農民の啓蒙を行い、農村建て直しに生涯を捧げた人物で、石川理紀之助の歌碑は、「能代公園」(のしろこうえん)など、他にもいくつか建てられています。
 
この句が、どのような状況下で詠まれたものかは、定かではありません。
 
しかしながら、この山頂に立って、ぐるりと見渡したこの姫ヶ岳の眺めと通じるものがあることは、自分にもなんとなくわかる気がします。
 
もしこの歌碑が、回転展望台に建っていたとしたならば、おそらくここまで気にはしていなかったと思います。
 
そんな意味でも、回転展望台と違って、この姫ヶ岳は、ほとんど登る方がいないので、山頂を独り占めでき、周りの人を気にせず、ゆっくりと落ち着いた雰囲気で、男鹿半島を見渡せるとともに、ここだからこそ目に飛び込んでくる男鹿の景色があり、ここだから見えてくる男鹿の歴史があるように思えます。
 
この姫ヶ岳は、そういった意味でも、おすすめのスポットだと思います。
 
 
 
男鹿の伝説めぐり!
 
そんな姫ヶ岳をはじめ、寒風山には、男鹿の伝説に纏わる名所がいくつか存在します。
 
寒風山小展望台駐車場からの景色姫ヶ岳の北側には、今はすっかり枯れてしまっていますが、かつては豊富に水を湛えていたという、第2噴火口の跡である「古玉の池」があり、山肌の岩が大蛇のように見える「蛇越長根」(じゃごえながね)や、ちょうど寝転ぶことができるくらいの平らな石である「畳石」、いつ行っても水が溜まっているという「硯石」がある「鬼の隠れ里」など、見所がたくさんあります。
 
また、「センブリ」などの植物が見受けられるとともに、広くなだらかな山肌を生かし、「パラグライダー」や、「ハンググライダー」などを楽しむこともできます。
 
思いっきり体を動かし、大自然を肌で感じるもよし、秋田名物の「きりたんぽ」を口にくわえ、ボーっと360度のパノラマを楽しむもよし、それぞれのスタイルで、この秋田 男鹿半島の寒風山を満喫してみてください。
 
 
  
 
■ 寒風山 〜 星★聖 の ひとこと 〜
「寒風山」山頂の回転展望台で、360度の大パノラマを楽しんでみてください!
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