玉川温泉のおすすめの宿ランキング

玉川温泉

玉川温泉に宿泊するならこの宿！

玉川温泉

玉川温泉

十和田八幡平国立公園内にある、奇跡の湯と言われる「玉川温泉」。夏は新緑と青空が映え、冬は雪が降り積もり一面の銀世界となる、休養や保養をメインとしたぶな林の大自然に囲まれた地にある、昔ながらの正真正銘の湯治場だ。

温泉好きでここを知らないという人はいないというくらい、全国的にも有名な温泉地だが、ただ有名だと言うだけでなんとなく観光気分で訪れて欲しくないのが、この「玉川温泉」だ。このことだけは、はじめに言っておきたい。

液性においてもph1.05～1.2と、蔵王温泉を超える日本一の酸性泉であるこの「玉川温泉」には、真剣に病と闘っている方々が多くおられ、その方々が主役の湯治場でもある。一般的な観光温泉とは全く次元が異なるところであり、ぶらっと来て場を荒らして欲しくないのである。

もし単純な観光目的で「玉川温泉」の酸性泉を楽しみたいというのであれば、迷わず「新玉川温泉」をおすすめする。pH値は若干下がるが源泉は同じ「玉川温泉」であり、何よりこちらは一般的な宿泊用の部屋が用意されており、それほど違和感無く湯が楽しめる。特にこだわりも無く普通に「玉川温泉」を訪れるというのなら、間違いなく「新玉川温泉」をおすすめする。

ではなぜあえてここで「玉川温泉」を1位にランキングし、この宿をおすすめするのか…、それはこの記事を真面目に読むような皆さんならば、きっとこのことを理解して頂けるという思いと、そういった皆さんにこそ、日本一の酸性泉にて、本物の「温泉力」を是非とも体験して頂きたいという思いがあるからである。

この「玉川温泉」の持つ温泉力は凄まじいモノがあり、よく聞く「美肌の湯でヌルヌル・スベスベ！」とか、「乳白色の湯に浸かり感動！」なんて感想を述べるような温泉地とは次元が違うのである。そのことは、日本で唯一特別天然記念物の「北投石」がここで生成されていることが物語っている。

日頃の温泉とは全く異なる力がそこにはあり、温泉そのものが本来持つ「パワー」を、皆さんにも感じ取ってもらいたい…と、純粋に思うからである。

そのためには、遊興的な要素が全くないこの正真正銘の湯治場で、温泉そのもの、お湯それ自体と真剣に向き合って欲しいのである。だからこの宿は、そういう目的の方、温泉そのものを感じたいと思っている方におすすめしたいし、日本全国湯巡りをする上でここのお湯を知ることは、絶対に必要なことと思えるのである。

この宿に美味しい食事や快適な設備などを求めてはいけない。誰もそんなものを求めて、この宿を訪れていないのである。だから温泉そのものだけでは満足できない…という方は「玉川温泉」を訪れてはいけないのである。もしどうしてもというのなら、先程申したように「新玉川温泉」へ足を向けて欲しい。

また「玉川温泉」のお湯をナメてかかってはいけない！ pH1.05～1.2という強烈な強酸性泉なので、お湯に入るにはそれなりの注意が必要であり、江戸時代同様、到着直後にすぐに湯に入るなどもってのほかである。

温泉は疲れを癒すと言われるが、それは精神的な癒しであり、体にとっては負担がかかるものである。疲労した体で入るのは体力を奪われるだけでなく、かえって湯あたりなどを起こしやすくなるので注意が必要だ。

まして日本最強のピリピリ痛い酸性泉だけに、入浴するうえでの注意事項をキチンと読み、少しでも異変を感じたらすぐに出ることをすすめる。せっかく来たのだから…と我慢して長湯し、あとで大変なことになった方をわたしは何人も知っている。無理は禁物だ。

また肌のためにも、上がり湯はキチンとしよう。アルカリ性単純温泉や塩化物泉などでよく言われる、保湿のために上がり湯はしない方が良い…なんて知識は、ここでは全く通用しない。危険極まりないので、入湯前には注意事項を必ず読むように！

ちなみに飲泉も同様で、源泉を飲むなんてもってのほかで、2倍に希釈された飲泉口の湯を、さらに5倍～8倍に薄めて飲むようになっている。そして飲泉後には口をゆすがないと、歯を痛めることになる。

脅すような文面ばかりで、この宿をすすめているのか、すすめていないのか？…、自分でもよくわからないが、温泉と真剣に向き合い、本気で「温泉力」を感じたい方だけに「玉川温泉」はおすすめする。

わたしの本気度は、いつにもまして長文になったのと、語気が強まっていることから充分伝わったかと思うが、くれぐれも軽い気持ちで訪れることだけは避けて欲しい。

余談ながら、沈殿した湯の華を製品化した入浴剤が、お土産として人気のようだ…。

≫『玉川温泉』の宿泊プランを見る！