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第1話
住まいづくり『プロと博士の教え』
営業のプロのお話
■□■□■

■第1話 沈黙を破るのは誰?



 ☆営業マン:「この内容でご契約いただけますか?」
 
 ★ご主人 :「あの・・・。」(どうしよう? どうしようか?)
 
 ☆営業マン:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


いきなり冒頭からこんな会話からスタートしましたが、商談の最終段階であるこの場面、この営業マンの沈黙に息がつまり、困ったという経験をお持ちの方はいらっしゃいませんか?

契約前のクロージング! ビジネスの世界では日常茶飯事ですが、家庭生活においては、なかなか出会うことの少ない場面ですよね。

このような場面、どうでしょう? 立場は逆となりますが、感じとしてはあの「ファイナルアンサー!」と言われた後の、みのさんとの“間”といったところでしょうか。

たいがいの方が「だめだぁ〜」とか「目が泳いでる〜」「口が ざ の字だもん!」(笑)とか、緊張しきった“間”に絶えられずにしゅべりだしますよね。あのなんともいえない“間”に似てませんか?

私もテレビの前で、コマーシャルが入るのが分かっているのに、いっしょに凍り付いています(笑)。



この「沈黙のクロージング」、営業における、決断を迫るときの常套手段なんです。

今までニコニコ説明をしてくれた営業マンが、このひと言のあと、急に黙り込んじゃったりします。
“間が”長くなればなるほど、緊張感が増し、何とかしなくは・・と焦ってきちゃうんです。
 
やがて、奥さんが旦那さんを見る目も「いいんじゃない、あなた〜!」と訴えかけだし、自分の中では、「いいんだよな、これで・・」という、悪魔のささやきが聞こえてきます。


 ★ご主人 :「・・・わかりました〜」


これで、終わりです。一気に緊張感から開放されホッ!としたご主人のところに、たたみかけるように営業マンは、ひと言


 ☆営業マン:「ご契約ということで宜しいですね!」


と念を押してきます。


 ★お客様 :「・・あっ、は、はい。お願いします。」


これも営業の常識とも言える手法なのですが、もう一度、自分の口から言わせることで、迷いを断ち切らせるという、ちょっとした心理作戦なんです。

人はいったん決断すると、今度は後悔したくないため、自分の決断が正しかったと、必死で正当化する気持ちが強くなってきちゃうんです。その最後の引導を渡しているんですね〜不思議なものです。



この殺し文句の「沈黙のクロージング」、実は言う側の営業マンも、結構勇気がいるものなんです。
特に経験の浅い営業マンや、人が良すぎるタイプ気が弱いタイプの営業マンにとっては、なかなか勇気がいる行動であり、はじめはなかなか言い出せないものなんです。

このお話をしている今現在も、世界中のあちこちで、上司を相手に、何度もロールプレイングによりクロージングの練習が行われていると思います。
それくらい、営業マンにとっても勝負どころなのが、この「沈黙のクロージング」です。

タイミングを逸したクロージングは、即!破談となり、今まで築き上げてきた信用は消え去り、時間も労力もすべてパーとなりかねない、恐ろしい結果をもたらします。
ノルマを背負った営業マンにとっては、これはかなりつらいこととなります。

そういう私も、若い頃は“間”に耐えられずに、自分から切り出してしまい、同席した上司によく叱られたものです。

「このボケ!なんで空気が読めないんだ!おまえは・・」ってね。今でいうKYですか・・・。


さて、この「沈黙のクロージング」、一般的には「沈黙」という時間の流れは、3分が限度といわれていますが、実際にはとてもとても3分なんて持ちません。

かなり場の雰囲気も悪くなりますし、営業マンとしても後がきつくなります。
機転のきく営業マンなら、言葉を代え、もう一度クロージングをしてくるはずです。

ですので・・

■□■ 今日の教え ■□■

まだ納得できない「沈黙のクロージング」に対しては、

★すぐに質問をして会話を切り出す!

質問がベストです。質問をすれば、必然的に営業マンがたくさん話をしなくてはいけなくなり、場の雰囲気が戻り、クロージングの空気がなくなります。

「ちょっといい。さっき説明してくれた見積りのあそこさぁ〜」なんて感じで、わざと砕けた言葉づかいにするのも手ですね。


★勇気を持って3分我慢する。切り出さない!

もし相手の営業マンが人が良いタイプ、気が弱いタイプであれば、幸運の女神が舞い降りてくるかもしれません。
営業マンが、お客様の気を害してしまった・・・と焦り、急に弱気になり、その必死さから、もっと良い条件を引き出すことが出来るかもしれません! そうでなくてもチャンス到来です!

勇気のいる行動ですが、営業マンも同じように焦っているんだ・・・と思い、ゲーム感覚で黙り込んでみてください。

正直、ここまで読まれてお客様が対応されたのなら、営業マンの完敗です。主導権も必然的にお客様に握られますからね・・・。


どうですか? 「沈黙のクロージング」なんかで損しないでください! ここで雰囲気に流さて返事をしたら、あなたの「住まいづくり」は、きっとどこか後悔の二文字が残ることとなりますよ!

決められないのであれば、決めないこと! ましてその住宅メーカーからは買いたくないというのであれば、ハッキリと断ってください!

中途半端な答えでは、住宅の営業マンは決して諦めませんよ。

他社とご契約された後だって実際に家が建ち始めるまで、一発逆転を狙って追っかけてきますから。
最近では、セールスに対する目が厳しくなってきたので、ひと昔前ほど強烈なひつこさはなくなりましたが、それでもこれ、ホントの話ですよ!

だって、八百屋や家電売場の店員と違って、お客様一人にかける「時間」も「労力」も「思い入れ」も違いますから・・・

それに、結構、ご契約後に言った言わないでトラブルとなり、解約になってることもあるんです。

そして何より、その月の営業マンの成績が「ゼロ」になっちゃうかもしれませんからね。

「なんだって? どういうこと?」

ってお思いでしょうが、住宅の営業って、効率0.5棟〜1棟/月の営業マンが非常に多いんです。だから、毎月必ず数が売れる業種と違って、ひとりのお客様に・・・、そして1棟の契約に力が入っちゃうんです。

当たり前ですよね、ゼロってことは、一ヶ月間何も成果を出さずに過ごすことですから、給料泥棒であり、周りからの視線もきつくなり、会社にも向う足取りも重くなるわけですよ。

ちょっとはおに役立ちましたか?
では、次のお話へ!
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