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玉造温泉

玉造温泉に宿泊するならこの宿！

星野リゾート 界 玉造

星野リゾート 界 玉造

有馬温泉・榊原温泉とともに『枕草子』による日本三名泉に数えられる、山陰屈指の温泉地である玉造温泉。奈良時代の開湯と伝わるこの古湯にも、また星野リゾートの魔法にかかった宿がある。それがこの「星野リゾート 界 玉造」だ。

明治元年創業だったかつての老舗旅館「華仙亭 有楽」が、魔法によりどのように生まれ変わったのか、昔を知る者なら気になるところだが、それが見事に再生されているのである。玉造温泉の伝統を引き継ぎつつ、見事に星野リゾート色に染まっているのである。さすがとしか言いようがない。

中庭を取り囲むように配された趣の異なる客室には、純和風の檜と風格ある信楽焼きの2種類の湯舟による露天風呂が付く。部屋でも心ゆくまで湯浴みが楽しめるが、さらに出雲大社をモチーフとした大浴場がある。古来「一たび濯げば形容端正しく、再び浴すれば、萬病悉に除こる」と称えられた「神の湯」の名にふさわしい風格ある湯殿の湯舟の中央には、湯口となった出雲大社風の社があり、思わず浸かりながら手を合わせたくなる。

季節ごとに装いを変える日本庭園に面した食事処の和風ダイニング「にしき」では、島根和牛や毎日市場から直送される新鮮な隠岐や松江の海の幸、ウナギやシジミ、スズキにモロゲエビといった宍道湖七珍など、地産地消にこだわった地の素材を活かした創作和会席が登場する。

目にも鮮やかな心躍る料理の数々には、地物にこだわったからこそ生まれる極上の旨味があり、これもまた味わいながら楽しめるひと時となる。

茶室へ足を運ぶと、利休七哲に数えられた細川忠興を祖とする「三斉流」の茶の湯が楽しめる。松江と言えば、石州流怡渓派の皆伝を受けた七代目松江藩主が、皆伝後に自流で始めた流儀「不昧流」（ふまいりゅう）の茶の湯が残ることで知られる所だが、抹茶とお菓子を頂きながら、出雲の民話や伝説とともにそこらへんの話も伺える。気軽に茶の湯を楽しみながら、話に花を咲かせるのも楽しいものだ。

それにしてもこの「界 玉造」に限らず、星野リゾートの再生手腕とそのセンスには感銘を受ける。はじめて出逢った「星のや 軽井沢」からその想いは変わらない。

この「界 玉造」も例外ではなく、「華仙亭 有楽」として培ってきた老舗旅館の伝統と、星野リゾートのセンスが融合した素晴らしい宿となっている。ハイセンスな高級旅館が建ち並ぶ、風格ある玉造温泉においてもそう思わせるのだから、まさに魔法だ！

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