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第1話
住まいづくり『プロと博士の教え』
間取りの博士のお話
■□■□■

■第1話 坪単価の謎?



よく晴れた日曜日。そこには子供連れのご家族で賑わっているお宅があります。
小鳥がさえずり芝生の緑が生えわたる、一軒のモデルハウス。
そんなお宅でよく耳にする一言!

これって坪いくら?

あなたも、そう聞いてみたことありませんか?
この家はいったいいくらなんだろう?




■「坪単価」はあってないようなもの!

「坪単価」って、「本体価格」を「延べ床面積」で割ったものでしょ!

なんて、単純にあなたは思っていませんよねー?

「えっ?」

これって、実はあってないようなものなんです。

多少の目安にはなりますが、決して当てにしてはいけません。
結果的に、わたしたちは坪いくらの買い物をしたんだなぁーと、後で計算して感じるくらいのものなんです。

坪単価などというものは、各メーカーさんで、いくらでも自由に操作できますし、個々の営業マンが、あなたの顔色、懐具合を見ていくらでも操作できちゃうものなんです。

しいて言うならば、テレビや雑誌・カタログなどに分かりやすいように表現した数字なのですが、実際には一番分かりにくいものであり、みなさんを惑わすだけのものなんです。

唯一坪単価があてに出来るケースとしては、同じメーカーさんの商品体系を知る時です。

どちらの家のほうがグレードが高いのかなぁ〜って思った時には、ちょっと見てみてください。

もちろん同じ商品でも、単価設定の幅がありますから、坪単価が逆転するケースはいくらでえも考えられます。

でも、坪単価って必ず最低価格がクローズアップされていますよね!
“坪○万円〜”って。

だからメーカーさんも、坪単価が商品ブランドの位置づけ(上下関係)を表してしまいますから、表示される「坪単価=グレード」となるように気にしているところが多いみたいです。



■「坪単価」は変幻自在!

でもでも、坪いくらでできるってよく言うじゃん!営業マンも坪いくらの家ですって・・・
って、まだ「ポカン!」としているあなたに、一つ事例をあげますね。

“坪30万円〜”の広告にのせられ、「トクトクハウス」シリーズの家をマムちゃん夫妻は建ててはみましたが、結果的には坪50万円になっていた例です。

この例の答えは、いろんなカラクリによって、困ったことにいっぱいあるんですが・・・、ほんの一例としては、

この「トクトクハウス」シリーズのイジワル住宅のチラシ広告をよ〜く見ると、商品「トクトクハウス」のチラシの家は坪30万円となっているのですが、この参考プラン、延べ床面積の表示が小さい文字で80坪と下に書かれています。

でもって、マムちゃんが建てた家はというと、土地が変形していることもあり、延べ床面積27坪のおうちでした。

ここまでで、もうお解かりですよね?


家の価格って、キッチンやお風呂、洗面台などの水周りの設備の費用がばかにならないんです。
でも家が大きくても小さくても、二世帯じゃなければ設備はほとんど一緒でしょ。
同じように、家の大きさに関係なく一定でかかる費用って実は非常に多いんです。

それ以外の部屋の部分の単価は、床壁天井で知れていますから、だいたい坪20万円くらいですかね。

だから、


 ★坪30万×面積80坪=2400万円(チラシのトクトクハウスの価格)

 ★(2400万円−坪20万×(面積80坪−面積27坪))÷面積27坪≒坪50万


ねっ! 30万円が50万円になっちゃたでしょ。

ん〜ん?

つまり、分かりやすく言えば、100万円の1坪のユニットバスのそのお風呂部分の坪単価って、上記の例でいえば、坪120万円ですよね。

これは、チラシの家でもマムちゃん宅でも同じこと。

結局のこの高ーい坪単価の部分を、安ーい部分とならしていくらになるかってことなんです。
だから、設備が一緒で家が大きくなると、坪単価はどんどん安く表現できるってわけ。

それなのに、実際にみなさんが建てる家は、展示場みたいに大きくないので、同じシリーズで同じような設備でも、結果的に建ててみたら坪単価は高くなってしまうわけ!

まだ、ダメかな? じゃ〜これではどうですか? つづく・・・
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